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ASDあるある〜個性について〜


まっすぐ道を歩けない息子のために、5歳にも関わらずB型ベビーカーを新調した時の写真(笑)。乗り心地が良いらしく、俺様モードの息子。


ASDって個性のかたまり

こんにちは。MIOです。
今回は、ASDの個性についてお話したいと思います。
前回の記事にも記載した通り、私と息子はASDと ADHD2つの特性を持つ「ASD親子」です。
私からしたら、5歳の息子は私の分身みたいな存在で、息子のすることなすことに対して「そうだよねー。そうなっちゃうよねー」や、「分かる分かるよ君の気持ち〜」のような感情を抱くことが多々あります。
我が家で唯一の定型発達者である夫は「理解し難い″当たり前″が多々ある」と笑っていますが、ASD同士ではそれが普通のことですし、長い年月を生きてきた私にとっては「他人に理解されないのも普通のこと」なのです。

さて、そんなASD(+ADHD)ですが、様々な個性を日々発揮しています。いわゆる「個性のかたまり」というものです。一体どういうことがそうなのかといいますと、息子の様子が非常に分かりやすいと思います。


保育園でも家の中でも「常に粘土」 

定位置で粘土をする息子

保育園でよく聞かれます。
「息子くんは本当に粘土が好きですよね。今日もずっと粘土をしていましたよ。お家でも粘土をしているのですか?」
それに対して私は毎回笑顔で「そうですよ。粘土が本当に大好きな子なんです」と回答をしています。すると大抵の先生は感心されたり、中には驚かれる方もいらっしゃいます。
「そんなに一つのことに没頭できるとは」ということなのです。

ASDの特性のひとつである「興味・関心の極端な偏り」が、息子は粘土に対して秩序に表れています。
息子の粘土好きは2歳頃から始まり、今では先生やお友達にクオリティを絶賛されるほど完成度が高まっています。
こだわりも強く、息子の粘土は「想像で作る」というよりも「好きなものを真似して作る」に一旦集中です。YouTubeなどで好きなキャラクターのおもちゃ動画を見つけると、多くの子の場合は「これ欲しい!」になると思いますが、息子の場合は「これ作りたい!」になります。その姿を見るたびに「これがASDの素敵な個性なのだ」と微笑ましくて仕方ありません。

自分語りになりますが、私も実は小さい頃から創作が大好きな人間で、幼稚園ではよく工作をしていました。その成果もあり、学校生活では美術の項目で満点以外を取ったことがありません。その代わり(といってはあれですが)発達障害特有の凹凸の関係で、できない教科はとことんダメでした。今の息子を見ていると、きっと私のような経験を積んでいくのではないかと思っています。そうだとしたら、良き理解者になってあげたいなと強く思っています。


ルーティンに対するこだわりも強い


あともう一つ。
ルーティンに対するこだわりが強いのも、ASDの特性だと思います。
これは息子も私も外や家で特性を発揮しまくっていますので、主に関わりの深い夫は毎回振り回されることになっています(笑)(ごめんね)。

例えば面白い例として、息子は寝る時のルーティンが確立しています。

(1)部屋を常夜灯にする
(2)私と息子の2人で寝室に入る
(3)夫が部屋の常夜灯を消し、寝室のドアを閉める
(4)息子が少しすると「パパ、パパ、みんなおねんね、みんなおねんね」と小さな声で言う
(5)それに対して私が小さな声で「じゃあ呼ぶよ。せーの」と言い、次に二人で「パパー」と大きな声でパパを呼ぶ
(6)パパが勢いよくドアを開けて寝室に入室し、3人並んで一緒に眠る

上記のように、事細かに決まっているのです。
1日たりとも崩れることはありません。
たまり夫がズルをしてルールを少しでも破るものなら、息子は大激怒。そのたび私は夫に対して「本当、ASDのルーティンをなめちゃダメだぞ〜」と思います(笑)。

私に関しては、夫曰く「多過ぎてキリがない」というくらいルーティン(こだわり)があるみたいです。
ただ、実を言うと私本人としては他者から見る「変わったルーティン」が「効率化のため当たり前にすべきこと」だという認識があるため、特別なことだと思っておらず、把握しきれていないのが現状です。それを、夫に出会って初めて知りました。それまでに出会った人達は、きっと「不思議な子だな」と思って終わっていたことでしょう。
今認識出来ていることとしては、水回りの洗い方や、洗濯物の回す順番、トイレ掃除の仕方、外出時の過ごし方などがあります。細かく話すと長くなるので省略しますが、多くのこだわりがあるのは間違いないです。

こだわりがある故の支障は日常的にあります。
夫とも勿論喧嘩になることがありますし、今までの社会経験の中でも人間関係のトラブルに繋がっていたのだと振り返れば思います。
息子も今はまだ小さいので、数あるこだわりも「可愛らしい」で済んでいますが、今後きっとそれでは済まないことも出てくるかと思っています。
その時に本人がどう向き合うのか、そして親としてどうサポートするのか、今からドキドキです。


分かり合えたらそれが幸せ

公園で遊ぶ私と息子


人とは違う個性を持つ私達ですが、ASD+ADHDという特性があると知ってから、分かり合えることがこんなにも幸せであることを初めて知りました。
特に夫とは私の特性が判明してから、沢山の対話を重ねました。そしてお互いがお互いのことをより理解していけたことに喜びを感じることができました。
今までも仲の良かった夫婦でしたが、息子が我が家にやってきてくれたことで、更に素敵な家族になれたと実感しています。特性の発見のきっかけを作ってくれた息子には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも、家族みんなで楽しんで過ごせていけたらこれ以上の幸せはないと思います。



MIO

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