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12. 販売価格の検討

今日のテーマは販売価格。どのように検討していったのか、そのプロセスについてお話します。

「せとかわデニムプロジェクト」とは、瀬戸内かわいい部EVERY DENIM(現ITONAMI)のコラボではじまった商品開発プロジェクト。2019年春〜2020年春、1年間の活動を通じて「瀬戸内デニムピクニックシート」という商品を作り上げました。
「“かわいい“という観点からデニムを見つめ直し、倉庫に眠るB反を活用して新しい商品を作る」という旗のもとメンバーを募集し、ゼロからはじまったこのプロジェクトがどのように歩みを進めてきたのか…?
このnoteではその1年間の軌跡を綴っています(目次はこちら)

12. 販売価格の決定

価格については、ピクニックシートを作ることが決まり、具体的なデザイン等を検討する段階から並行してずっと考え続けていました。

まずは、支出から検討。
サンプルを作るために必要な費用、量産にかかる費用、イベントの費用、EVERY DENIMさんにお支払いする生産管理費等、大項目を立ててから、各担当が具体的な項目と費用を確認して詰めていきます。

B反の素材関連はなつみさんとなつきさんが篠原テキスタイルさんとやり取りをし、テフロン加工や縫製などは島田さんに確認、11月に行われたイベント(お披露目会)関連はまみこさんがリーダーとなって費用を計算しました。また、何かあったときのために、ちょっと多めに見積もることを心掛けました。

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注)せとかわデニムプロジェクト予算表

商品開発では、企画・製造・販売・広報など様々な部分で費用がかかるもの。しかし今回は、素材にB反を使用したことに加え、色々な方のご厚意により、通常の商品開発よりもかなりの低予算でプロジェクトを進めることができました。

ただ、想定外にかかったのは送料です。そもそもプロジェクトの始めは「小物」を作る予定だったため、ピクニックシートに決定したことで商品発送・梱包に関わる経費が膨らんでしまいました。また、瀬戸内・関西・関東の遠隔チームのため、サンプルを共有する際など、常に送料がかかってしまったことが、リモートでのモノづくりの盲点でした。

プロジェクト全体の支出がだいたい見えたら、全支出額から、商品売上をのぞく収入額(イベントの参加費など)を差し引いた金額を算出しました。そこで算出した金額が、商品の売上目標です。この目標を達成するためには100個のピクニックシートを何円で販売すればいいか?と考えて、(仮)の販売価格を算出してみました。

そうして割り出した販売価格が妥当かどうか、
サンプルを持って手あたり次第いろんな方に意見を聞きました。

瀬戸内かわいい部やせとかわデニムプロジェクトを応援してくれている方、メンバーの母親始め親世代(60代)の方、小さなお子さんがいるママさん、さらにはこうした地域コミュニティにはあまり関心のない大学時代の友人にまで、値段だけではなくこの商品ができた過程や、どういう思いがあるのかを伝えながら、意見を聞きました。

また、市販のピクニックシートの大きさと値段も調べたり、出店する予定だったマルシェで他に出店されている商品の単価を調べたりと、市場調査も行いました。同じ商品カテゴリや、同じ販売場所の別商品価格と乖離があると購入しづらいため、自分がお客さんだったらどうか、こういうシーンでこういう風に見せられたらどうか、「繋げて楽しむ」がコンセプトのため複数購入の場合はどうかなど、様々な角度で検討していきました。

今日のまとめ
・まずは、やりたいことを全部実現したときの支出から洗い出し。なるべく細分化して検討するようにした
・類似商品の値段をリサーチしたり、実際の商品を見てメンバー以外の人からもらった意見を参考にしながら、販売価格を決定した


次回のnoteは、この販売価格を決めるにあたっての苦悩や葛藤について、プロジェクトリーダーのみなみさんにお話を伺います。

こうしたプロセスを経て進んできた、わたしたちの1年間の歩み。2021年には、せとかわデニムプロジェクトSeason2がスタートします!
これまでに築いた繋がりや可能性を手に新たな一歩を踏み出した先で、今度はどんな景色と出会えるのか。期待に胸が高鳴ります!

プロジェクトの過程や最新情報はHPやSNSでおしらせしてまいります。新たなラインナップや、これを読んでくださっているあなたにも加わってほしい新企画を準備していますので、よければぜひチェックしてみてくださいね。
◆せとかわデニムプロジェクト公式サイト
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