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夜と霧

アウシュビッツ強制収容所に収容された
心理学者を描いた実話をもとにした本らしい📙


ちょっとした興味で手に取って、
本を買って読んでみたけどだいぶ重めだった


アウシュビッツ強制収容所の過酷な環境下でもカポーの相談にのって心理学者としての観点からアドバイスをしてたり、

じゃがいも窃盗者を引き渡す(終身刑を意味する)のを拒むかわりに
1日の断食を受け入れるという判断を当然に
できたり、



正常な判断能力と思考能力もってたっていうのが驚き。


栄養が十分にない状態(300gのパンと一リットルの水)で重労働させられて
精神的肉体的にきつくなって
通常だったら自分が生き抜くためだけのことしか考えられなくなるはずなのに、、

なにより、
病気が発覚したのが、診療時間外で診察できなかったのに責められて鞭打ちされるという
非道人的すぎる話が1番心虚しくなった。


そして、強制収容所から解放されてからも、
自分がサディストの主体になる可能性もあると思うと、解放されてからも本当の幸せが待っているかどうかわからない、、

そう思うと余計心苦しい


でも、強制収容所のリアルな実情が学べた本
だったから読んでよかったなって思えた。



---今回の本で心に響いた言葉----

あなたが経験したことはこの世のどんな力も奪えない

わたしが恐るのはただひとつ、わたしがわたしの苦悩に値しない人間になることだ
(ドストエフスキーさんの言葉らしい🙄)

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