僕がここにいる理由

どうも、斜陰です。

年も明けてしばらく経ちましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?最近の僕はといえば、学生としての職務に忙しくしております。つまりは、来月のテストやらレポートやらに奔走している毎日です。まぁそんな中で、今回は何について書いていくかといいますと、僕が劇団幻像団に入ろうと思った理由について書いていこうと思います。


一応知らない人のために書いておきますと、劇団幻像団というのは福井県福井市を中心に活動しております、アマチュア劇団です。時代劇から現代劇まで幅広く、そして劇団員の年齢層も幅広く、いろいろとやっております。もし、もっと詳しく知りたいという方がいましたら、是非、下記リンクよりホームページの方へどうぞ。

劇団幻像団HP

劇団幻像団Twitter

はい、というわけで本題の方に移ろうと思うのですが、そもそもいつ入ったのかというのを振り返ってみると、2019年の9月です。

つまり、入団してからもうすでに半年弱も経っているということです。時が経つのは早いなぁなんて、新年早々感慨にふけるわけなんですが…

半年が経っても、僕はこれまで劇団幻像団に入団した明確なきっかけを幻像団の皆さん含めあまり話してきませんでした。普通だったら、入団の際にその理由を皆さんに話すのが筋かとは思いますが、なんていうかまだその時は話す勇気がなかったというか、まだ心の準備ができていなかったというか、なんというか。もちろん、入団の際に軽くその理由やきっかけについてはお話したのですが、入団の本当の理由というか、真の意図についてはまだお話できていません。

なので、周りからはなぜ劇団幻像団に入ろうと思ったのか、そもそもなぜ演劇を始めようと思ったのか、よく聞かれます。というのも、僕は中学生から高校生までずっとサッカーをしてきた人間だからです。なので、余計に不思議がられているみたいで。まぁ確かに普通に考えればそうですよね、これまでずっとサッカーをやってきた人間がいきなり演劇を始めるなんて、それはそれはおかしなことです。

そして今回は、そのおかしなことの理由について書いていこうと思うわけです。


それではこれから僕が劇団幻像団に入ろうと思った理由について書いていこうと思うわけなんですが、その理由は主に2つあります。

まず1つ目は…と言いたいところではあるんですが、それはまだお楽しみにということでこれから書く話の流れの中で紹介したいと思います。


それではどうぞ。


まずはですね、僕の趣味の話から始まります。

まぁ長々と書くのもあれなので、すごく簡潔に言うと、僕は根っからのオタクです。小学6年生のころからアニメオタクをやっています。ついでに声優オタクでもあります。

まぁだから何?って話だとは思うんですが。

それが割と重要な話でして、僕は去年(2019年)の7月に推しの声優さんのライブに行ってきました。声優さんのライブって何するの?って疑問に思った人のために一応説明しておくと、最近の声優さんは役を演じるだけでなく、歌も歌います、ダンスも踊ります。その他にもいろいろします。

まぁそれはそれとして、僕の推しの声優さんは自分で作詞して作曲して、そしてそれを自分で歌います。まるで、シンガーソングライターか?って思うほどなんですが、本業は声優です。(ちなみにその声優さんはアーティストとして最近ソロメジャーデビューが決まりました。)

いや別に、推しの声優さんについて語りたいわけじゃなくて、僕はその声優さんのライブが半端なかったって話をしたいわけです。

じゃあ何が半端なかったかって話なんですが、もう全部です。全部がやばかったです。はい、全部です。いや、それじゃわからないよって話ですよね。

はい、そうですよね。はい、落ち着いてゆっくり書きます。

僕はこれまでいわゆるアーティストと呼ばれる人のライブとは縁がなく、今回お話しするライブが僕にとっては人生初ライブでした。なので、そのライブに行く前日から一緒に行く友達と2人でそわそわしながら(その友達にとっても人生初ライブだったみたいで)、本番が始まるまでどういう心持ちで迎えればいいのかもわからず、人生初ライブに対する緊張とやっと推しの声優さんに会えるという高揚感でいっぱいで、ライブが始まるまでずっとふわふわした気分でした。そして、ライブが始まった瞬間、息が詰まって胸が苦しくなって、鳥肌が立って、彼女がステージに出てきた瞬間、それまでの緊張が解けたかのように、目から涙が溢れてきて、すぐ目の前に推しの声優さんがいて、いつも画面越しに写真越しで見ていた彼女がそこにはいて、感動っていうか、うれしいっていうか、なんて言葉で表したらいいかわからないけど、とにかく胸が熱くなったのを今でも鮮明に覚えています。

ライブでは、しっとりとした曲とか盛り上がるアップテンポな曲とかいろいろあって、途中ギターとかトランペットとかハーモニカとかも演奏したり。

彼女のかわいい部分も、かっこいい部分も、真剣な姿も、ノリノリな姿も、彼女の笑顔も、恥ずかしがっている顔も、ちょっと背伸びしようとする姿も。彼女の歌う姿からは心の叫びというか、魂の叫び、いやなんか違うな。

