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密室の鍵貸します~読書記録403~

密室の鍵貸します 烏賊川市シリーズ 東川篤哉


しがない貧乏学生・戸村流平(とむらりゅうへい)にとって、その日は厄日(やくび)そのものだった。彼を手ひどく振った恋人が、背中を刺され、4階から突き落とされて死亡。その夜、一緒だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて殺されていたのだ! かくして、二つの殺人事件の第一容疑者となった流平の運命やいかに? ユーモア本格ミステリの新鋭が放つ、面白過ぎるデビュー作!

東川篤哉
1968年広島県尾道生まれ。岡山大学法学部卒。’96年から公募アンソロジー『本格推理』『新・本格推理』に短編を発表。2002年、カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「Kappa‐one」第1弾に選ばれた『密室の鍵貸します』で、本格的にデビューを果たす。

この作家のことは、櫻井翔主演のドラマ「謎解きはディナーのあとで」で知ったのだが、この作品がデビュー作となるようだ。

上手いな、これが新人の作品なのか?とうなるばかりであった。
トリックそのものは抜きにして、読者への語り掛け、読む側を意識した書き方。上手いなあ。
この後、シリーズ物になるんだろうなと思わせる登場人物たちの個性。
楽しく読める作品だであった。


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