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蛇15年 ③戦 趙燕軍→蛮領欧亜攻略戦

☯時代背景

趙燕国は蛮国に要所の22番領、欧亜を奪われてしまった。これまでは趙燕国が勢力的に他国を圧倒していたが、この事態は笑えない。

というのも、首都からの補給路が絶たれた趙燕国西部は徐々にやせ細っていき、蛇16年末には統率がとれなくなるだろうとの想定がされている。

本来なら全軍を用いてこの地を奪還すべきだが、それをさせまいと蛮国は筆頭将軍始め、多くの精鋭軍を23番、24番領に進行させた。この地も無視して蛮国にとられると、かなり厄介な展開になる。

一度、蛇15年の勢力図を確認しよう。

戦国n雄 蛇年15年 出陣図

蛮軍からは筆頭将軍の相高軍神が出たということで、国土の守りには同様に筆頭将軍の白蓮と袁仁軍神を総大将に任命せざるを得なかった。

いかし、22番領も取らないといけないので、趙燕軍第三将である廉破軍神に総大将を務めてもらった。この戦を③戦と定義する。

以下、③戦の戦況中継である。

☯1日目

先に侵攻した趙燕軍を紹介する。

・総大将:廉破軍神 (16)
・副将:袁燕大将軍 (11)
・第一軍長:厳妙大将軍 (11)
・第二軍長:趙子園将校 (7)
・第三軍長:順市将校 (7)

以下、将校11名
総勢16将で構成される。

次に防衛する蛮軍を紹介する。

・総大将:趙偉龍軍神 (16)
・副将:貞昌限大将軍 (14)
・第一軍長:隋茶大将軍 (14)
・第二軍長:羅琉金大将軍 (13)
・第三軍長:豹洲茶大将軍 (13)

