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ダイバーシティアワードはじめました。

こんにちは。セプテーニグループnote編集部の宮崎です。CSR委員会の事務局を担当しています。

2020年、セプテーニグループでは、初めての試みとなる「ダイバーシティアワード」を開催しました。今日のnoteでは、このアワードを開催することになった理由や、運営にあたって特にこだわったこと、そしてその結果などをお伝えしたいと思います。どうぞお付き合いください。

ダイバーシティアワードをはじめた理由

セプテーニグループでは、10年ほど前からダイバーシティ推進に取り組んでいます。さまざまな取り組みの結果、女性管理職比率の上昇、LGBTへの取り組みに対する外部からの評価(PRIDE指標3年連続ゴールド受賞)など、一定の成果が生まれています。

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とはいえ、セプテーニグループのダイバーシティ推進は、まだまだ道半ばです。今後一層ダイバーシティを推進し、競争力へと進化させていくためには、一人ひとりが自分ごととしてダイバーシティ推進のメリットをイメージし、その意義についてハラオチできている状況が理想。そして「ダイバーシティは一部のマイノリティのためのものではなく、みんなのもの」という意識をより高める必要がある。ダイバーシティ推進を担当するCSR委員会関係者は、そんな思いをもっていました。

そこで、グループメンバーにダイバーシティを推進する意義やメリットに気づいてもらうことで、ダイバーシティの推進を加速したい。そして、WOMAN賞(※)のように、このアワードをダイバーシティ推進の象徴のような存在にすることで、社内にも社外にも、セプテーニグループが本気で取り組んでいることを伝えていきたい。そう考え、ダイバーシティアワードを設立することになりました。

(※)「仕事とプライベートを両立し、イキイキと働いている女性」を表彰するアワード。女性活躍推進の進展によって発展的に終了を迎えました。詳細はこちらの記事からどうぞ。

アワードの運営でこだわったこと

アワード設立の目的を果たせるように、そして受賞者が心から嬉しいと感じてくれる賞にするために、たくさんのこだわりを詰め込んで運営しました。ここではそのいくつかをご紹介したいと思います。

こだわり1つ目は、グループ内で公募するメンバーと一緒にアワードを創り上げることです。さまざまな場所で活躍する、多種多様な経験と視点を持つメンバーとともに、「なぜこのアワードを設立するのか」からあらためて議論し、一つずつ形にしていくことで、セプテーニグループのメンバーにとって、よりリアルで、受賞して嬉しいアワードに仕立てたい、そんな思いが強くありました。

第一回ダイバーシティアワードの運営メンバーは、地方拠点で活躍する中途入社社員、一度退職した後に再度グループ入りしたアルムナイ社員、WOMAN賞の最後の受賞者、マレーシアで勤務する社員という、さまざまな属性、経験、視点を持つ4名となりました。募集要項等の賞の設計についての議論、クリエイティブの制作、海外メンバーへの広報など、多面的に力を発揮してくれました。

▼セプテーニグループでは、問題意識や意欲の高い人が課題解決のために横断委員会に参加する、委員会文化が活発です。LGBTに関する取り組みを推進する「SEPALLY RAINBOW」も有志による委員会活動です。

こだわり2つ目は、セプテーニグループ外の視点を入れることです。客観的にグループ内の取り組みを評価いただくことで、新たな気付きを得て、ダイバーシティをより推進したい。そして人事およびダイバーシティ推進の専門家の方からの表彰を、受賞者が今後さらに活躍するきっかけにしてほしい。これらの考えから、リクルート ワークス研究所 アドバイザーの大久保幸夫氏、セプテーニ・ホールディングスの社外取締役をつとめるプロノバ代表取締役の岡島悦子氏に審査員に加わっていただきました。お二人には審査員特別賞も選抜いただきました。

こだわり3つ目は、グループキックオフでの表彰式です。グループキックオフでは毎年、年間MVPや懸賞論文、ひねらんかい大賞(※)など、グループおなじみのアワードの表彰式が華々しく行われます。ダイバーシティアワードも、それらアワードと同じくらいグループとして力を入れていることを伝えたい、そして年に一度、グループ社員が集結する場での表彰は、受賞者にとって、この上ない栄誉となるはず。キックオフ事務局と連携し、実現に向けて調整を重ねました。
(※)周囲への感謝の気持ちをこめたメッセージを贈り合うイベント。イベント期間中はグループ全体で2万通以上のメッセージが行き交います。もっとも感動的なメッセージのやり取りが、グループキックオフで表彰されます。

▼過去のグループキックオフで表彰された年間MVPのみなさん

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そして最後のこだわりは、「人」ではなく、人の活躍を支援する「取り組み」を称えるエントリー制のアワードとしたことです。またダイバーシティ推進は、結果が出るまでに長い時間を要することもあるため、挑戦中の取り組みもエントリー可としました。

グループの中には、多様な従業員に対する優れた活躍支援がたくさんある。受賞したあの取り組みと、紹介されていたあの取り組みを、カスタマイズして自分のチームにも導入してみよう。このアワードを通じて、このように感じてくれるグループメンバーが増えることも、ダイバーシティ推進を加速させる一要素になると考えたことが理由です。

