見出し画像

【イベントレポート】Sustainable Food  NIGHT #21 2024.09.26

こんにちは! Sustainable Food Asia株式会社(以下SFA)のインターンの丸山です。

2024年9月26日(木)に開催された『Sustainable Food NIGHT #21』〜プラントベースをクリエイティブで熱狂させる!〜の開催レポートをお送りいたします!


Sustainable Food NIGHTって?

日本・アジアから世界に「サステナブルフード」を定義するべく国内外でイベント開催や出展、現地ツアー等を行うSustainable Food Asia株式会社が主催する、月例ナイトイベントです!2023年6月グランドオープンのSustainable Food Museum(以下:ミュージアム)内で毎月、サステナブルな食の未来を作るため奔走するスタートアップ企業の代表をゲストに招き、トークセッション+試食懇親会を開催しています。


登壇者プロフィール

◇メインゲスト:
- 株式会社人生は上々だ CEO/Head Creator 村上モリロウ氏
うどんレストラン「by age 18」オーナー。SANUKI ReMIX総合プロデューサー。香川県高松市生まれ。アイデアとクリエイティブはもっとみんなの役にたつことを証明するためにずっと動き続けているので、仲間内からは「止まったら死ぬ」と噂されている。香川にいながらも日本中を飛び回り、面白そうなものにはすぐ首を突っ込み、なんでもかんでも作ってみるので、自分でも自分が何者かわからないのが最近の悩み。2024年には、大阪・関西万博の香川パビリオンのクリエイティブプロデューサーに就任。香川県情報発信参与。MBTIはENFP(運動家)。趣味はバンドとバスケ。漫画と地元の祭りとやったことがないことが好きで、宇宙と普通と我慢が超嫌い。すぐ事業を起こしがちで、夢は大学を作ること。

◇モデレーター:
株式会社リバネス 執行役員 塚田 周平
東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命工学専攻修了 博士(農学)上級バイオ技術者
【専門分野】農学、分子生物学、土壌微生物学
設立初期よりリバネスの運営に参加。教育・研修事業、各種ライティングに関する実践を学んだ後、アグリ分野の先進技術開発・導入、地域創業エコシステム構築事業の立ち上げを行う。

Sustainable Food Asia株式会社 代表取締役 海野 慧
1984年生まれ。高校生の時に「世界がもし100人の村だったら」という本を読み、国際協力開発に関与する仕事を志ざし、立命館大学国際関係学部に進学。株式会社じげんの創業期に2007年新卒で入社。2013年に事業管掌取締役となり、東証マザーズへ上場。2019年退社。
2020年、CarpeDiem株式会社を創業。社会課題の本質的解決を実現するためにSTART CAMPなどのカンファレンスを運営。2022年、アジアからサステナブルな新しい食産業のエコシステムを創るため、子会社にSustainable Food Asia株式会社を設立。フルーツミートの展開や、アジアのフードテックスタートアップを集めたSustainable Food Camp、Sustainable Food Museum/サステなおむすび等運営。


今回は、株式会社人生は上々だ(以下「人生は上々だ」)のCEO/Head Creator、村上モリロウ氏をゲストにお招きし、「〜プラントベースをクリエイティブで熱狂させる!〜」というテーマでのトークセッションと、試食会兼交流会が実施されました。


イベント概要

日時:2024年9月26日(木)18:00~20:45
会場:Sustainable Food Museum(サステナブルフードミュージアム)
参加料金:5000円(※Peatix事前申し込制
主  催:Sustainable Food Asia株式会社
プログラム:
・株式会社人生は上々だ 事業紹介
・トークセッション「プラントベースをクリエイティブで熱狂させる!」
・試食を兼ねた懇親会


