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(コラム#6)お金周りの苦悩

支出を洗い出し、いろんな方の意見を聞いて販売価格を検討した前回の記事、いかがでしたでしょうか。
価格を最終決定するまでには、大きな葛藤や苦悩がありました。今日は、その背景について、プロジェクトリーダーのみなみさんにお話を伺います。

コラム6

みなみさん
“価格については、本当に紆余曲折ありました。
実は、ピクニックシートを作ると決めた後に予算のシミュレーションをしたとき、大幅にマイナスになってしまったのです。最悪自分で責任を取ろうとは思っていたものの、赤字は避けたい。でも、お金が足りないからクオリティを下げる(支出を下げる)ことは絶対にしたくありませんでした。

中途半端なものは作りたくない、
中途半端なものを作ったら売るときに自信を持っておすすめできない。

だから、お金が足りないんだったらどうやって収入を作り出すか、低予算の中でもどうしたら素敵な企画が練り上げられるかを、考え続けていました。

その頃、大変ありがたいことに、瀬戸内かわいい部にイベントへの登壇依頼をいただけるようになりました。コミュニティ運営や移住促進事業を手掛けるツナグムさん・岡山県さんが東京で開催した移住フェアでのやすかさんのトーク、私の大学での講義のお話をいただきましたが、私の講義の他、やすかさんもその謝礼をデニプロの資金にする、と言ってくれました。

でも、それでも足りず、商品の売上から利益を確保する必要があり、実は予約開始の2日前に、販売価格を見直しました。4,500円は、ピクニックシートとしては高いかもしれない。でも、商品の背景には協力してくれた複数の生産者さんがいること、デニム生地や加工技術の質の高さ、セルビッチテープの珍しさなど、その金額になる理由がぎっしりと詰まっていました。


「どうしてこの商品はこの価格なのか、その背景にどんな価値が詰まってるのか」を丁寧にお伝えすることで、納得していただけるのではないか・・・。深夜にオンラインミーティングで議論を重ねました。

プロジェクトメンバーに報いたい気持ちもありました。交通費や会議のためのカフェ代などをメンバー自身で負担してくれたり、イベントや商品撮影の演出に必要な物品をできる限り持ち寄ってくれたり、デザイン制作やタグやパッケージの制作作業なども得意なメンバーが無償で担当してくれていました。

高くても買ってください、とお客さんに押し付けたくはないけれど、これが一番、関わってくれている全員に負担をかけない価格だし、それを適正だと思ってくれる方のもとに届けたい、と、最後は私の意見を尊重してもらい、この価格を決断しました。

悩んだけれど、自分たちが心から「かわいい」「欲しい」と思えたものだから、自信を持って価格設定できました。大事にしたくなる値段です。今となっては、いい値段設定だと思っています。

ただ、ずっと応援してくれて楽しみに待ってくれていた方が「高すぎて買えない」となってしまうのは避けたい。そこで、先行販売期間にお申込みくださった方には500円引きで購入いただけるよう、工夫しました。”

次回のテーマは、商品名の検討。夜明けの海、夕影の海など、瀬戸内海から着想を得た商品名がどのようにして生まれたのかについて、お話します。

こうしたプロセスを経て進んできた、わたしたちの1年間の歩み。2021年には、せとかわデニムプロジェクトSeason2がスタートします!
これまでに築いた繋がりや可能性を手に新たな一歩を踏み出した先で、今度はどんな景色と出会えるのか。期待に胸が高鳴ります!

プロジェクトの過程や最新情報はHPやSNSでおしらせしてまいります。新たなラインナップや、これを読んでくださっているあなたにも加わってほしい新企画を準備していますので、よければぜひチェックしてみてくださいね。
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