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#エッセイ
その1 テレビゲームを持ってない僕 。〜32ビットのジュブナイル〜
1998年、夏。
小学6年生の僕は、クラスの人気者だった。だけれど、僕には友だちなんていなかった。
テレビゲームを持っていなかったからだ。
当時小学生だった男性からすれば、そのことは想像にたやすいことだろう。
毎日毎日僕は真っ直ぐ家へ帰った。あいにく小学校から家までは徒歩2分という立地にあったこともあり、寄り道や道草を食うこともほとんどなかった。
テレビでは、炎天下の中、高校野球選手権大会
その2 テレビゲームを持ってない僕。 〜32ビットのジュブナイル〜
1998年、晩夏。
甲子園でヒーローになった怪物・松坂大輔はマスコミの格好の的になった。
僕はといえば、ゲームソフト「ポケットモンスター」を持っていないため、クラスの話題から外れるようになった。
ちょっと前までは、この寂しさを纏うのは、放課後になってからだけだったのに。
休み時間、みんなが「ポケモン言えるかな?」を唱和している。
何だ、なんだよ、この曲!
僕は、4つ上の姉がいた影響か、J