見出し画像

こちらあみ子

ストーリーの流れとか
物語の結末だけを考えると

とっても悲しく辛い物語だけど、

それを感じさせない描写

(あみ子が、自分自身の置かれている環境や
自分の起こした行動や言動が物語の悲しいラストに関与している気づいていないっていう)

のがより辛さを感じる、、。


トランシーバーで
「応答せよ」 
って話してもなにも応答されないことと

あみ子のとるコミュニケーションが一方通行で人と上手く人間関係が気づけないこと


これを上手くかけ合わせてることが

さすが今村夏子さんとしかいいようが
ない、、!(知ったかぶり?)


この作品こそ、
読み手によってだいぶ捉え方や感想が
変わりそう。


こういう人ってだいたい自分に生きづらさを
抱えてて日々辛い思いをしている人が多いと思うけど

あみ子自身が幸せに生きているから
それでいいんじゃない

っていう感想をもつ人と


周りに迷惑や苦労をかけてることに気づけていないあみ子を蔑んだり、憎んだりする

感情をもつ人


あみ子自身が
何も気づけていないことにより辛さを感じる人
(私です笑)


観る人によっても異なるだろうし、
観るタイミングや環境によっても変わる気がする、、。



最後に竹馬にのってくるサキちゃんが

なかなかやってこないっていうのも


新天地でようやくできた友達が

また離れていくことを想像させているのかなって思うと、余計に辛く悲しくなる、、。




この作品を読んだ人同士で語り合いたい〜〜

この記事が参加している募集

#読書感想文

188,615件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?