saku

//最近読んだ小説の感想を綴っていく 記録用アカウントです//

saku

//最近読んだ小説の感想を綴っていく 記録用アカウントです//

最近の記事

けむたい後輩

著作活動と学生の二足の草鞋をはいて、 有名人気取りをして、 男性に翻弄されている 栞子 その栞子を崇拝し尊敬している後輩 真実子 真美子を振り回している栞子のことを 気に食わない真面目な性格の美人女子大生  美里 主にこの3人の成長を描いた学園物語。 大学を経験してきた私からいうと こういう人 いたなあって感じ(笑) 栞子は真美子に慕われてることを疎ましく 感じながらも、 自分のことを何があっても認めてくれる存在がいることを心のどこかで優越感を感じてて 真実子の純

    • 傲慢と善良

      ※少しネタバレあります※ 主人公の婚約者が突如失踪して、 主人公が失踪理由を探るために 婚約者の両親や友人、SNSを探っていきながら婚約者の人物像を洗い出してく恋愛ミステリー この作品、読んでて、 途中で止めたくなるくらい苦しかった、、 真実の心理描写が細かく鮮明に描かれてる分、 真実の「いい子」が故に自分の人生を生きていない「生きづらさ」を抱えているのと、 その分、自分の結婚相手を選ぶことができる「自由」を手に入れた時に、自分の価値以上のものを相手に求めてしまう「

      • 夜と霧

        アウシュビッツ強制収容所に収容された 心理学者を描いた実話をもとにした本らしい📙 ちょっとした興味で手に取って、 本を買って読んでみたけどだいぶ重めだった アウシュビッツ強制収容所の過酷な環境下でもカポーの相談にのって心理学者としての観点からアドバイスをしてたり、 じゃがいも窃盗者を引き渡す(終身刑を意味する)のを拒むかわりに 1日の断食を受け入れるという判断を当然に できたり、 正常な判断能力と思考能力もってたっていうのが驚き。 栄養が十分にない状態(300gのパ

        • こんな日は喫茶ドードーで雨宿り。

          このシリーズ  累計12万部突破もしてるなんて どれほど面白い作品なんだろうって思って 興味本位で手にとって、買ってしまった本📙 店主のひらりさんがお客様に対して かける言葉が 周りくどくなさすぎず かといって、 押し付けがましいものでもなく でも本当に大切なものはなにか ハッとさせられるものばかりで どの話も読み終わった後に、 心があったまるような気持ちになった。 ひらりさんが伝えたいことを 直接的に言葉にして伝えるわけでなく、 出す料理や喫茶店に飾ってある

        けむたい後輩

          ふくわらい

          登場人物が全員 とっても変わっていて個性的でその人物像を 知るだけで 面白くて深くのめりこんでしまった.. ふくわらいが趣味で恋愛や友情がわからず、 喜怒哀楽の感情も人に比べて薄く、 コンピューター人間のような主人公 相撲界で破門を受け、 うつプロレスラー兼執筆活動をしている 守口廃尊 盲目なのに主人公に一目惚れしたという 白杖ハーフboy 紀行作家として世界各地を旅して 一緒に旅を続けている息子に、 人肉を食べさせ、更にその経験を本に書いて 世に出し 息子の名前も

          ふくわらい

          こちらあみ子

          ストーリーの流れとか 物語の結末だけを考えると とっても悲しく辛い物語だけど、 それを感じさせない描写 (あみ子が、自分自身の置かれている環境や 自分の起こした行動や言動が物語の悲しいラストに関与している気づいていないっていう) のがより辛さを感じる、、。 トランシーバーで 「応答せよ」  って話してもなにも応答されないことと あみ子のとるコミュニケーションが一方通行で人と上手く人間関係が気づけないこと これを上手くかけ合わせてることが さすが今村夏子さんとし

          こちらあみ子

          死にたいって誰かに話したかった

          生きづらさを抱えている主人公が 同じ悩みをもつ人たちを集めて交流を深めていくお話、、! 交流会で、 メンバーが交流会でだされたテーマに合わせて 話をしていって その話からだんだんその人のこれまでの生き方とか考え方、性格とかが暴かれてく感じ、、 面白かったなあ 普段、仲がいい友人とか家族でしか その人の性格や人柄が形成されていった 生き方の経緯を知ることができないけど この本を通して、 様々な人の生き方をちょっと覗くことができて (フィクションだけど、、) 面白

          死にたいって誰かに話したかった

          コンビニ人間

          ページ数も多すぎなく、話もすらすら進んでいくからとっても読みやすかった、! 主人公が世間一般的にいわれる 「普通」といわれる人間から、少しはずれてて幼少期にそれを気づいて、 なんとか世間一般の「常識」や「普通」に合わせようと軌道修正しようとした結果、 コンビニ店員というマニュアル通りに動ける働き方(生き方?)に適性をみつけてそこで働き、生きていく主人公のお話。 ※ネタバレごめんなさい🙇‍♀️ 主人公は30代で彼氏もいなくて、 バイトで生計を立てていて、 世間一

          コンビニ人間

          あなたはここにいなくとも

          どの話も身近な人、大切な人がいなくなったことによって主人公の考え方や価値観が変わって新たな人生の方向に歩んでいく話、(ばばあのマーチはちょっと違うかも、?) でもこの5話の中でばばあのマーチが1番印象に残ったなあ。 浩明さんや会社の人から向けられる言葉の刃がきつすぎてよく主人公耐えれるなあって思ってしまった、、。 その中でも浩明さんにすがりついちゃうというか依存?しちゃうのも自分に自信がないからなのかな。 でも最終的に浩明さんと別れて 自分の生きたい道を進む決心して進

          あなたはここにいなくとも

          ギンイロノウタ 

          村田沙耶香さんが描く、ひかりのあしあとと ギンイロノウタの2部構成の作品。 どちらの主人公も少し、いやだいぶ? 狂気じみてて、心が沈んでたり、病んでいるときに読むとより病むと思う、、(笑) どちらの主人公も少し歪んでて狂気じみてる 性格だから、世間から浮いてしまって 生きづらさを感じているのを ひかりのあしあとは「呪文」 ギンイロノウタは「ステッキ」 というモノでなんとか誤魔化して解消して生きていて、 ラストでモノを捨てたっていうふうに解釈したけど実際そういうことな

          ギンイロノウタ