夢の中のあみちゃん

人間は、普段の生活で起きた出来事や脳に蓄積したあらゆる情報を整理するために夢を見ると言…

夢の中のあみちゃん

人間は、普段の生活で起きた出来事や脳に蓄積したあらゆる情報を整理するために夢を見ると言われています。脳内に溜まった過去の記憶や直近の記憶が結びつき、それらが睡眠時に処理され、ストーリーとなって映像化したものが「夢」です。

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海を見た日

途方もない憂鬱を投げ出したくて 家を出てタクシーに飛び乗った 行き先は決まってなかった とにかく毎日から逃げたかった みんなから隠れたかった 運転手には何も言わなくても発進した どこに行くにも自由だ 窓にもたれながらそう思った メーターが2000円になった頃 喫茶店200m先、という看板が見えたので 運転手に、 「あの喫茶店に行きたい」と伝えた タクシーはずっと進んだ 200m以上走ってる気がしたけど、行かなかった仕事も、親も友達も、音楽さえも、もうどうでもよかっ

    • 使いたい言葉(随時更新)

      満月じゃなくても くらげの骨 海を洗う 泣きながらメイクできない どこにもないよ 歌詞なんて ここにはあるよ うちに来て あしたになれば ふたりだけ どこでもあるのが しあわせね 小さい頃 小さいこと みつけるほど 跳ねるこころ すきだったことがすきだっただけ

      • にんげんってむずい

        人の気持ちを考えて行動する 自分がされて嫌なことは人にしない 相手の立場になって物事を考えてみる これらが当たり前だと思って 毎日毎日行動していたけど あんまり当たり前じゃないっぽい 私の周りの人は、上記のことをできる人ばかりで (あえてそういう風に人間関係を選別していた) だから、余計に当たり前だと思ってた だけど最近気づいた 人類の8割くらいは何も考えてない人たちで 残りの2割が私たちのように人の気持ちを考えまくる人間なんだって まさかの私たちがマイノリティなんだ

        • 海になった 多分すごく海底で、海そのものになって色んな魚や波の揺れ方、太陽の差し込み方、このゆらゆらの先の世界を見てた わたしはずっと海になりたかったんだって気づいた 海の底は暗いんじゃなくて 光が差し込む上をずっと眺めることなんだと思った そこの間には色とりどりの魚と 空気の形が見えてくる なんて素晴らしい世界なの 私はずっとこれが見たかった 空気さえ読めないこんな世界じゃなくて もっと もっと形あるものを 私はだめなんかじゃないって 教えて欲しかった

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          私の周りにもお花が咲きますように

          お花に水をあげた 毎日毎日水をあげて、話しかけて、眺めて なのにお花は枯れていく一方 なんで? やっぱり私って植物育てるの向いてないのかな 茎は曲がってお花は落ちて 花弁と葉っぱの色は世界が終わった色をしている それを見てるだけで涙が出てきて 私も一緒に下を向く 涙はぽたぽた垂れて鉢の中で模様を広げた あ、、、、 そのとき初めて、鉢の中は水でいっぱいになってることに気づいた お水をあげすぎて、あと三粒くらい涙の雫が落ちたら今にも溢れ出しそうだった 気づかなかった

          私の周りにもお花が咲きますように

          しあわせなったら

          今夜も枕とだいすきをかかえておやすみ ぼくが眠るとき君は起きる ぼくが起きたときどこにいる? あまりにもありあまる半透明の気持ちを 空でもやもや肌も荒れちゃうの 見たくないものほど見たくなる だいすきだとだいきらいなる 生きなきゃいけない時はしにたくなる 幸せになったら壊したくなる 今朝も憂鬱と靴擦れをかかえ家を出る ぼくには君しかいないけど 君の周りはお花が咲いている めくるめく星と絡むおてて だいじにする、それすらできないの 言いたいことほど言えないの 優しくないか

          しあわせなったら

          子供の頃

          ずっと子供のままでいられると思ってた 雲は触れると思ってた トイストーリーみたいにおもちゃは動くと思ってた ずっと可愛がってもらえると思ってた 赤と白のタワーが、全部東京タワーだと思ってた 大きくなったらプリンセスみたいな恋をして、必ず好きな人と結ばれると思ってた 自分は主人公なんだと思ってた 努力したら夢は全部叶うと思ってた 母親はずっとそのままだと思ってた なんで生きているか考えもしなかった 子供のままでいられると 信じて止まなかった

          ☃️

          雪とイルミネーション 起きたらまたひとりなんでしょ ずっと一緒なんて嘘のシナリオ 現実はコーヒーより苦いのよ 運命的な出会いに憧れる思いだけ雲の上 寒くて出られないままベッド 一人眺める画面だけ 温度差で倒れそうなの リボンで縛って仕舞った 「君の代わりはいないよ」 嫌なことも忘れてしまうの 夢見がちな脳みそがぜんぶぜんぶ悪い 繋いでたはずの冷たい手 泡になって消えちゃうね カイロ入れっぱなしのぽけっと 当たり前になって固まった 僕ら関係と同じだ きっと幸せは消耗品 シャ

