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【インタビュー連載】Senyou代表取締役CEO 井上紫音/第一回:カウンセリングでは現状や考えを淡々と聞き、受け入れる

Senyou note編集部より :  弊社代表の井上のインタビュー記事を公開致します。全四回に渡る記事ですが、Senyouのこと、IT業界に関わってきた井上のことを知っていただくことができる内容となっております。

  井上さんはこれまでのキャリアで、2,000人以上のITエンジニアのカウンセリング経験があると伺っています。他のエージェントでは扱うことができない案件での転職支援や、初めてフリーランスになる方からハイスキルのエンジニアまで幅広く対応されてきたと。
また、エンジニアさんからのご紹介や指名も多く、多くのエンジニアさんとの繋がりをお持ちだと聞きます。

エンジニアが集められない/採用できない時代に、どうして井上さんの元にエンジニアが集まってくるのかーーー

今回はその謎を解くため、井上さんがとあるエンジニアさんにお仕事を紹介して成約に至るまでの実際のお話を四回に分けてご紹介します。

第一回:カウンセリングでは現状や考えを淡々と聞き、受け入れる ←New!! 今回の連載
第二回:その人にあった支援の手法を見つけて相手のやる気を着火させる
第三回:信頼関係の構築-長期的な人間関係を前提として信頼を築く
第四回:納得感を持って仕事を決める事が参画後のパフォーマンスを向上させる

インタビュー記事のデザイン


第一回:カウンセリングでは現状や考えを淡々と聞き、受け入れる

ーエンジニアさんとのファーストタッチでは、多くの場合カウンセリングを行うと伺いました。井上さんは初めてのカウンセリング時には、どのようなことを心がけていますか?


カウンセリングではいつも、エンジニアさんのご状況やスキル等は関係なく、現状や考えを淡々と聞き一度しっかりと受け入れることを心がけています。

最近、自分が介在することで良い成約になったと感じた事例がありますので、具体例としてその方の支援についてお話しできればと思います。

ーありがとうございます!!よろしくお願いします。

 この方はテさん(※注 Senyou CTO)の以前の職場の同僚(以下Aさん)で、ファーストタッチではオンラインにてカウンセリングを行いました。
ご本人にこれまでのご経験や希望などを質問をさせていただく中で、僕の中でAさんの仕事に対する価値観において気になったのが、仕事を探す際の優先順位の話でした。

「仕事の内容とやりがい、働き方、条件で、順番をつけるとしたらどの順番で仕事を探して行きたいですか?」という僕の質問に対し、Aさんからは「順番は特に考えていません。僕の場合、目の前に来た仕事をやるだけです。」というような、受け身スタンスの回答が出てきました。

この時点では淡々と話を聞いていくのですが、仕事やキャリアに対しての将来展望や、自分の頭で考えて仕事をしていくというスタンスがないように見受けられました。積極性を感じなかったんですよね。

また、話を聞き進めていくと、その当時エンジニアとしての経験が生かせないアルバイトで食い繋いでいることや、前職で大変だったことを聞いた際、一緒に働くメンバーに対してのネガティブな感情なども出てきました。

全体的にこのような感じで、いつもエンジニアのカウンセリングしている時の感覚より、少々ネガティブな印象を受けるような返答が多く、さらに考えが深いところまで至ってないのかなという印象を受けました。

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「Senyou」の社名には 「戦友」と「Send you yourstory」の略語の意味が込められている

ーAさんはその時点では仕事に対してネガティブで、まだキャリアについて深く考えられる状態ではなかったんですね。

フリーランスエージェントの中には、売上に対しての効率を考えてしまうためにエンジニアをリソースとして相対評価で判断し、市場にある案件に対して決まりやすいかどうかで対応を変えてしまう会社も多いです。
そのため、Aさんのようにネガティブであったり、考えが浅い人、スキルが低い人に対しては、時間をかけずに決めたがり、相手の話を丁寧に聞こうとしない営業も多いと聞きます。


 確かにAさんのそういうネガティブな部分や、ビジネスマンとして深く考えていない点はキャリアを前進させていく上でよくありません。「どこかで変わらないと、フリーランスとして転職を成功させることは厳しいだろうな」ということは僕も思いました。

しかし、初めてのカウンセリングでそれを伝えてしまっても、ご本人に受け入れてもらえないこともあります。ですから僕はエンジニアさんと信頼関係を構築するために、ご本人の意見に対して否定もせず肯定もせず、返答は何であれ最後まで淡々と話を聞きました。 
 
このとき、実はある案件をご紹介することを想定してカウンセリングに臨んだのですが、お話しし終わった後に、その案件を紹介するのは現状では難しい、という判断をしました。

このような場合、【ご紹介できる案件がないのでご支援はしない】という選択肢も取れたのですが、僕はAさんを良い形でご支援したかったので、ご本人に"気づいていただく方法"をとって、Aさんにとって成長していけるような仕事を探していきたいと考えました。

第二回:「その人にあった支援の手法を見つけて相手のやる気を着火させる」に続く




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