夏の景色
視界に入る色が鮮やかになる季節。
空の水色も雲の白も海の青も、草木の緑もとても濃い。
派手目なカラーリングのファッションにだって思い切って挑戦してしまえる開放感もある。
暑さは極端に苦手なのに、夏は大好きだ。
「夏」というだけでモワッとした湿度の高い風も、暑さでどこか気怠くなってしまうあの空気感も、全て許せてしまう。
夏の風物詩にハッとする
四季全てに良いところがあると感じていて特別夏だけが好きなわけではけれど、好きの要素がたくさんあるのは間違いない。
なのに、だ。
「夏の風物詩」「夏の代表的アイテム」と呼ばれるものに"苦手"が多いと気が付いてしまった。
極度の暑がりですぐバテるし、
鳴き声も聞きたくないセミ、
きっと一般的には暑い日イコールで通ってしまうアイス、
え苦手な人いるの?というレベルの誰しも大好きかき氷、・・・
いいんだ。…それでも、夏が好きなんだ。
許容になれないモノたち
心身の健康のためになるべく歩く習慣をつけていて毎日軽いウォーキングもしている。
すぐにひとつの物事にのめり込んでしまう性格の私にとって"ただ外を歩くこと"はすごくリフレッシュになるし、多少でも身体を動かすことによって気持ちも軽やかになる。
歩けなかった日は身体がうずくほどに、今では欠かせない日課になった。自然に触れるのも好きなので季節によって見える景色が変わるところもいい。
そんな日々の中で、最近は木を確認しながら歩いている。
木が、そこにあることを認識するのだ。
どういうことかというと、私は自然に触れていたいのに夏に向けて木がない道を探している。
そう、セミに耐えられないから。セミ。。。。
鳴き声も聞きたくない、その下を通りたくない、下手したら飛んでくるかもしれないし、もし近くを通りでもしたら発狂するかその場で失神してしまいそうになるくらいに、大の苦手なもの。
夏、どうする?
と春になった頃から毎日歩きながらそわそわしだす。
夏が好きなのに。
夏らしいものなのに。
どうしても私の許容に入れられないのだ。
思い出までも色濃い夏の記憶
懐かしくて思い出すのはなんとなく夏の場面が多い気がする。
暑い中で食べたスイカ、本当は苦手なアイスを人からもらって食べたこと、小学生の頃はプールに通い詰めて、もう少し大人になったら海に肌を焼きに行った。
どの場面も色濃く記憶に残っている。
記憶力が悪い私でも、夏の記憶は割とはっきりとしている。
今年はどんな夏が来るかな。
どんな夏にしようかな。
何をしたいか、考えるだけで今からウキウキする。
暑い日に「あ〜アイス食べたい」って言うの、いいなぁ。なんて思いながら
私は私の夏を満喫したい。
夏は短い。
貴重なその期間を、最大限楽しみたいな。
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