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対話する出版社が自己対話にまつわる新サービス展開

メリークリスマス。
おはようございます。

本日より、センジュ出版の新しい自己対話のサービス「fiction dialogue」の第1期募集を開始します。
お申し込みの締切は1月10日です。


今回珍しく、ちょっと本気でこのサービスを考えています。
なぜなら自分自身がこの自己対話の手法とこれまでのセンジュ出版の対話サービスとに助けられ、この対話をひらき続けていくことを決めることができたためです。

ゆくゆくはこのセンジュ出版が手がける自己対話と他者対話とをめぐらせてくださる「対話士」の仲間に資格のようなものをお渡しする流れを、全国や海外にもひらいていく予定です。

そのためにも、来年、ここから始めさせていただきます。
ぜひ、一緒にこの探究の場をひらいてください。
どうぞよろしくお願いいたします。

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第1期 fiction dialogue〜自分で自分の機嫌を整える自己対話〜

対話する出版社が自己対話にまつわる新サービス展開
*第1期のお申し込みは2024年1月10日が締切となります

▶︎こんな方へ
・自己表現するのが苦手
・自分の強みがよくわからない
・弱みを見せられない
・本心を偽ることに疲れてきた
・他者とのコミュニケーションが苦手
・うまく言葉が出てこない
・思いを人に伝えられるようになりたい
・「何を考えているのかわからない」とよく言われる
・感情をコントロールしたい、または感情をもう少し表現したい
・共感し、信頼し合える仲間に出会いたい
・いつか自分の本を出したい
・自身、あるいはチームやメンバーのメンタルマネジメントの必要性を感じる経営者、医療従事者、教育関係者
・それぞれのモチベーションを高める、メンバーの自己表現の促し方を知りたい

▶︎なぜ出版社が対話?
センジュ出版の本は、著者が自身と編集者と、そしてまだ見ぬ読者と対話して作られています。
著者の対話を促す「問い」を重ね言語化に繋げるのが、センジュ出版の考える編集。

この編集的視点の「問い」に、共通解を目指す哲学対話を掛け合わせてひらいた場を全国で、経営の場に、医療の場に、教育の場に展開して数年。
他者との対話の可能性を感じる一方で、言葉になりにくい思い、他者とわかり合えない孤独を引き受ける「自己対話」へのアプローチの必要性を感じる機会も増えていきました。

他者との対話をよりゆたかなものにするためには、自己対話の深淵に触れることも助けになります。
この自己対話、著者が原稿を執筆する際、必ず体験するもの。編集者はその自己対話を待ち、励まし、助言し、その先を共に信じる存在。
その編集の特性を活かし、矛盾する自己に内在する光に影を、影に光を投じるようなしなやかな対話を目指して、半年かけて自分で自分の機嫌を取ることのできる「チャーミングな成熟性」にまつわる問いの場をひらきます。

▶︎特徴は哲学対話×心理アプローチ
ポイントは教育哲学者のマシュー・リップマンが著書『探究する共同体』で唱えた、哲学対話の「多元的思考」を支える3つの思考。

①批判的思考
②ケア的思考
③創造的思考

この3つの思考を用いて、センジュ出版のミッションである「対話ですこし、機嫌よく」なる自己を実現するために、アドラー心理学のカウンセリングやコーチングの視点も踏まえながら講師も参加者も共に対話を通して探究します。


このサービスのタイトルでもある「fiction dialogue」とは、③の創造的思考を、出版社らしく解釈したものです。
行き詰まりがちな自己対話を、「フィクション」という創造性を活用することで、しなやかに軽やかに、チャーミングに進める。
自己対話を同期の共同体の中でひらきながら身につけていくことで、他者との対話もひらかれていき、互いの循環が生まれていく。
センジュ出版の目指すゆたかな対話の「流れ」、そのはじまりがここにあります。


▶︎学習の流れ
1月:
「fiction dialogue」について/それ本当?を自身に問う「批判的思考」動画視聴/批判的思考を養う個人ワーク

2月:
批判的思考を養う個人ワークフィードバック/オンライン哲学対話で共に考える批判的思考

3月:
それ心地いい?を自身に問う「ケア思考」動画視聴/ケア的思考を養う個人ワーク

4月:
ケア的思考を養う個人ワークフィードバック/オンライン哲学対話で共に考えるケア的思考

5月:
それをどう自由に想像する?を自身に問う「創造的思考」動画視聴/創造的思考を養う個人ワーク

6月:
創造的思考を養う個人ワークフィードバック/オンライン哲学対話で共に考える創造的思考+修了式

▶︎受講料
2024年1月〜 1期:6ヶ月で15万円(税別)
*2024年7月〜 2期からは6ヶ月で20万円(税別)となります。

▶︎お申し込み
こちら

▶︎講師プロフィール


吉満明子(よしみつあきこ)
株式会社センジュ出版代表取締役
編集者
哲学対話ファシリテーター
アドラー流メンタルトレーナー

1975年福岡県生まれ。
日本大学芸術学部文芸学科卒業後、編集プロダクションや出版社で編集長や取締役を経験。東日本大震災と翌年の出産を経て自身の編集を問い直し、2015年、自宅そばに株式会社センジュ出版社を設立。
手がけた作品には、興行収入28億円を超えた映画『8年越しの花嫁』(主演:佐藤健・土屋太鳳)のノンフィクション原作や映画版ノベライズ(共に主婦の友社発行。シリーズ累計40万部超)など。
対話を促す書籍を編集、発行する傍ら、哲学対話を軸とした文章講座&ビジネスブランディング講座を展開。
経営者や医療従事者、教育関係者に向けた対話型講演/研修多数。
著書『しずけさとユーモアを』(エイ出版社刊)

メッセージ:
創業時より対話を真ん中に置いて歩んできたセンジュ出版が新たに始めるのは、対話の前の対話「自己対話」です。
年齢を重ねた私自身が、経営者として自身のメンタルマネジメントの必要性を体力的に感じた2023年。
そこで取り組んだ自己対話と他者との対話で自身の機嫌を取ることができた体験から、このプログラムが生まれました。
こうした自己対話と他者との対話を循環させて場をひらく仲間のことを、センジュ出版では敬意を込めて「対話士」と呼んでいこうと考えています。そうしたセンジュ出版式「対話士資格」を受け取っていただくような講座をここから数年かけて全国の仲間に、世界の仲間に、ひらいていくつもりです。

創業からずっと、気持ちが落ち込みそうになった時に茨木のり子さんのことばに支えられてきましたが、この詩をセンジュ出版なりに解釈したのがこの「fiction dialogue」です。
落ち込む日も、ふさぎ込む日も、怒りに震える日もあっていい。
けれど、あなたがあなたの機嫌を取り戻すことを選択するならば、世界がまたいろどりにあふれるのもたしかです。
ご機嫌をあなたから。ぜひご一緒ください。

このサービスにまつわる代表吉満からの動画メッセージはこちらから

「自分の感受性ぐらい」  茨木のり子

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな

しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにするな

なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな

そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな

わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性ぐらい
自分で守れ
ばかものよ

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