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読書記録2022年4月に読んだ本

こんにちは、せ→る→です。

いつもは読了本を1記事に1冊レビューしているのですが、気分で書いたり書かなかったりするので、1カ月間に読んだ本を一気に紹介しようと思います。

『探偵はぼっちじゃない』坪田侑也

当時中学3年生が書いた、第21回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。

楽しい学校生活を送りながらもどこか物足りない思いを持った主人公・緑川は、ある日同級生の星野に「一緒に探偵小説を書こう」と声をかけられます。作中では、2人が書いた物語も載っているので同時に2作読めるという一石二鳥の作品。

また、新任教師の原口は自殺サイトに自校の生徒がいることを知り、どうにか救おうと奮闘します。緑川たち生徒視点と原口たち先生視点が交互に展開され、ページを捲るごとにだんだん交わっていく様子が読んでいてとてもわくわくしました。

青春小説としてもミステリ小説としても楽しめる作品でした。すっごく面白かったです。

『黒猫王子の喫茶店 しっぽ短し恋せよ猫』高橋由太

黒猫王子の喫茶店シリーズの第4巻。喫茶店「珈琲くろき」の副店長・胡桃は、思いがけず縁ができた家具店の広報室で編集者兼記者としても働き始めます。

もちろん、社員の人たちはコネ入社の胡桃を良く思わず、陰口を言ったり上から目線で接したり…めっちゃヘイトが溜まりました。中でも、胡桃の上司・佃がほんとに腹立たしいキャラで、「聞けばなんでも教えてもらえると思うな」「それくらい自分で考えろ」みたいなタイプの人間でした。

一方で、「珈琲くろき」の店長・ポウはひょんなことから胡桃が結婚すると一人で勘違いします。1~3巻では、口が悪くて胡桃のこともぞんざいに扱っていたポウでしたが、胡桃のことが大好きで思いが爆発している姿がなんとも可愛かったです。

 『君の××を消してあげるよ』悠木シュン

バトン部に所属する小笠原幸は、テレビ局が取材で学校に来ることを知ると、突然退部します。教師にも親友にも本当の退部理由を話さない幸。そんなとき、海月慶人からある話を持ち掛けられます。

青春ミステリーというワードに惹かれて読んでみましたが、うーん…という印象。幸や海月の抱える過去が結構重いので、イヤミスでもないけど爽やかでもない 笑 サクサク読み進められますが、個人的にはちょっと物足りなかったです。

ですが、親友の水沢志帆が恋をしている姿を見てモヤモヤしている感じなど、学生ならではの幸の心理描写が丁寧で好きでした。

『京洛の森のアリス』(1~3巻)望月麻衣

こちらの作品は単独で感想を書いた記事があるのでよかったら読んでみてください。明るいファンタジーものが読みたい人におすすめです。

『野原できみとピクニック』濱野京子

裕福な家庭で生まれ、進学校のS学園に通う優弥。底辺のL校に通い、家計が苦しくアルバイトに勤しむ稀星。育ってきた環境の全く違う高校生たちの恋模様や交流を描いた物語です。

学校ってそれぞれイメージがあると思います。この学校は部活に力を入れている、この学校は不良が多い、この学校は校則が緩い、この学校は進学率が高い…など。S学園とL学園もまさにそうで、周りの大人や先生たちは、うちはあの学校とは違うと一線を引いていました。

けれども、優弥と稀星はそんなこと関係なしに互いに惹かれ、友達たちも最初は価値観の違いに戸惑い分かり合えないと思いながらも、「もっと知りたい」「もっと仲良くなりたい」と会話を重ねていく姿がとても素敵でした。

久しぶりに児童書を読んだのですが、めっちゃ楽しかったです。一つ注意点があるとすれば、L校の生徒たちの言葉遣いが悪いことです。読み始めはだいぶ違和感があって読むのやめようかと思うくらいでした 笑

『魔女と花火と100万円』望月雪絵

来年から中止になる文化祭を復活させるために作戦を立てていた賢人。主人公・杏は強引にその作戦に巻き込まれます。

第60回講談社児童文学新人賞佳作受賞作。表紙がとても綺麗で好きです。大人の言いなりになるのか反抗するのか、反抗する場合どういうやり方をとるのか、そもそも何に自分は不満を持っているのか。

タイプの違う5人の生徒が文化祭復活のために学校に対抗するという構図はすごく好きなのですが、全部中途半端に終わってしまい、個人的にはいまいちでした。しかし、スッキリしない終わり方だからこそ、考えるきっかけになるのかなとも思います。

『ミッキーマウスの憂鬱 ふたたび』松岡圭祐

どちらかというと前作の方が好きですが、今作も面白かったです。作中でも、前作から16年経っている設定で、カーストの関係が和らいだり上司の注意の仕方が変わっていたり、変化も楽しめました。

今作の主役は、東京ディズニーランドで清掃アルバイトをしている永江環奈。ネガティブ思考の環奈を見ていると、うじうじすんな!と思ってしまうのですが、感情の浮き沈みがとてもリアルに描かれています。

テーマパークの顔であるアンバサダーに立候補した環奈を応援したくなる作品です。

『沙漠と青のアルゴリズム』森晶麿

本や絵画、時空を超えて世界が移り変わっていくSF作品で、読んでも読んでもページが減らず、増えているような錯覚になります。それくらい作中の世界観がカオス。私には難解でよくわかりませんでした。

『水野瀬高校放送部の四つの声』青谷真未

こちらの作品は前回の記事に感想を書いたのでそちらの記事を読んでいただけたら嬉しいです。

 以上、2022年4月に読んだ本を一気に紹介してみました。

あらすじと感想を短い文章の中でまとめるのが簡単なようで難しい。ネタバレにならず内容を説明しながら興味を持ってもらえる文章を書けるようにこれからも色々試行錯誤していきたいです。
 
最後までお読みいただきありがとうございました。ぜひ読んでみてください!
 
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