トークセッション「〜プラントベースをクリエイティブで熱狂させる!〜」

<左からSFA 海野、「人生は上々だ」 村上氏、リバネス 塚田>


「人生は上々だ」について

「株式会社人生は上々だ」は、地域のプロジェクトや大都市圏の広告フィールドで手腕を発揮し、実績を重ねるクリエイターが集結したデザインメディエイションカンパニーです。
ブランディングや広告はもちろんのこと、ファッション、音楽、スポーツ、映画などさまざまなカルチャーにも造詣が深く、枠にとらわれない柔軟な発想力と表現で、唯一無二のクリエイティブを発信しています。

制作事例としては、和楽紅屋のクッキー缶のパッケージデザイン香川トヨタのエンジニアウェアを手掛けるなど、多数の実績を誇ります。

様々な種類、分野でクリエイティブを発揮する、「人生は上々だ」。しかし、村上氏は「世の中にはクリエイティブがもっと必要だ」と言います。
そこで、規模や地域にかかわらず、誰にでもクリエイティブは役に立てることを人生をかけて照明するために、「人生は上々だ」はデザインメディエイションカンパニーと名乗っています。

このパートではほかにも、クリエイティブの力を用いて地域が、ものが、そして人がどのようにプラスに変化したのか、多種多様な事例を通じて語られました。

ディスカッションテーマ「〜プラントベースをクリエイティブで熱狂させる!〜」

「人生は上々だ」の紹介の後、本日のディスカッションテーマ「〜プラントベースをクリエイティブで熱狂させる!〜 」について、「人生は上々だ」が運営する米粉の讃岐うどんを手掛ける”by age 18”の事例を踏まえ、ディスカッションが行われました。


by age 18とは

「人生は上々だ」は香川県の企業ですが、香川と言えば讃岐うどんだというイメージが一般的ではないでしょうか。
そしてうどんは、誰もが気楽においしく食べられる料理だと考える人も多いと思います。

しかし、うどんの出汁には”いりこ”が、麺には”小麦”が使用されており、ヴィーガンの方や小麦アレルギーの方は食べることができません。
この問題について関心を持つきっかけになったのが、息子さんの乳製品アレルギーだと言います。乳製品アレルギーの息子と共に暮らすことで、アレルギーや食の禁忌がある方の不便さや生きづらさを知ったと言います。

そこで村上氏は、今の讃岐うどんのスペックでは世界80億人の1/3が食べられないので、世界中の人が同じように食べられる讃岐うどんにすれば、讃岐うどんに対する概念をクリエイターが変えることができるという思いのもと、動物性食材と小麦を使わないグルテンフリーの讃岐うどんを提供するお店”by age 18”を始めました。

米粉うどんの課題

米粉での讃岐うどんを作り始めた村上氏。
しかし、もちろん米粉の讃岐うどんを製造できるところなど存在せず、一から試作を重ね、最終的に自分達で製麺所を作ることとなります。
そして、何度も試行錯誤を重ねた結果、ついに米粉の讃岐うどんを完成させました。

by age 18のスペックとビジョン

”by age 18”は「プラントベース」「グルテンフリー」「バリアフリー」「クリエイティブ」を核として運営しています。

また、ヴィーガンレストラン「菜道」の楠本氏や世界一位のパティシエ 辻口氏を始め様々な日本のトップランナーとのコラボレーションを通じ、クリエイティブの力で讃岐うどんそのものの価値をB級からSS級へと生まれ変わらせることをビジョンとしています。


今後の展望と村上氏の思い

最後に村上氏は、「人生は上々だ」が手掛ける米粉の讃岐うどんブランド”by age 18”の将来の展望と想いを以下のように述べました。

米粉の讃岐うどんのシェア拡大
現在”by age 18”は東京・沖縄、東南アジアから店舗出店やコラボの問い合わせをいただいていると言います。
これを受け、村上氏は米粉うどんはもちろん全国各地のご当地グルメにも対応して讃岐うどんのケースのように日本食をもっとたくさんの人に楽しんでもらうために展開していきたいと話しました。

そしてそれと同時に冷凍米粉麺の製造・販売やアジアに限らず、”by age 18”をロールモデルに世界各地への展開を目指していると述べました。

コミュニケーションの一番の課題は、”知っているか知らないか”