以下、将軍3名、将校1名
総勢9将で構成される。

☯1日目

趙燕軍第三将、廉破軍神と蛮軍第四将、趙偉龍軍神がぶつかる戦が開戦した。

趙偉龍は昨年、敗戦したがそれまでの功が認められ軍神に昇格した。

しかし、趙偉龍自身はそれが気に入らず、今回の戦に熱が入っていた。
副将の貞昌限も大蛇軍の将軍を多く討った豪将であった。

対する趙燕軍も22番領、欧亜を取り返さなければ、国土の半数を失う危機であった。

その為、その大役を担う総大将、廉破軍神には期待と重責がかかっていた。

しかし、既に白蓮と袁仁一行は別の戦場で戦っている為、少し苦しい戦況でもあった。

以下、当時の布陣図である。

蛇15年 趙燕軍→蛮国22番領 1日目 ①

この戦場でも両軍副将同士が先鋒となった。

趙燕軍副将の袁燕は、第二将の袁仁軍神の弟で、その活躍も期待されていた。

対する貞昌限大将軍の方が数段格上の大将軍だが、袁燕は全く怖気づかず交戦し、多くの手傷を与えた。

更に趙燕軍は第三軍も前線を押し込んでいた。

以下、当時の布陣図である。

蛇15年 趙燕軍→蛮国22番領 1日目 ②

☯2日目

順市は思いのほか前線が押されてくれるので、より深みへ侵攻してしまった。

これを見逃さず、隣で交戦していた貞昌限がまず袁燕を退け、順市軍を脇から攻め入った。

これにはたまらず、順市は退いたが、その隙を狙って総大将趙偉龍が動いた。

以下、当時の布陣図である。

蛇15年 趙燕軍→蛮国22番領 2日目 ①

突破した趙偉龍は奥で待機していた予備軍である第二軍を狙った。

急いで第二軍長の趙子園は交戦の構えを見せたが、総大将自らの奇襲に対応できなかった。

その結果、蛮軍本軍副官の蒙凱永将軍により、趙子園が討たれた。

その後趙偉龍は背後より本陣へ帰還した。

一度は押された袁燕軍も必死に応戦したが、むしろ兵力を消耗するだけであった。

貞昌限を狙おうとした袁燕軍副官の李登将軍は、貞昌限軍の副官嬰瑠央将軍により返り討ちにされてしまった。

しかし、同時に蛮軍は副将の貞昌限に少し無理な戦い方を強いてしまっていた。

☯3日目

この日両軍最も被害が出た一日であった。

蛮軍総大将、趙偉龍は少し出すぎたと判断し、自身は本陣へ下がった。

代わりに副将の貞昌限が前線を大いに押し込んだ。

同時に趙燕軍総大将も同様に、作戦を練り直すために本陣へ下がっていった。

以下、当時の布陣図である。

蛇15年 趙燕軍→蛮国22番領 3日目 ①

初日に袁燕が貞昌限に対し、善戦したと思ったのはまだ手を抜かれていたと確信した。この日の昌限は本気で袁燕を討ちに来た。

刃を交えて早々に袁燕は深手を負い、後退した。

ここで趙偉龍はある活路を見出し、急遽蛮軍左翼に向けて布陣を変更した。

ここで、両軍第一、二軍同士が交戦を開始した。

すると、趙燕軍精鋭軍と第一軍の間に、総大将廉破への道筋が趙偉龍の目にはっきりと見えた。

すかさず、趙偉龍は突撃指令を下し、廉破が布陣する張燕軍本陣へ向かった。
眼前に広がる勝利への道が、趙偉龍の判断力を少しに鈍らせた。

以下、当時の布陣図である。

蛇15年 趙燕軍→蛮国22番領 3日目 ②

しかし、廉破もそんなに甘くはなかった。

これはすでに仕掛けられた罠で、精鋭軍と第一軍の交戦を止めさせ、計三軍で突撃してきた趙偉龍に向け交戦を開始した。

流石に、これには趙偉龍も無事ではすまず、急遽蛮軍副将の貞昌限が身を挺した救出劇を見せる事で、後退した。

趙偉龍の脱出には本軍副官の蒙凱永将軍が殿を務めた。

しかし、三軍による挟撃は凄まじく犠牲を伴わず、脱出することは不可能と判断した。

その為、蒙凱永は反転単騎で趙燕軍と対峙した。

ここで蒙凱永が討たれ、犠牲になる時間のおかげで蛮軍は何とか総崩れは防げた。

蛇15年 趙燕軍→蛮国22番領 3日目 ③

☯4日目

昨日蒙凱永を討ったことで、趙燕軍の士気が急上昇した。

趙偉龍も手負いで後退したことにより、指揮系統も乱れていた。廉破はこの好機を見逃さず、全軍猛攻の布陣を展開した。

蛮軍は副将の貞昌限が何とか士気を取り、防御の体制を築いた。

以下、当時の布陣図である。

蛇15年 趙燕軍→蛮国22番領 4日目 ①

ここで、趙燕軍総大将の廉破の本領が発揮された。

元来、軍の指揮よりも自ら主攻になり敵将を討つ剛将な為、前線で指揮を執っていた貞昌限を狙い脇を大きく切り裂いた。

そこからは完全に一瞬の出来事であった。

廉破に次いで、副将の袁燕も挟撃を加えた。

この袁燕の攻撃がとどめとなり、なんと蛮軍副将、貞昌限が倒れてしまった。

趙偉龍は自身の軽率な突撃が、災禍をもたらしたと悔やみ、手傷を振り切り自ら指揮を執った。

これにより蛮軍がまた崩壊を防いで、なんとかこの日の趙燕軍の猛攻を耐えしのいだ。

☯5日目

しかし、ここで蛮国から援軍が到着した。蛮国第二、第三将の南郷政君と片韓軍神が以下の軍勢を連れて加勢した。

援軍に到着した蛮軍を紹介する。

・援軍大将:南郷政君軍神(16)
・援軍副将:片韓軍神(16)

