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悪夢のような「八重山トレイルレース」の思い出

八重山トレイルレースは山梨県は上野原で開催されるトレールランニグ大会です。

38.8キロのロングコースは制限時間7時間30分の自分にとっては過酷なレースです。

仕事上で大きなトラブルが発生した関係で、2年前のこの大会は私にとって悪夢の思い出となりました。

当時管理職だった私はトラブル処理のため1ヶ月以上、ほとんど休みなく働きいていました。

もちろん練習時間なんてとれずに、それどころか睡眠すらろくに取らずに大会当日を迎えてしまいました。

朦朧とした意識で駆け抜けた大会当日の38.8キロ。

私は制限時間7.5時間にギリギリで間に合うか間に合わないかな瀬戸際でゴール100メートル手前にいました。

会場の小学校前には多くの観客や関係者、既にゴールしているランナー達が私を応援してくれています。

走る私の前を関係者の方々が自転車でベルを突き鳴らしながら先導してくれていました。

100メートル手前には電光掲示板が大きく現在のタイムが映し出されているのが見えます。

歓声が徐々に近づいて私は「走れメロス」状態で自らの力を振り絞りゴールテープを切りました。

次の瞬間、先程までの熱狂が嘘のように何故か会場が静まりかえりました。

奇妙なほど静かな会場で、私は這々の体で記録表を発行してくれる設営テントに向かいます。

気のせいか皆さんあまり私と目を合わさずに、「お疲れ様でした‥。」と声をかけてくれる声も、心なしか少々ヨソヨソしく感じました。

自分のタイムが印刷された記録表が手渡され、私はその理由がわかりました。

記録は7時間30分2秒。

残念ながらたった2秒オーバーで失格でした。

先程の会場の気まずく感じたあの雰囲気は、皆さん失格となってしまったの私を優しく気遣ってくれていたのでした。

そんな私にとっては個人的に苦い思い出となった八重山トレイルレースが、いよいよ1週間後の来週の日曜日リベンジです。

今度こそは制限時間内のゴールを目指します!

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