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シャーロック・ホームズ最後の挨拶~読書記録201~

1917年に発行されたシャーロック・ホームズシリーズの短編集。

ウィスタリア荘
ボール箱
赤い輪党
ブルース・パーティントン設計図
瀕死の探偵
フランシス・カーファックスの失踪
悪魔の足
最後の挨拶

の8編が収録されている。

ボール箱は、始めは「シャーロック・ホームズの思い出」に収録されたが、ドイルは男女の三角関係など好ましくないと削除。
そして、こちらの短編集に収録された。

昔の日本では、明智小五郎、金田一耕助、など。私立名探偵の作品が面白かったが、現代の日本は、警察の科学捜査が進み、指紋、足跡、残された物質などなど、それらは警察の管轄となり、私立探偵が活躍するという作品はあまりないような気がする。
松本清張、西村京太郎、森村誠一など、警察の組織を重んじている感じに思える。
そんな中では、テレビドラマの「相棒」は異質でもある。

この作品で、右京さんがシャーロック・ホームズかと思った。 砂時計のヒントに、砂の違い、と。 脚本家の方。 絶対にシャーロックホームズのファンだろう。

「最後の挨拶」は3人称で書かれた珍しい作品だ。どの作品も面白かった。

更に、解説の各務三郎さんのエッセイがコナン・ドイルの人物を知る上でも面白いものであった。
ホームズと同じくらい推理力のあったのだ。



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