          かわいいものだいすき

          ある日、あみちゃんはお散歩をしていました。 とにかくお日様がまぶしくて空気を吸いこむだけで浮かんでしまいそうでした。 お花を買って、子供たちの戯れた声の聞こえる公園を横切り、ミント色の扉の佇む雑貨屋さんを見つけました。 そこだけ世界が違うようで、なんだか、足を踏み入れたらどこか遠くに行ってしまいそうな気がしました。 けど、勇気を出して扉を開けました。 そこはわたしのだいすきな世界でした。 懐かしいオルゴールの音、アンティークなマグカップ、白のインテリアに花刺繍レー

          かわいいものだいすき

          向かいの家

          友達の家の玄関の前でおしゃべりしてた。 そしたら向かいのお家がさ、なんかドアが少しだけ開いてて。 玄関とかにも服がかかってて、物溢れすぎやろ!と思った。 けど、玄関に服かけるのまじ明暗だから見習いたい。 管理人さんが こんにちは〜ってやってきた。 友達と管理人さんはすごい仲がいいみたいで 「あ〜そこの向かいの家の人さ、勝手に入って掃除してって頼まれてんだよね。一緒にしない?」 って言われた。 友達はめんどくさがってたけど、私はなんか興味津々で、やりたい!って言って1

          不幸福論

          自分が生きている間、 心の底から、幸せだ生きててよかったって思えることはないと思う だから私は人を幸せにしたい 自分は幸せにならなくていいから 私の中の残り少ない、私では満たされない幸せを 分配していきたい それは 私の近くにいてくれる人でもいいし 不特定多数の人でもいい いやうそ、私のことを愛してくれる人じゃなきゃだめだ たぶんそれでやっと幸せに近づける気がする 私は、私では一生満たされない 何をしても満たされない 親に愛されても 恋人に愛されても 子供を愛しても

          おじいちゃん

          「兄妹3人で、おじいちゃん殺人計画」 私は決行日当日に知らされた 姉は6個上、兄は4個上 最初は、なんで?って思った お姉ちゃんがやけに気合が入ってて お兄ちゃんはなんとかそれを叶えてあげたい、と言う感じだった でも小さい時からそう。 私は文句を言わず、姉と兄の言うことを聞くばかり 畳の部屋 おじいちゃんはいつもそこにいた 気づいたらもう計画が決行されていて 気づいたらおじいちゃんは血だらけになって倒れてた。 赤くなった畳 和室にピッタリなオレンジ色のライト

          201x年の日記

          今までさ、 幸せを感じることはきっと少なかった (きがする) 大切にされるって、なに。 大切にするって、なに。 言葉では簡単、みんな平気でうそつくんだもん だから私は嘘をつく人が嫌い 嘘だと思ってなくて嘘を吐いてるやつもきらい つまり、実行できないことを口に出して断言するなってこと 誰の言葉も信じなくなった あの時、信じてて、幸せが壊れることが怖かった。愛を知ってしまうのが怖かった。 信頼をしないのは唯一無二の最強防護服だから その代償に感情うしなったけどね。 い

          頭の中が忙しい

          あーいそがしい ほんとうにほんとうに忙しい 頭の中で、考えて、また新しいことを考えて、前考えていたことは忘れて、また思い出して そんなことを毎日してるから 脳みそがかわいそう。 もし 私が私の脳みそだったら、 もっと働かなくていい人の脳みそになりたーい って絶対思ってた。 もし 脳内メーカーみたいに 脳みそを人に見せれる世界だったら 私の部屋と同じようにとてもごちゃごちゃしてると思う。 そんな世界だったら絶対に恥ずかしくて脳みそを見せれない。 考えなくていい

          🍫

          「 今まで関わってきた他の子とは全然違う もう少しだけ早く出会っていれば あみちゃんといると幸せ 嫌なこともぜんぶ忘れられる、げんきがでるの 見る目がないんだよね そうなの。私人を見る目がないの。 ちがう、他の人たちが、見る目がないんだよ 」 私は耳で恋をして 君は目で恋をする。 ほんとは愛とか恋とかよくわからないけど でも、 すきなのにくるしいだなんて そんなの絶対にまちがってる。 これだけは絶対的 ほんとうはね、ほんとうは、 だいすきなんだよ。 たぶんもう、

          ハイビーム

          死のうと思った。 車通りの多い道、大好きな君が隣にいるのに。 飛び込もうとしたけど、 私なんかを轢いた運転手に迷惑がかかっちゃうかな、とか無駄な事を考える。 本気で死のうとしてる奴はこんなこと考えない。 「今、飛び込もうとしたよね?」 下を向いて歩いたまま、私はこくりと頷く。 感情がぐちゃぐちゃになってた。 「貴方は、やるべきことがあるんだから、死んではいけない」 こんなにはっきりと、強く言われたのは初めてで、 泣きじゃくってしまった。 そうだ。こんなところでし