以下大将軍2名、将軍5名の計9将の援軍が到着した。
これにて蛮軍が生存する6将を加え、計15将で構成された。

蛮軍に詰め寄っていた趙燕軍が援軍が到着した為、一度撤退した。

蛮軍総大将、趙偉龍軍神も何とか体制を取り戻し、援軍に到着した南郷政君軍神一行を布陣させた。

まずは、第一、二軍を下げる事で、兵を休ませた。

以下、当時の布陣図である。

蛇15年 趙燕軍→蛮国22番領 5日目 ①

廉破はまだ蛮軍の制御が完了しない今のうちしか、勝つ道筋が見えなかった。

そこで総大将自ら先頭に立ち、趙燕軍を錐体に布陣させ全軍で突撃を繰り出した。

それを受けるのは第二軍、羅琉金であった。
同時に、貞昌限の副官で出陣した嬰瑠央もこれに応戦した。

廉破が蛮軍に接触した時、防御の壁がこれまでとは格が違うことを思い知った。ほとんど、敵陣に入り込めなかったのである。

むしろ、わずかに入り込めた蛮軍の奥にはすでに休んでいた第一軍長、隋茶大将軍が構えていた。

隋茶が廉破と交戦し、一太刀食らわせた。

蛇15年 趙燕軍→蛮国22番領 5日目 ②

☯6日目

1日かけて、蛮軍は援軍も含めて布陣を完了させた。
援軍に参じた剛将たちが趙燕軍におおいに牙をむく一日となった。

これにより、負傷した廉破を守るように趙燕軍の布陣は乱れてしまった。

対応するように、蛮軍は前線を押し込んでいった。

以下、当時の布陣図である。

蛇15年 趙燕軍→蛮国22番領 6日目 ①

守りが弱くなった趙燕陣を駆け巡る事は容易い事でまず、羅琉金が趙燕軍第三軍長、順市を討ち取った。

次に動いたのは援軍に参じた二人の軍神、南郷政君と片韓であった。

まず、南郷が前進し趙燕軍を圧倒した。
これにより趙燕軍の軍脚は乱れ、奥の副将まで道が開けた。

この活路に片韓が突撃し、休んでいた副将袁燕の元へ到着した。

既に手負いの袁燕は抵抗する間も与えられず、一瞬で片韓に討ち取られた。

副将を失った趙燕軍は指揮系統が乱れ、廉破は苦悶の表情を浮かべた。
以下、当時の布陣図である。

蛇15年 趙燕軍→蛮国22番領 6日目 ②

被害はこれだけに収まらず、趙燕軍は末端の将校が3人討たれてしまった。

その中には、総大将廉破の次男廉爽の姿もあったがかなり崩壊しかかっている趙燕軍を目にして、息子の犠牲を気にする間もなかった。

しかし、総崩れにはならずなんとか踏みとどまった。

☯7日目

趙燕軍は残り4将という窮地に陥っていた。

総大将の廉破、第一軍長の厳妙、廉破と同家の廉師、昨年討たれた颯呉漢大将軍の次男颯呉秦の4名であった。

既に兵の多くは敗走し、冷静に判断すれば敗北は濃厚だった。

更に廉破は自身の次男、廉爽を失った失意の底にあった。

対する蛮軍は援軍にやってきた、南郷と片韓が二本の槍となり、趙燕兵を葬っていった。

今や列国の中で最も攻撃力の高い彼らの一振りで、末端の将校は落ち葉のように討たれていった。

そしていよいよ趙燕軍を包囲することに成功した。

以下、当時の布陣図である。

蛇15年 趙燕軍→蛮国22番領 7日目 ①

蛮軍は残り15将健在で、趙燕軍の3倍以上の軍勢となった。

一見すると、一気に圧倒できる十分な兵力はあったが、想像よりも趙燕軍の防衛軍が固かった。

むしろ蛮軍は後方に余っているような状態で、数の利を十分に活かしきれていなかった。

そんな趙燕軍の中にも少し綻びが生じ始めた。

それは廉家の廉師だった。
圧倒的格上の将に包囲され、大いに健闘したがしまいに眼前の豹洲茶軍に徐々に絡めとられてしまった。

更に廉師は廉家の当主でもある総大将廉破の命を危惧して、自身の役目に覚悟を決めた。

絶体絶命の廉師は寡兵を引き連れ、身を挺した突撃号令を下した。

蛮軍も突然のことに対応が遅れ、豹洲茶軍と第二軍、羅琉金軍もたじろいでしまった。

これによりこの蛮軍両軍は大きく後退することになり、廉師は完全に分断された。

以下、当時の布陣図である。

