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【FE科目B対策】基本情報技術者H30秋セキュリティの解説



※以下は、>>【FE科目B対策】基本情報技術者R01秋セキュリティの解説<< と同じ文章です。リピータの読者さんは目次まで飛ばして大丈夫です


基本情報技術者試験の科目Bは、大きく変わって、セキュリティとアルゴリズムだけになりました。

問題は小問形式になり正直易しくなりましたが、問題は、科目Bの過去問は非公開なこと。

まずは無料公開されている昔の午後問題(現:科目B)で無料で対策を始める方が多いでしょう。

私が勤めているIT専門学校でも、資格対策授業に大きな変化はありません。まずは、午後問題を解いて力を付けます。

どうせ応用情報技術者では午後問題に直面しますから、無駄になりませんからね。

このNoteでは、授業での解説をベースに書きました。書籍の解説とは違って、一緒に読んで解いていきますし、解くためのコツや学ぶべき追加知識も書いています。

「短い解説では良く分からなかった」「正解だけでなく、どう解いていくかが知りたい」方には、特に学習効果が期待できます。

ぜひ少しでも参考にして頂ければ、嬉しいです。



過去問は自分で持っておいてくださいね。
>>公式の問題pdfへのリンク<<
>>公式の解答pdfへのリンク<<






解説 | 今回の問題は「知識」>「考える」


今回は単純に「知識が問われる」問題でした。セキュリティやネットワークの仕組みを「考える」問題ではなかったです。

知らなければ正解できなくて当然です。

まずは7ページの下線①まで読んでいきます。



読み:6ページ序盤 | 必ず最初にチェックする2点


6ページ上部で分かること。

  • Webサーバ(Webアプリが動く)は、DMZにある

  • DBサーバは、社内LANにある

  • 社内LANの保守PCで、DMZのWebサーバを管理

  • 利用者はWebブラウザを使いインターネット経由でHTTPSでWebサーバにアクセスする

特段問題点はありません。


私が最初にチェックするポイントは、

  • WebサーバがDMZにあるか・・・外からも内からもアクセスするので

  • DBサーバや共有サーバが社内LANにあるか・・・大事なデータがあるので

以上2点を外してきた場合、必ずテーマになるはずです。




読み:6ページ中盤 | 一瞬で良いので重箱の隅をつつく


次は6ページ中盤以降。

  • 利用者はカタログ請求ができる

  • メアドとパスワードでログインできる

  • 個人情報はDBサーバに保管(氏名などなど。パスワードはハッシュ値を保管)

  • 利用者から消去要求があったら消去する

特段問題はなさそうですが、セキュリティは「石橋を叩く思考」が重要。「どうやったら悪いことができるか」を重箱の隅をつついでも一瞬考えましょう。

例えば、メアドを忘れた時の手続きを悪用して「なりすまし」はできないか?利用者から消去要求がないからと言って10年残して良いのか?など。

ほんの一瞬で良いので「なにか悪用できないか」「なにか困ったことは起こらないか」を考えます。

もし、ツッコミ所があれば問われるからです。むしろ問われなければ「え?あの問題点を見過ごしてるけど良かったの?」と問題にツッコムぐらい。情報安全確保支援士(セキュスペ)を目指すなら、ゆくゆくはそうなって下さいね。当たると「キタキタキター」と気持ち良いですよ。



コツ:セキュリティは疑う心が大事


では、一瞬。重箱の隅をつついででも難癖つけていきましょう。

まず、パスワードがハッシュ値保管されているのはOKです。利用者側でパスワードをハッシュ化して送信して確認して認証します。インターネットの通信ではハッシュ値で送られるため、盗聴されてもパスワード自体は漏れません。

次、「利用者から消去要求があったときにだけ消去する」の「にだけ」の言い回しが引っ掛かります。

セキュリティの問題では「~だけ」「~あり得ない」「~に関わらず」は「怪しい言葉」なんです。

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