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読書記録

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ジャンル問わず。読んだ本の記録、紹介。
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#ミステリー

三毛猫ホームズの推理~読書記録425~

三毛猫ホームズの推理~読書記録425~

三毛猫ホームズの推理 赤川次郎

『三毛猫ホームズの推理』(みけねこホームズのすいり)は、日本の小説家赤川次郎によって1978年に発表された長編推理小説である。猫を主人公にすえた設定が人気をよんだ。三毛猫ホームズシリーズの第1作であり、レギュラーメンバーのうち片山義太郎、片山晴美、ホームズといった面々は登場しているものの、石津刑事や栗原警視は登場していない。

羽衣女子大学の学生が殺害される事件が

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空飛ぶ馬~読書記録419~

空飛ぶ馬~読書記録419~

空飛ぶ馬 北村薫

「私たちの日常にひそむささいだけれど不可思議な謎のなかに、貴重な人生の輝きや生きてゆくことの哀しみが隠されていることを教えてくれる」と宮部みゆきが絶賛する通り、これは本格推理の面白さと小説の醍醐味とがきわめて幸福な結婚をして生まれ出た作品である。異才・北村薫のデビュー作。

北村薫 (キタムラカオル)
1949年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。89年『空飛ぶ馬』でデビュ

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完全犯罪に猫は何匹必要か?~読書記録412~

完全犯罪に猫は何匹必要か?~読書記録412~

完全犯罪に猫は何匹必要か? 東川篤哉

「『招き寿司』チェーン社長・豪徳寺豊蔵が破格の金額で探偵・鵜飼杜夫に愛猫の捜索を依頼した。その直後、豊蔵は自宅のビニールハウスで殺害されてしまう。なぜか現場には巨大招き猫がおかれていて!? そこでは10年前に迷宮入りした殺人事件もおきていた! 事件の鍵を握るのは“猫”? 本格推理とユーモアの妙味が、新しいミステリーの世界に、読者を招く!

お馴染みの鵜飼探偵

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密室の鍵貸します~読書記録403~

密室の鍵貸します~読書記録403~

密室の鍵貸します 烏賊川市シリーズ 東川篤哉

しがない貧乏学生・戸村流平(とむらりゅうへい)にとって、その日は厄日(やくび)そのものだった。彼を手ひどく振った恋人が、背中を刺され、4階から突き落とされて死亡。その夜、一緒だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて殺されていたのだ! かくして、二つの殺人事件の第一容疑者となった流平の運命やいかに? ユーモア本格ミステリの新鋭が放つ、面白過ぎる

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ハーメルンの笛吹きと完全犯罪: 昔ばなし×ミステリー~読書記録328~

ハーメルンの笛吹きと完全犯罪: 昔ばなし×ミステリー~読書記録328~

白雪姫、ハーメルンの笛吹き、みにくいアヒルの子……誰もが知っている世界の童話や伝説から生まれた傑作ミステリーアンソロジー。昔ばなしが呼び覚ます残酷な罠! 8篇を収録。

 全8篇
「空色の魔女」 仁木悦子
「笛吹けば人が死ぬ」 角田喜久雄
「メルヘン街道」 石川喬司
「絵のない絵本」 鮎川哲也
「青ひげよ、我に帰れ」赤川次郎
「遠い美しい声」 小泉喜美子
「みにくいアヒル」 結城昌治
「赤い靴」

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ママは眠りを殺す~読書記録324~

ママは眠りを殺す~読書記録324~

ジェームズ・ヤッフェ ママシリーズの4作目。

息子のデイブが警察を辞め、公選弁護士の下で調査員として働くようになってからは3作目。
前回に登場した青年ロジャーはデイブの助手となり、この作品の中で活躍している。

舞台は『マクベス』第三幕第三場、バンクォー暗殺の場面にさしかかっていた。刺客の凶刃に倒れるバンクォー。迫真の演技と思いきや、その役者は本当に刺し殺されていた。大勢の観客の見守る中、大胆不

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妖女の隠れ家~読書記録218~

妖女の隠れ家~読書記録218~

密室トリックの巨匠、ジョン・ディクスン・カーの作品。
およそ125㎏もの巨体で、いつも息を切らしている名探偵フェル博士の初登場の作品となる。

「魔女の隠れ家」という、新たに訳されたものがあり、訳者は私の好きな高見さんなのだが、図書館にはなく、中古で3万円を超える。。。。

ということで、図書館から、この訳本を借りたのだった。
訳者は大正5年生まれの方で、漢字が旧かったり、言い回しが旧かったりと難

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五つの棺~読書記録210~

五つの棺~読書記録210~

ミステリー作家・折原一の作品。

この題名を観て、ミステリー好きの人は、あれ?と思うだろう。
そう、密室トリックの名人、ジョン・ディクスン・カーの「三つの棺」を想い浮かべるのだ。
そして、最初のページには
「不可能犯罪の巨匠ジョン・ディクスン・カーに捧げる」
と記されてある。

つまり、明らかにジョン・ディクスン・カーを意識して書き下ろしたものなのだ。
で、折原一の作品に度々出て来る黒星警部が捜査

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三つの棺~読書記録209~

三つの棺~読書記録209~

ジョン・ディクスン・カーによる密室殺人のミステリー。

アメリカ生まれの作家で「密室事件と言ったら!」で知られている。
ジョン・ディクスン・カー(John Dickson Carr, 1906年11月30日 - 1977年2月27日)はアメリカ合衆国の小説家である。本格推理小説の代表的な作者のひとりで、密室殺人を扱った作品で知られる。

「シャーロック・ホームズの功績」という短編集は、父親コナン・

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シャーロック・ホームズ最後の挨拶~読書記録201~

シャーロック・ホームズ最後の挨拶~読書記録201~

1917年に発行されたシャーロック・ホームズシリーズの短編集。

ウィスタリア荘
ボール箱
赤い輪党
ブルース・パーティントン設計図
瀕死の探偵
フランシス・カーファックスの失踪
悪魔の足
最後の挨拶

の8編が収録されている。

ボール箱は、始めは「シャーロック・ホームズの思い出」に収録されたが、ドイルは男女の三角関係など好ましくないと削除。
そして、こちらの短編集に収録された。

昔の日本では

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