蛇15年 趙燕軍→蛮国22番領 7日目 ②

この廉師の決死の突撃により、総大将廉破の右に蛮軍の存在しないわずかな隙が生じた。

これは総大将を逃がすための活路であり、これしか趙燕軍の全滅を防ぐ手立てがないと思っていた。

勿論廉破もこれに気が付き、自身の非力さを悔やみつつその活路を利用しようとした。

☯8日目

この決死の作戦に蛮軍本陣で全体を見渡していた趙偉龍は気が付いた。

急いで、指令を出し現場にいた羅琉金と豹洲茶に体制を立て直し、廉破を狙うように伝えた。

しかし、廉師はいくら切られてもその場で不動を貫き、ひたすらに蛮軍左翼の軍を麻痺させ続けた。

そしていよいよ廉師が援軍できた蔡丹将軍によって討ち取られた。

ここで蛮軍は急いで廉破を狙ったが、既に廉破と他の趙燕軍一行は脱出の手立てを整えていた。

蛮軍は趙燕軍第三将の廉破を討ち取る絶好の好機を逃してしまったのである。

以下、当時の布陣図である。

蛇15年 趙燕軍→蛮国22番領 8日目 ①

☯9日目

完全に撤退しようとしていた趙燕軍だったが、趙燕国は援軍を用意していた。すでに国内の将は出払っていた為、追加の援軍は無いものと思っていたが、援軍にきた軍勢はなんと「大蛇軍」であった。

到着した大蛇軍を紹介する。

・援軍大将:幽凶将軍(10)
・援軍副将:蛇慶将軍(9)

以下、将軍3名、将校5名の計10将で構成される。

これにより既に生存している趙燕軍3将と併せると趙燕軍は合計13将で構成された。

大蛇軍は援軍大将の幽凶を筆頭に趙燕軍を守るように布陣した。

対する蛮軍は、大蛇軍が動くとの情報は一切なかった為、現場にいた将と兵はかなりたじろいでしまった。

この為、一度蛮軍は趙燕軍の包囲網を解いて全軍後退してしまった。

以下、当時の布陣図である。

蛇15年 趙燕軍→蛮国22番領 9日目 ①

既に趙燕軍はほとんど戦力が残っていなかった為、実質大蛇軍が指揮権を持っていた。

そうなると、幽凶という今まで名の上がっていない将が指揮を執ることになるので、生存した一部の趙燕軍は疑念を抱いていた。

しかし、これに警戒するのは蛮軍も同様であった。

先に動いたのは趙燕軍だった。

幽凶が冷静に戦場を見渡してみると、蛮軍第一軍長の隋茶大将軍が一人明らかに疲弊していた。

そこで趙燕軍の中で比較的戦える厳妙大将軍を呼んで、隋茶と交戦するように指示した。

厳妙は格上だったが逆らえず、渋々これに従った。

指示通り、厳妙を動かすため幽凶は囮で、少し隋茶と交戦した後に後退した。

隋茶は新しく来た援軍の実力はこんなもんかと油断した瞬間、幽凶の背後から厳妙が突撃してきた。

この奇襲と隋茶の油断が相まって、なんと厳妙により蛮軍第一軍長、隋茶大将軍が討たれた。

以下、当時の布陣図である。

蛇15年 趙燕軍→蛮国22番領 9日目 ②

副将の貞昌限大将軍と同格の大将軍隋茶までも失い、蛮軍では電撃が走った。

22番領がいくら要所と言え、主要な大将軍を2人も失ってしまった。

しかし、この一撃が蛮軍の援軍にやってきた二名の軍神に緊張感を与え、一切の油断を捨てさせる事態になった。

中でも片韓軍神はこの失態にあきれていた。

そこですぐさま蛮軍左軍に指示を出し、大蛇軍の援予軍の足止めをさせた。

これで片韓からすれば総大将の廉破までの道が確保できた形になった。

大蛇軍を足止めする羅琉金、豹洲茶の実力ももちろん不遜なかった。

蛇15年 趙燕軍→蛮国22番領 9日目 ③

片韓軍神(16)と廉破軍神(16)の交戦は片韓軍神が廉破の首級を挙げたことで終了した。

これにより、趙燕軍は総大将討ち死にによる総崩れが起き、蛮軍の防衛成功となった。

列国の中で、軍神は台頭してきたが、軍神の中で最初に犠牲となったのは廉破となった。

蛮軍戦勝

☯戦闘ログ

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