「現状」「課題」「強み」「悩み」を書き出そう。

人には得手不得手があって、自分には無いスキルが必要になってくることがありますよね。
そういった時には誰かに相談することもあるかと思いますが、自分の抱えている現状や課題を的確に把握できていないのに誰かに相談できますか？

もし今、何かに対して課題を感じていない人は、相当万能人間か、これからぶつかる人です。
※多くの方が後者に当たるでしょう。

現状の把握をして、それに対しての課題を明確に認識している人とそうでない人の差は大きいです。

・予想されている壁にぶつかる
・予想だにしない壁に突然ぶつかる

同じように同じような壁にぶつかっているようで、
本質は全く違います。

車の運転に例えればよく分かると思うのですが、

「あの場所はよくスピード違反の取締りしてるからな」
と思って走っているのと、
「何も考えず走っている」
のとでは、どちらが違反で捕まる確率が高いでしょうか？
※もちろん法定速度は守りましょう！！

結構単純な話ですが、課題を明確化してそれに対処する方法を普段から考えていない人はリスクも高まります。

私も常に課題を抱えています。
もちろん万能人間ではないですし、一般的に見れば欠陥のほうが多いようにも感じます。

ですが、日頃から課題の現状把握と課題の明確化だけはやるようにしています。

私の現状と課題を例にした場合・・・

現状、ブランディングを行い、商品を販売をしています。
昨年からはネットショップも動き始め、少しづつですが実績ができていくようになりました。

ですが、始まって間もなく、

「この流れがいつまで続くかはわからない」

という不安がよぎったんです。

具体的な課題として書き出したことがこれです。

現状
・広告なし（インスタ等SNSでの発信のみ）
・BASEによる販売のみ（実店舗販売時リピーターの受け皿）
・1日のアクセス数100～200件（お客様の訪問が少ない）
・転換率が良くはない（0.01％かそれ以下）

課題
・インスタや広告の効率的な使い方
・BASEを活用した新規顧客と販促
・アクセス数のUP
・転換率の向上
・SEO対策はほとんどできておらず、検索でヒットせず自社ショップへの流入が少ない
・SNS等での発信で販売実績もできてきたからこそ伸ばしていきたい。
・アプローチターゲットはギフト。（特に女性客）

強み
・国内でのネクタイのファクトリーブランド展開としては数少ない事業。
・東京大阪岡山などでの短期実販売実績はトップ。
・クラウドファンディング等ではネクタイに関するプロジェクトで日本1位と2位の実績。
・生産におけるクイック対応の早さ。
・商品、ギフトBOX等のクオリティの高さ

悩み
・お客様の支持は頂いておりその自信もあるが、新規顧客へのアプローチやポイント制など、BASEでは限界を感じる点も多々ある。
とはいえ、楽天、Yahoo、アマゾン等でショップを開設維持するにはコスト面でハードルが高いことに加え、『お得』『値引き』等の感覚が、積み上げてきたブランドイメージに対してマイナスに働かないかが心配。

①現状　②課題　③強み　④悩み　と書き出してみました。

最初は現状を書いていきます。『現状』
現状はどんなときでも把握していないといけません。
具体的であればあるほど良いですが、まずは書き出すことが先決です。
①～④の土台になる部分ですししっかりと把握しましょう。

次に①に対して課題だと感じていることを書き出します。『課題』
現状ではダメな所、改善したら良くなることなど何でも良いです。
丁寧な文章にする必要はありません。内容が重複していたって構いません。
箇条書きでいいので書きなぐってみましょう。
その課題をひっくり返せる可能性のある武器（強み）を書き出して、
それを踏まえた上で、引っかかっている悩みを書き出してみるんです。

①②を書き出した上で、自分が思いつく自分の強みを書き出してみましょう。『強み』
自分だったり、自社だったり、仲間だったり、環境だったり・・・
自分が自慢できることを書き出してみるんです。
どんな些細なことでも大丈夫！
一般的に見て「これは強みとは言えないだろう」と思われるようなことでも、自分が少しでも自慢できると思ったら書いてみましょう！

①②③を書いたら、シンプルに引っかかっていることを書いてみましょう！『悩み』
例えば、
・解決するのには資金が必要だけど、そんなに用意できない。
・ノウハウがない。
・取引先等の関係で縛りがあるetc・・・
なんでもOK。

前提として、これは頭の整理をするために行いますので、誰かに見せるものではありません。だから、どんなに毒づいたことでも、悲観的なことでも、人に言うのが恥ずかしいことでも書きなぐって行きましょう。

単純明快！◯◯式〇〇分析表！！

みたいな、大層なものを使わなくても、これくらいで十分頭の整理はできます。

①～④を書き出してみたら、自然と湧いてくるもの、思いつくことがあります。それが、

『打開策』です。

もう自分の打開策を明確に理解してる人もいると思いますが、そうした人は自然に現状把握をし、課題を知り、強みを持って、悩みを受け入れるというサイクルを自然にデキる人です。

もしこれを書き出すに当たって、現状や課題が書き出せない人は、もっと厳しく自分を見たほうが良いかもしれません。

打開策は個人レベルで出来ることもあれば、専門家に聞いたり依頼をしないといけないこともあるでしょう。
こうして現状・課題・強み・悩みを把握しておくことさえできれば、
誰かに相談するときにも、はっきり明確に伝えることが出来るでしょう。
相談する方も頭の整理をしておかないと、相談される方もあなたをサポートしにくくなりますし、本来の力が引き出せなくなってしまいますし、何より、時間を無駄に使ってしまいます。

どんな大企業の社長や、大成功している人たちでも、
時間が平等にあるように、現状があります。
そして、人それぞれに課題があるはずです。

あなたは課題を明確に、そして的確に把握できていますか？