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子育て30代のモヤモヤ、ライフステージの変化によって複雑化する人生軸

友人にオススメされて、
尾石晴さんの「40歳の壁をスルッと超える人生戦略」、読んでみました。
「残りの人生も今の積み重ねでいいの?」というキャッチーな言葉とともに、
「自分業」を見つけ、育てていくためのTipsが盛り込まれた一冊。

私がキャリアデザイン系の本を読む時って、大抵今の人生にモヤモヤがある時期です。
現在30代中盤、子育て真っただ中の私は
絶賛モヤモヤ期のようなので、その正体について考えてみました。

2軸から4軸へ。リソース配分の軸が増えてキャパオーバー

20代の子どもがいなかった頃は、
仕事か余暇か、この二択で時間やお金のリソース配分を考えればよかった。
30代になって、子どもができると、
仕事か、家族(育児)か、健康か、余暇か、の4軸で考えなければならなければならない。
それは、2軸という平面で考えられたことが
立体的な3軸に、
そしてさらに軸が増えて4軸。
もう、リソース配分の難易度がぐーーーっと上がったんです。

2軸、例えば食べることでいえば、
ビタミンかたんぱく質だけで食事バランスを取ればいいのであれば、
肉を食べる量と野菜を食べる量をコントロールすればいいだけ。
でも、4軸になって、ビタミン、たんぱく質、それに炭水化物も、さらには良質の油分もってなったら、
それらのバランスをうまくとった毎日の食卓を考えるのって、難易度がぐっと上がりますよね。
(まぁ普段はそんなことまで気にせず、ざっくり肉か魚、野菜、ご飯、で何となくな献立づくりしかしていないのですが)

育児だけに没頭すると、わが子だけが全てな人生に

育児に全力で取り組んで、自分のやりたい事も、キャリアも、ぜーーんぶ諦めると、
絶対にモヤモヤが残る。
子どもの人生が自分の人生かのようになって、
「あなたのために、私はキャリアを諦めたのよ」
と恩着せがましく考えてしまい、
子どもはこういう人生を歩まねば、そのためにはこんなことができるようにならねば、
と、教育がオーバーヒートして、
子どもが何等か成果を出すことが自分の価値だと感じてしまうかもしれない。
子どもがそれを望んでいるわけではないにも関わらず。
勿論、こどもに全力で向き合うことで子どもにヘルシーな影響を与えられる親もいるだろう。
でも私は、どうしても仕事やそれ以外のことを「諦めた」ということが
常に心のどこかに残ると思う。


では仕事、育児に全力投球!したら…不健康な心と身体に。。。

仕事を思いっきりしたい反面、
子どもと過ごす時間は減らしたくないし、いろんな経験もさせてあげたい。

でも仕事と育児、その両方を全力で頑張りすぎると、疲れちゃう。
心身に影響が出て、自分自身をケアする時間も全く取れなくなり、
結局それが仕事と育児に影響が出る。

常に時間に追われてイライラしていたら、
仕事のパフォーマンスは落ちるし、子どもと余裕を持って向き合えない。

仕事や育児などの「やらなきゃいけないこと」だけになって、
自分が楽しいことである余暇の時間がまったく無くなってしまうと、
自分の人生の満足度が下がり、なんのために働いてるんだっけ?
と、これまた心身に影響が出る。

仕事、育児、健康だけでバランスすると、自分の笑顔が消えるかも?

では仕事、育児、健康だけでバランスを取ったらどうなるか。
仕事と育児にまい進して、健康のために食事や運動に気を遣う。
例えば、
朝起きて、子どものお世話をして、仕事して、夕方子どもの寝かしつけまで終わったら健康のために作り置きの料理をして、運動のためにランニングして、寝る。
そんな修行僧のような毎日。
ストイックな方はそれで充分に幸福感を得られるかもしれない。
でも私は、そのなかに健康的でも仕事にもつながらないかもしれない「余暇」の時間も必要。
読書や映画、旅行に行ったり、美味しいものを食べたり、友人とおしゃべりしたり。
そこから生まれてくるアイデアやモチベーションの力が
仕事や育児にも良好な影響を与えるから。

そんなこんなで、
忙しい日々の限られた時間、
これらの4軸に対して絶妙なバランスを取り続けること、
特に健康と余暇に時間を捻出することはとっても難しいし、
そのどれかに振り切って思いっきりリソースを投下することができないがゆえに
不完全燃焼的なもやもやが残ってしまう。

今陥っているモヤモヤは、どれかに全力投球することができない、
そこにあるんだなぁと思います。

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