最後に村上氏は現代の様々な問題、そして取り組みにおいて重要なのは”コミュニケーション”だといいます。
そしてそのコミュニケーションのいちばんの課題が”知っているか知らないか”だと言います。その解決に向けた最も有効なもの、それが「クリエイティブである」と村上氏は語りました。

つまり、今回のテーマに置き換えると、「プラントベース」という言葉を全面に押し出すだけでは、社会に浸透しにくいということです。
広く知られ、普遍的なものにするためには、まず人々に理解してもらうための効果的なコミュニケーションが欠かせません。そして、そのためにはクリエイティブの力を活用し、一人でも多くの人の日常・生活に溶け込み、当たり前にすることが必要不可欠です。
今は「プラントベース」や「アレルギーフリー」が珍しいものとして認識されていますが、それだけでは社会全体への広がりに限界があります。

だからこそ、”クリエイティブ”の力を活用した今までにないアプローチで、どうやってこれらを社会の「当たり前」にしていくのかに注力する必要があると再認識しました。
そしてこれこそがサステナブルフードが目指すべき方向であり、私たちが取り組むべきテーマだと今回のトークセッションを通じて考える良い機会になりました!

ここでは書ききれない内容も盛り沢山なので、ぜひイベントの熱量を体感しにお越しいただけることを楽しみにしております!

試飲会&懇親会の様子

後半は、1Fのミュージアムスペースにて試飲会&懇親会を実施。
人生は上々だが運営をする”by age 18”の「水を使わないトマトスープの冷かけうどん」を試食しつつ、BETOND FREEさんより、植物由来の原材料で仕上げた「豆乳のカップデザート アップル」など4品、池田糖化工業さんより「プラントベース麻婆豆腐」など2品、Mutterさんより、8大アレルゲン、ナッツ不使用の「ブーケ・ド・フルール」、NInja Foods「THE NUTS BAR」、TeaRoomさんより「2種の煎茶」、Agnaviさんの多種多様な日本酒が楽しめる「ICHI-GO-CAN」などたっぷりの商品・試食を味わいながら、先ほどの内容の深掘りや新たな共創のアイデアを話し合い、みなさん盛り上がっていました!

<乾杯の様子>


<交流の様子>

試食ラインナップ

<by age 18さん 水を使わないトマトスープの冷かけうどん>



<池田糖化工業さん 畜肉系原料不使用! プラントベース麻婆豆腐>
<植物性チーズ使用! プラントベースミートドリア>



<BEYOND FREEさん 玄米ブレッド(あまくさ晩柑/ブルーベリー)>
<まるでお肉! おからこんにゃくで作ったカツ>
<植物由来の原材料で仕上げた 豆乳のカップデザート アップル>
<植物由来の原材料で仕上げた プラントベースミニチョコ・柚子ケーキ>



<NInja Foodsさん THE NUTS BAR ココナッツ>



<Mutterさん ブーケ・ド・フルール>



<山猫瓶詰研究所さん 鹿児島の地元食材を使ったマフィン>



<Agnaviさん 多様な日本酒が味わえる ICHI-GO-CAN>

業界の方々が集う秘密基地的な場所として、Sustainable Food Museumは、今後も定期的にイベントの開催や各社とのコラボ企画を進めてまいります!


次回イベントのご案内(2024/11/14開催)

次回は、11月14日(木)18:00~20:45にて開催予定です!
詳しい内容は随時弊社のPeatix イベントページより共有いたしますので、ご覧ください。
また、ぜひ弊社Peatixページのフォローもお願いいたします🙇


まとめ

Sustainable Food Museumでは定期イベントの実施だけではなく、ワークショップなどのイベント開催、サステなおむすびでのコラボ商品の展開、ショーケースプロダクトの募集等、幅広い展開を予定しております!

ご興味ある方は、ぜひ以下へのご連絡お待ちしております。
当日お越しの際は、ぜひ運営スタッフにも直接お声がけください!

Sustainable Food Museum お問い合わせ窓口 
showcase@sustainablefoodasia.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?