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「仕掛学」から行動経済学とUXがリンクした。

松村真宏氏著の「仕掛学 人を動かすアイデアの作り方」という本を読みました。この書籍は、前から「買おう、読もう」としていたのですが、ついつい後回しにしていたんです。特に理由はないんですが。。

いつも通りの気になったキーワードでの読書感想文です。お付き合いください。

結果的に問題を解決する

問題を直接解決するのが「仕掛け」ではなく間接的であることが多いのが「仕掛け」の特徴です。別の行動をしていたら、いつのまにか解決をしていたというようなものです。

書籍には様々な仕掛けが事例として紹介されているのですが、すべて「ひらめき」を聞いたときのような膝を打ちたい衝動にかられるものです。

ただ書籍には、「いい仕掛け」と「悪い仕掛け」の区別についても説明があります。この区別については少しネタバレになるので避けますが、非常にわかりやすい文脈でシンプルに語られています。

おそらく「いい仕掛け」も「悪い仕掛け」も感想で発する言葉としては「やられたー」というものがあるのでしょうが、この「やられたー」の文脈が全然違うんだと思います。

当然、笑いながら「やられたー」と僕は言わせたいですがね。

頭でわかっていても行動には移せないときに、別のアプローチ

これは「行動経済学」と同じ考え方であると感じました。ちょうど同時期に行動経済学の書籍も読んでいたので、見事にリンクした感じです。

また、このフレーズは自分自身にも当てはまります。例えば以前も書きましたがこのnoteを続けていることについても、振り返れば「仕掛け」なのかもしれません。もともと「続ける」というものがうまくな自分に対してnoteで毎日書くという課題を与え、それをこなすために仕掛けた結果が今につながっている。

別のアプローチというまではなかったですが、少し小さな仕掛けが僕の中であったのかもしれません。

観察する

「行動観察」という言葉が出てきました。これは、UXでの文脈に近い言葉です。仕掛けを発見するには観察すること。特に子供の行動を観察することとありました。

なるほど、子供は確かにいつも「遊び」という目的のためにいろんな「仕掛け」を施していますね。例えば、僕の子供でいえば、よく見えない敵と戦っています笑

行動の類似性を利用する

このキーワードが出てきた節にて感じたのは「因数分解」ということでした。ひとつの事象について、きちんと因数分解することで類似性を見つけやすくなるのではないかと感じました。

あと同じように浮かんだ言葉が「置き換え」です。

因数分解と置き換えによって同じ意味を別の言葉で表現することで新しい仕掛けを生ませていくという面白さがそこにはあるように感じました。

もしかしたら先日書いた「円錐」とは、見方かやり方かの違いであり同じことなのかもしれません。

まとめ

仕掛学を読んでいて、先ほども書きましたが「行動経済学」「UX」といったこれまで・今学んでいる内容とリンクした内容だったと思います。

書籍内で紹介されている各種事例を見てもこの辺りと非常にリンクしており興味深く感じることができました。「仕掛け」については、自分自身が「仕掛け」という言語化をしていないだけで、自分の中から出てくる発想というものは「仕掛け」の類であったことが整理されたように思います。

また大きな気づきとしては、当然ではあるのですが、「いい仕掛け」と「悪い仕掛け」があるということの整理です。商売という文脈においては、どうしてもこの善悪というものが曖昧になりがちです。

ここは誠実でありたいと思う反面、なかなか線引きが難しいものだと強く感じました。

仕掛学というものは、これまた普段の自分の業務を因数分解したものであるなぁという感覚を覚えました。自分を振り返るために手元においておきたい一冊が増えました。


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