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書くときのヒントになる「おおきいみかん」

新年度から2週間が経とうとしています

何かといろいろと書かせたくなる時期でもありますよね
日常での書く活動やノート指導
もう始まってますよね

私は,小学1年生であっても,入学式の次の日は,連絡帳指導から始めていました
まさか1年生の1学期は,ノートを使わせません!
なんて学校はないですよね(笑)
書くという活動は,
脳の発達にも直結する大切な活動ですから……

臨時講師一年目
つまり大学卒業してから,教職の世界に飛び込んだ年
子どもたちの作文が毎日載っている学級通信を
2000号を超えて発行される先生がいました

「息をするように,自然に書かせたい」

とその先生は,言われていました
確か私よりも,10ほど上の先生
私が32歳になった時に,
「この先生と同じレベルでいたい!」
と思えた,今で言うところのメンターのような先生でした

「おおきいみかん」

書くことが苦手な子どもには,様々な背景要因が想定されます
究極の指導かもしれない「書け!」では,なかなか書き出せません
 ・そもそも想像することが難しい
 ・そもそも書く課題(読んだ本や社会見学先など)の
  内容を覚えていない
 ・書くための言葉を知らない(語彙力)
 ・不器用さなどから,鉛筆を持つことへの抵抗感がある

などが考えられます

当時23歳の私に教えてもらったのが,
書くときの魔法の呪文
「おおきいみかん」
だったのです

想起させるための写真やイラストがない!
すぐに言葉を使えるようにはできない!
といった時に,使えます

これは,昔メルマガ発信(今は,やめてます)をしていた頃に,いろいろな雑誌に掲載されてしまったので(笑)ご存じな方も多いかもしれません

私も教えてもらったものなので,
ベテラン先生には,周知の事実かもしれません
教えてもらったときから,少し私なりに改良をしています
当時の私の学級通信から転載します

おおきいみかんの「お」

思った・起こった・怒ったこと

です
何かをしていて,思ったことはありませんか
何かをしていると,偶然,起こった出来事はなかったかな
あんまり毎日になると,しんどくなるけど,
怒ってしまうような出来事は,なかったかな
そのようなことを書いてみるといいね

「おおきいみかん」の2つ目の「お」

音(音楽・会話文,擬音語,鳴き・泣き声)です
音にもいろいろあるよね
ふと耳にした音楽
家族や友だちと話した会話
道具から出る音
どこかへ出かけたときに聞こえてくる音
ペットをはじめ,動物の鳴き声
弟や妹の泣き声もあるよね
家の中にいると,ブーンと
冷蔵庫の音で,びっくりすることもあるのかな
音についても,書いてみよう。

「おおきいみかん」の「き」

聞いた,聞こえたこと・来たこと
です
お話を聞いたことや何か聞こえてきたことでもいいですね「お」の音に,つなげて書いていくと,詳しい文になりますね
また,誰かが来たことや物が届いたことでも,いいですね
何だか,楽しいことが書けそうです

「おおきいみかん」の「い」

言った・行ったこと・いいこと
です
言ったこと,つまり話したことを書いてみると,
たくさん書けてしまうことが多いです
会話文になるので,「 」(かぎ)を使います。
鍵の先からは,ビームが出ているので,書くことができない
ますがありますよ

行ったことは,お出かけしたときのことを書きます
公園で遊んだことだって,立派な「行ったこと」です

「いいこと」は,良いこと
いつも,いいことばかりだったら,いいんだけどね

「おおきいみかん」の「み」

見た,見えたこと(視覚情報)
です
自分の目で見たことをそのまま書きます
最初は,つながり関係なく,書き出してしまうと良いでしょう
あんなこと,こんなことって
そして,書きたい順番に入れ替えると,良い作文になりますよ

「おおきいみかん」の「かん」

感じた・感動した(喜怒哀楽),考えたこと
です
感想文には,外せない項目かもしれませんね
自分の考えが入った作文は,良い意見文になります

「かん」は,「おおきいみかん」の
「お」「お」「き」「い」「み」に,つながってくるところです
「かん」が入った作文を目指すことができるといいですね

息をするように,自然に書かせたい

冒頭で紹介した
「息をするように,自然に書かせたい」という言葉
まだまだ自分にできているのかと言われれば,今ひとつ
その境地に自身も近づけるようにしていきたいです

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