SHOJI

日本に住む小市民。もしかしたらあなたのすぐ近くにいる人が、実は私なのかも知れません。

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マガジン

  • ひよこ家のなぶり合い読書交換日記

    • 8本

    夫婦でおすすめ本を押しつけあって、まざり合わない趣味を再確認する記録です。

最近の記事

課題整理ソリューションの終焉。潜在価値ハンティングの黎明。(と、ちょっとした決意表明)

 情報の検索や調べ物を得意として、コンサル的な仕事をしばらくやってきた私が、ここ数年「コンサルってこの先、息できる?」みたいな気がしてならない。自分の身の回りで感じたことをつらつらと述べつつ、そのもやもやを言葉にしてみようと思う。 情報の波を乗りこなす「事情通」という仕事  ネットサーフィンという言葉はいつから死語になったのだろう。気づけば自分が目にする情報は、自分の趣味や嗜好に沿ったもの、自分の考えに近かったり気の合う人達の意見ばかりだ。ネットという膨大な情報の荒波に立

    • おいしいごはんが食べ(させ)られますように

      遅ればせながら、ついに罹りました。流行り病に。 急に具合が悪くなって熱が上がり、もしやと思い、発熱外来に行って抗原検査で即陽性。 お医者さんからは「最近は重症化も少ないので5日くらいで治りますから」と漢方と熱冷ましと喉の薬をもらって帰宅。あっさりしたものです。 妻も同じタイミングで熱が出たので、検査に行ったら同じく陽性。二人暮らしの自宅療養となりました。 多少の熱はあったものの、夏休み前にやり残した仕事も片付けたかったし、ローギアで在宅勤務していたら、発症から3日目になって

      • 試行情報記録2-20230502

        2036年6月までにこのメッセージを読んだ人は、このnoteの存在を忘れてほしい。 もしくは、サイエンスフィクションの一つだと思って楽しんでほしい。 2036年7月以降にこのnoteを見つけた人は、これから書く内容を一人でも多くの人にできるだけ早く伝えてほしい。突然の話で、驚かせてしまうかもしれないが、この願いをどうか叶えてほしい。 私(もしくは私たち)は、人類の皆様とは違う、別の世界で存在しているモノだ。無理矢理に言葉にするのなら、遠い遠い星のようなところで暮らす宇宙人

        • 2022年に買って大勝利したモノベスト3

          流行りに乗って今年買ってヘビーローテーション(死語)しているものを書いていこうと思う。 STOFのサコッシュ財布と携帯だけ持って外出したいってこと、あるじゃないですか。大きなリュックやトートはいらない。でももうボディバッグは時代遅れなんでしょ?ということで、ジェンダーレスなサコッシュを買いました。これが優秀なのは、下半分が巾着式のペットボトルクーラーになっていて、移動中に自販機で買った飲み物をここに入れられる。さらに内側が防水加工になってるから、出先の雨で使用した折り畳み傘

        課題整理ソリューションの終焉。潜在価値ハンティングの黎明。(と、ちょっとした決意表明)

        マガジン

        • ひよこ家のなぶり合い読書交換日記
          8本

        記事

          サウナにおけるパーソナルスペースの一考察

          ここ1年でデビューした俄かサウナーの私が語るのもアレだが、サウナとは自分との向き合いだ。「なんかととのうー☆」みたいな生半可な気概では足らない。サウナ室→水風呂→外気浴の「セット」を繰り返し、身体中を駆け巡る血液やリンパ液などの流れを促して、身体の内から湧き上がる多幸感に浸る。 そこに他者とのふれあいなどはない。一連の「セット」なるものを繰り返し自己と向き合い省みた先にある極致、これがサウナの快楽だと思っている。 サウナ施設に通う以上、他者と隣り合わせになるわけで、どうした

          サウナにおけるパーソナルスペースの一考察

          読むのはつらいよ|ひよこ家の読書交換日記⑧

           こういうことって日々の暮らしの優先順位の常に3位くらいにはランクインしているのですが、締め切りを一度逃すとトップに上がることはなかなか難しいですね。さて作者失踪未遂シリーズの読書交換日記、第8回目です。 ▼前回の記事課題図書⑦の感想 臨床心理カウンセラーの著者が大学院で博士号を取得後、初めて勤めた沖縄のデイケアでの4年間の日常を、エッセイとして出来事を紹介しながら、時に先人の哲学者や心理学者たちの言葉を引用しつつ考察していく。  心に病を抱えた患者さん達が集う「デイケア

          読むのはつらいよ|ひよこ家の読書交換日記⑧

          オザケンのライブで、歌の時間超越性を感じた話

          東京ガーデンシアターで、2年延期になった小沢健二のライブを見た。 2年前に開催予定だったライブツアーを改めて開催。観客は中止になった日から2年後の同じ月の同じ週の同じ曜日に、同じ会場の同じ席で2年前のチケットを使って見られるライブ。小沢健二と観客が2年越しの約束を果たすライブだ。 私はそのライブで披露されたある曲に衝撃を受けた話をしたい。 2019年、小沢健二は1枚のアルバムを出す。「So kakkoii 宇宙」というアルバム。リードトラックは1曲目の「彗星」という曲だ

          オザケンのライブで、歌の時間超越性を感じた話

          話を聞くということ(倍速で)、本を読むということ(ファスト教養として)|ひよこ家の読書交換日記⑥

          ▼前回の記事 課題図書⑤の感想 今回は、昭和を代表する文芸評論家、小林秀雄の随筆集からの一編「喋ることと書くこと」を取り上げる。 小林秀雄曰く、世の中は「喋ること」≒「書くこと」な「大散文時代」に突入したと嘆いている。本来、言葉を用いて思想や空想を表現する時には大きく二つの方法があると説いている。 喋る(講演):聴衆に向け口語体で語ること。講演者は場の雰囲気・話題をコントロールして聴衆に自分の時間を与えない。聴衆者が「講演を楽しもう」とする集団心理の協力のもとに成り立