(募集要項より)
さまざまな属性・価値観をもつ社員の活躍支援に取り組む部署・個人

(例)
・ライフステージの変化にあわせた活躍推進
・ライフステージの変化はないが、自分らしい成果創出のための新たな働き方チャレンジ
・LGBT当事者や外国籍社員が存分に能力を発揮するための、心理的安全性確保の取り組み
・withコロナ時代にマッチした、BNの成長加速のための仕組みづくり

また、セプテーニグループ内には、各社に「活躍した人」を称えるアワードがあります。新設するダイバーシティアワードでは、そういった「活躍した人」たちを陰ながら支える「取り組み」に光を当てたい、という思いもありました。

想定以上に多様だった応募内容

募集開始の時点では、第一回開催ということもあり、どのような取り組みがどれくらい集まるのか、事務局としてもまったく想定できませんでした。ところが蓋をあけてみると、驚くほど多様な取り組みが、国内外のさまざまなメンバーから多数寄せられる結果になりました。

▼ダイバーシティアワード2020にエントリーされた取り組みのジャンル

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応募は、大きく2つの内容に分かれました。1つ目は、属性に対するダイバーシティ推進。女性活躍推進やLGBTに関する取り組み、外国籍社員の活躍支援、新卒社員に特化した活躍支援などです。

2つ目は、一人ひとりのダイバーシティ推進。この中には個人理念の策定、新たな評価手法の導入と運用を通じた活躍支援などが含まれます。また、新型コロナウイルスの感染拡大防止のためグループ全体でリモートワーク中心の働き方になったことから、新たな働き方における活躍支援という切り口の応募も数多く寄せられました。

▼D&Iワークショップで岡島様から提示いただいた資料。セプテーニグループはダイバーシティ2.0から3.0へのアップデートを目指しています。

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どの応募にも、推進者の思いが熱くこめられていました。彼らが何を課題に感じ、それが解決された後のどのような未来を描き、そのために誰をどのように巻き込み、いかに地道な行動を一つひとつ積み重ねてきたのか。すべてのエントリーに、素晴らしいストーリーが広がっていました。あらためてセプテーニグループの多様さ、そして変化への対応力の高さを感じた応募内容でした。

運営委員会による一次審査の結果、10組の取り組みが最終審査に進みました。そして審査委員長をつとめるグループ代表の佐藤さんと、社外からお招きしたお二人の審査員による協議の結果、第一回目のダイバーシティアワードグランプリには「経験の多様性」についてのエントリーが選ばれ、キックオフで佐藤さんより表彰いただきました。(グランプリ受賞者については、また後日インタビューをお届けしたいと思います。)

外部審査員からの講評

外部審査員の方々からは、ダイバーシティアワードについて下記のような講評をいただきました。

プロノバ 代表取締役社長 岡島氏

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初回開催にも関わらず、国内外さまざまな会社からこれだけたくさんの応募があったことが、とても素晴らしいと感じました。そして、それらがどれも成長戦略としてのダイバーシティ施策になっており、経験の多様性、視点の多様性、働き方、仕組み化など、優れた視点の取り組みが多かったことも特筆すべきポイントだと思います。
今回エントリーされた取り組みの中には、まだ規模感が大きくないものもあると思いますが、グループ会社間でさまざまに横展開されることで、グループ全体にとってよりインパクトのあるものになっていくと思います。このような形でダイバーシティアワードを活用しながら、セプテーニグループのダイバーシティ推進をさらに盛り上げていってください。

リクルート ワークス研究所 アドバイザー 大久保氏

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最終選考に残った取り組みは予想していた以上に切り口が分散しており、これこそまさしく「ダイバーシティ」であると感じました。いろいろな人がいろいろな視点をもっていて、ダイバーシティ推進の文脈にそって、さまざまなアイディア・取り組みが出てきたことに大きな意味があると思います。
ダイバーシティ推進においては「ストーリー」が大切です。挑戦とその成果、そして数字への貢献などを未来に向けた一つのストーリーとして語ることで、共感者や協力者を増やし、さらに取り組みを進化させていってください。

目指すのは、継続ではなく終了

初めてのダイバーシティアワードを終えて、反省点は多々あるものの、非常に大きな手応えを感じました。グループに根付いているダイバーシティ推進の取り組みが、これからいっそう幹を太くし、それぞれに素晴らしい花を咲かせられるよう、これからもさまざまな形で光を当てていきたいと思います。

そして目指すのは、ダイバーシティアワードの発展的終了です。思えばWOMAN賞がスタートした当時は、役割を終え前向きにフィナーレを迎えることができるとは想像もしていませんでした。まだまだ長い時間がかかると思いますが、一歩ずつ、着実に取り組みを進めることで、弾み車のようにダイバーシティ推進が自走できるようになるのが理想です。そうなった時に、ダイバーシティアワードは役割を終えることができるのだと思います。そんな未来を目指して、これからも活動を続けていきます。ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

#セプテーニグループ #CSR #ダイバーシティ推進 #ダイバーシティアワード #ダイバーシティ &インクルージョン

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