ヒーローを目指す道Ⅴ/なりたいもの
僕は小さいころ、漫画の中のヒーローが大好きだった。恐れ知らずの笑顔でみんなを助ける大きな背中のヒーローが。
そんな存在に、なることができる権利をようやく与えられた。でも、与えられただけだ。
あのあと、基礎的なトレーニングとこれからの予定についての説明が、長いようであっという間に過ぎた。
皆が描いていく青春とは違うかもしれない。それでも、これは僕なりの生き方。高校の代わりが、ここなんだ。
でも、今の僕は言っているだけ。何かをやれるほどの力は無い。
そのために、ここでその力を付け