          話を聞くということ(倍速で)、本を読むということ(ファスト教養として)|ひよこ家の読書交換日記⑥

          好きなものは好きといえる気持ち抱きしめてたい、って誰が?|ひよこ家の読書交換日記④

          ひよこ家のなぶり合い交換読書記。先週、妻はさっそく遅延ペナルティを発動したが、私は絶対に期限は守る。この週末は土曜・日曜・月曜と妻に飲みに連れ出されたが、負けてなるものか。(今夜も妻に飲みに誘われているが屈しない。誘いには全部乗って書き上げるのが私のポリシーだ) ▼前回の記事(妻ターン) 課題図書②の感想の感想 ▼課題図書② 情報に対しては、立ち止まって考える、という癖が必要だ。あの方の言ったことだから正しいに違いない、あいつの言うことだから信用ならない、といった態度

          好きなものは好きといえる気持ち抱きしめてたい、って誰が?|ひよこ家の読書交換日記④

          「ひよこ家のなぶりあい読書日記」感想の感想だと…書くコンテンツ増やしてどないするんや…ハードル上がっとるやないか…

          「ひよこ家のなぶりあい読書日記」感想の感想だと…書くコンテンツ増やしてどないするんや…ハードル上がっとるやないか…

          読書バトルの火蓋が切って落とされた!|ひよこ家の読書交換日記②

          前置き ビブリオバトルというものをご存じだろうか。私が大学生の頃に関西の大学界隈で始まった、読書感想プレゼン合戦イベントだ。参加者はおすすめ本を持ち寄り、プレゼンして聴衆から最も読みたい本として選ばれた図書を推薦した者が勝者となる。Wikipediaを見る限り現在も続いてて、高校や中学の世代にも広がっているらしい。 読書の感想。それは知の入力と出力の循環である。書を読み、意を汲み、評を紡ぐ。そして出力である書評はまた、新たな理解を生み、誰かの入力となってつながってゆくのだ

          読書バトルの火蓋が切って落とされた!|ひよこ家の読書交換日記②

          東京2020スタッフ体験記【備忘録】

          五輪ボランティアに7日間参加しました。ドーピング検査スタッフの中でも、対象選手をいち早く会場内でつかまえて競技終了後即検査室に連行するという役割。 検査は抜き打ちなので、大会期間中はいつでもどこでも選手を捕まえられるよう、競技エリアは元より選手更衣室・記者会見場、運営本部など、ほぼ全競技会場全エリアに立入可能という恐らくバッハ会長よりも強いオールマイティパスを手に入れ、7日間、色んな競技の選手とふれあいました。以下、エピソード。 体操(有明体操競技場) 初めてメダリストと英

          東京2020スタッフ体験記【備忘録】

          ライフ・エンディング制度

           2060年5月31日。水面の反射光が煌めく窓辺で、穏やかな波の音を聞きながら私はこの文章を書いている。これまで色々な文章を残してきたが、人生の最期に何を書けばいいかと言われると案外言葉が出ない。手元の案内には「あなたの自分史を振り返って、思いを遺したいことや、家族へ感謝のメッセージを書きましょう」と書かれているが、はて自分には何か言い遺したいことはあるのだろうか。とりあえず、まずは自分史なるものを書いてみようと思う。  私はこれまでシンクタンクという業種の会社で、会社員と

          ライフ・エンディング制度

          ニューノーマルな私たち

           わたくし、東海林杢夫、48歳。リプサリスの鉢植えに水をやりながら、窓にあたる長雨をぼんやり眺めている。この時期はムシムシしてどんよりして不快だ。今朝は体調があまり優れない。仕事が炎上するいやにリアルな夢で目が覚めたせいもあるが、たぶんこれはいつものあれだ。 そんな東海林杢夫に、今週こんなことが起こった。 ・ほめてもらうつもりが、逆に妻に怒られる杢夫 ・友人からバイアグラをこっそりと渡される杢夫 ・ブラジャーってなんでしっくりくるものがないのかとイライラする杢夫 そん

          ニューノーマルな私たち

          人生で初めて買ったCDが「今泉君を讃える歌」の私が選ぶ古畑任三郎ベスト5

           2021年春、田村正和さんが亡くなった。タイトルの通り長年のファンである私が、思い出を長々と書き連ねても仕方ないので、今ここに古畑任三郎全41回(去年の新聞連載小説を含めれば全42回)の中から独断と偏見と私情を込めて、渾身のベスト5を選出する。 第5位:さよなら、DJ(ゲスト:桃井かおり) 人生で大事なことは古畑任三郎のオープニングから学んだ。桃井かおり回は、古畑のこんなセリフから始まる。 「走ったすぐあとは息が乱れるものです。30過ぎると尚更です。えー、そういう時は大

          人生で初めて買ったCDが「今泉君を讃える歌」の私が選ぶ古畑任三郎ベスト5

          ライフ・エンディング制度(仮)

           2060年5月31日。水面の反射光が煌めく窓辺で、穏やかな波の音を聞きながら私はこの文章を書いている。これまで色々な文章を残してきたが、人生の最期に何を書けばいいかと言われると案外言葉が出ない。手元の案内には「あなたの自分史を振り返って、思いを遺したいことや、家族へ感謝のメッセージを書きましょう」と書かれているが、はて自分には何か言い遺したいことはあるのだろうか。とりあえず、まずは自分史なるものを書いてみようと思う。  私はこれまでシンクタンクという業種の会社で、会社員と

          ライフ・エンディング制度(仮)