そう、19歳の等身大の女の子がそこにはいた。

そして、そんな彼女の言葉が、歌声が、僕の心に直接語り掛けてきて、

どんなに無理だって周りに言われても、どんなに苦しいことがあっても、まだ諦めるのは早いよ、まだまだこれからだよって。君の夢を叶えるためには苦しいこともたくさんあるかもしれない。でも、誰もが自分の夢を叶えるためにたくさん苦労して頑張って頑張ってその目標や夢に向かっていく。だから、君も私と一緒に頑張ろうよ、私も私の目標に向かって頑張るからって。

彼女は僕の中に眠っていたものを呼び覚ましてくれました。諦めかけていた僕の夢を思い出させてくれました。新たな一歩を踏み出すための勇気をくれました。

そして、そんな彼女を見て僕はこう思ったんです。

僕も彼女みたいに誰かのきっかけになりたい。

僕が彼女の歌を聞いて自分の夢を思い出したように、僕も僕の表現する何かで誰かのきっかけになりたい。それぞれ目標は違えど、誰かが頑張るきっかけになりたいと僕は思ったんです。

じゃあ、そのために僕はどんな表現ができるだろう?って考えたときに出てきたのが演劇だったんです。

僕は別に歌が上手いわけでもないし、絵が描けるわけでもない。じゃあ僕には何ができるんだろうか、何がしたいんだろうかって自分の過去を振り返ったとき、僕は小さい頃のある一つの夢を思い出しました(ちなみにこれは彼女の歌によって思い出したものとは異なります)。

それは、ミュージカル俳優になりたいという夢です。いや、歌が得意じゃない癖に何言ってんだって話なんですが、まぁとにかく聞いてください。

僕の母は昔から演劇とりわけミュージカルが好きで、小さい頃から何度か連れて行ってもらっていました。そして、初めて見たミュージカルが劇団四季の「人間になりたがった猫」という作品でした。当時僕は小学3年生でインドア派だったので、いやいやながら付いて行ったような記憶があります。でも、その作品を見た後に出てきた言葉はその態度とは正反対のものでした。

そして、小学4年生になったとき、僕の母のすすめで自治体が主催する舞台のオーディションを受けました。確かオーディションは実際の台詞を何人かで読んでみてって形のものだったのですが、まぁなかなかに緊張して、声も震えて、自分でもこれは無理かなぁって思ってたんですが、何とか主人公たちの幼少期の役をいただきまして、それからというもの人生初めての経験をたくさんしたような記憶があります。まぁ当時の僕はまだまだ幼かったですから、その舞台に出させていただいたことで僕のミュージカル俳優になりたいという夢には満足してしまったのです。そして、それ以降は何度かミュージカルに連れて行ってもらうくらいで、自分が何かを演じたいと思うことはあまりありませんでした。(そういえば、高校生の頃に演劇部に入ってみようかなという考えが一瞬、頭をよぎった気がします。結局は中学生のころから続けていたサッカー部に入るわけなんですが。)

はい、というわけで話を戻すんですが、こうして僕は誰かのきっかけになるために「演劇」という表現を選んだわけです。

そしてそこからはもう電光石火のごとく、事は進んでいきました。

今自分が住んでいる福井市で、活動している劇団はないかとググったところ、一番最初にでてきたのが劇団幻像団さんだったのです。もちろん、他の劇団についても調べてみました。ただ変な話、ネットでの活動(ブログとかTwitterとか)も充実しているところはリアルも充実しているという考えが頭にありまして(まぁこれは僕の偏見でしかないとは思うんですが)、いろいろ調べた中でネットでの活動が一番盛んだったというか、一番透明性があったというか。とにかく、この劇団(劇団幻像団)の見学に行ってみたいと思ったのです。そして僕が初めて見学をしたのは、8月の中旬ぐらいだったと思うのですが、その時劇団幻像団さんでは9月の本公演「人魚狂詩曲」に向けての稽古が行われていました。まぁその稽古を僕はずっとじっと静かに見つめていたわけなんですが、何度か稽古に通っていると「人魚狂詩曲」の台本をいただきました。そして、その台本を全部読んだとき僕はこんなことを感じたのです。

もしかしてこの劇団なら、僕が表現したいと思っていることが実現できるかもしれない。

ってね。うん、なんていうかね、そう感じたんです。まぁもっと言うと、その台本の伝えようとするものが、僕の見ている方向と同じような気がしたんです。まぁそんなのは自意識過剰というか、きまぐれなのかもしれないですが、いやそうじゃないと。そうじゃない。これはきっと、僕の信じるものと通ずるところがあると。僕も同じ方向を見ていたい。そして、その先にあるものを一緒に追い求めていきたい。



それが僕がここにいる理由です。

だから僕はここにいます。

最後まで読んでいただきありがとうございます。 皆様から頂いたサポートは今後の自己研鑽のために使わせて頂きます。 僕の書いた文章で何か少しでも感じていただけたら、僕にとってこれほどうれしいことはありません。