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「発酵と縄文の国」秋田訪問記 〜秋田内陸線を行く〜

先日、前からずっと乗ってみたかった「秋田内陸縦貫鉄道(秋田内陸線)」にはじめて乗りました。

東北に住んでいてもなかなか行くことがない秋田県。

でも、いざ行ってみると「なぜ今まで行かなかったのか!」と大変後悔しました・・

日本の原風景、発酵技術、縄文遺跡、どれも素晴らしかったのでご紹介します!

秋田内陸線の素晴らしかったところ

①日本の原風景が楽しめる

秋田内陸線は「走る美術館」とも言われており、日本の原風景ともいえる車窓は、ズーーっと緑!ですが、まったく飽きることがありませんでした。

秋田内陸線「縄文号」に乗る
アテンダントさんのガイド付き。急行料金のみで乗れます(自由席)
ずっと、森を切り開いていく感じ。ワクワク。
絶景スポットはゆっくり走ってくれます。
緑と田んぼの美しさにうっとり
全部で90キロ以上あり、秋田の内陸部を北上し、青森県の近くまでいけます。

②発酵技術が最先端

秋田は発酵の技術が優れており、名物いぶりがっこに代表される発酵食品の宝庫なのです。

野草などもふんだんに使っており、「母衆(かっしゅ)」と呼ばれるお母さんたちがみんなで漬けた漬物など、とても美味しかったです。

これからの時代に大切なことを教えていただきました。

角館にある「食堂いな穂」さんの、がっこ懐石

角館にある安藤醸造さんの工場を見学させていただきました。

安藤醸造さん
立派な蔵(こちらの専務は、この中で結婚式をされたそう)
醤油蔵を見せていただきました。香ばしい香りにメロメロ・・
味噌醸造に使われている井戸水。飲めました。


③マタギの文化に感銘

昔ボーイスカウトのジャンボリーで訪れたことのある森吉山。

その麓に阿仁地区というマタギの里があります。

マタギは昔ながらの厳しいシキタリを守りながら集団で狩猟を行う人たちで、山の神様を大切にしながら、独自の宗教観で生きてきた人たちです。

自然への敬意を持ちつつ、命がけで狩猟をしたマタギの姿には、心を打たれるものがありました。

マタギの里「阿仁マタギ駅」
マタギさんがお出迎え
マタギ資料館
マタギ資料館と併設の「打当温泉マタギの湯」
森吉名産のマルメロ。カリンに似ていてうまい!!


④世界遺産の縄文遺跡がある

秋田内陸線の縄文小ヶ田駅には「伊勢堂岱遺跡(いせどうたい)」という世界遺産の縄文遺跡があります。

環状列石(ストーンサークル)や珍しい土器などを見ることができました。

寿命が30歳くらいの縄文人なのに、100キロ離れた青森と交流していたことなど、どうやっていたのか想像が膨らみました。

答えはないが、謎がある。

縄文は興味深いです。

縄文小ヶ田駅
遺跡の入口
新しめの資料館。
巨大ないせどうくんがお出迎え。
発掘された土偶の数々。
笑う岩偶。

説明はボランティアガイドの方にお願いしましたが、お話がとても面白く、とても楽しかったです。
(秋田弁のなまりが強く、40%くらいわかりませんでしたが・・笑)

ただ見るだけよりも理解がすすむので、ボランティアガイドさんに説明していただくのがおすすめです!(無料・要事前予約)

ホームページには説明30分以上と書かれていますが、今回のガイドさんは2時間くらい話されていました笑

そして、縄文のことだけでなく、遺跡内にある野草や樹木の講座もしてくれました笑

戦後の食糧難を生き抜いたおじじの知識はすごい・・

桑の実、はじめて食べましたが、甘くて感動!

健脚なボランティアガイドさん。ありがとうございました。
環状列石が4つあります。(4つ並んでいるのは、世界でここだけ)


結論、秋田は温かい。

ということで、ずっと行きたかった秋田の旅。

今回の旅では人の温かさにたくさん触れることができました。

電車に手を振る人たち、笑顔でおもてなしの駅員さんや乗務員さん、飲食店で出会った人たち、みな温かくて、人と人とのふれあいっていいな、と改めて感じることができた旅でした。

これぞ旅の醍醐味。

また雪深い冬にも訪れてみたいと思いました。

P.S
角館で「足半草履」もゲットできました。
これで肩こり解消できる!笑

いぐさで編んでいるので、丈夫でへたらないそう。臭いも安心。

縄文遺跡を見た後に源泉掛け流し温泉で癒されませんか?👇


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