歴史や文化から辿る!とにもかくも日本人は「清潔」が好きだという話
異性からモテるための条件として、必ず上位に挙がってくる「清潔感」。またビジネスマンにとっても、商談時に相手との良好な関係性をつくるためには、この「清潔感」は欠かせないといわれます。
僕はこの「清潔感」を演出するために、肌の印象は欠かせないと思っていますし、それをつくり出すのは洗顔であると、確信をもっています。
そこで今日は、洗顔を語る前に「まずは日本人がなぜ清潔を好むのか?」ということについてまとめておきたいと思い、今回記事にしてみました。
今回は、「日本のお風呂文化」「靴を脱ぐ習慣」「日本のトイレ」「教育」という4つの観点から考察してみました。
結論としては、
とにもかくにも、世界と比べても日本人は「清潔」が好きだ
ということです。
ニッチな内容になりますが、読んでもらえたらうれしいです。
では、はじめます。
日本のお風呂文化
日本人が清潔ということで1番に思いつくのが、お風呂の文化ではないでしょうか。日本人は世界一お風呂好きと言われるほど、身を清潔にするという文化が浸透しています。
そのはじまりを紐解くと、仏教に由来すると書かれているものが一般的です。飛鳥時代に中国大陸から伝来した仏教は、「入浴は、病を退け、福を招く」と説いて、寺院に浴堂をつくったそうです。これがお風呂のはじまりと言われています。
そして、施浴(せよく)という庶民や病人に入浴させる施しで、人々に身体を清潔にすること奨励していたそうです。この仏教の教えが、今の日本のお風呂文化につながっていると考えられています。
また近年では、日本の温泉地は全国に2,983カ所(株式会社日本温泉総合研究所の調査による)あり、旅行先として多くの日本人が好んで温泉を利用しています。
それだけ日本人にはお風呂の文化が根づいているといえるでしょう。
靴を脱ぐ習慣
お風呂の次に日本人の清潔さを表すものとして思いつくのが、家に入るときに靴を脱ぐ習慣です。よく調べてみると、屋内に入るときに靴を脱ぐ習慣は日本だけではないようなのですが、僕ら日本人のイメージとして家に入るときに靴を脱ぐ習慣は、日本人の清潔さを連想させるものではないかと個人的には考えています。
日本のトイレはすごい
日本を訪れた外国人は、日本のトイレの清潔さに感激するそうですね。
自分たちの家のトイレだけでなく、公衆のトイレですら、清潔に保たれているのは日本の特徴ではないかと思うのです。特に駅のトイレもどんどんきれいにリニューアルされていっています。
東京メトロでは、何年前からか「駅をもっと安心・快適に」ということでトイレのリニューアルを毎年おこなっていますよね。その進捗状況なども東京メトロのホームページから確認できたりするので是非覗いてみて欲しいところです。
これは日本人が「トイレは清潔な方がいい」という価値観をもっているからこそ、毎年行われている取組みであり、個人的には本当にありがたい取組みだと感じています。
そして、トイレに関していえば、外せないものが、もう1つあります。
それは、「温水洗浄便座」です(一般的にはウォッシュレットと呼ばれるが、ウォッシュレットはTOTO社の商標であり、一般名ではないらしい)。日本発というわけではないですが、ここまで発展させたのは日本の力といても過言ではないのではないでしょうか。
一般家庭だけでなく、駅や飲食店のトイレにまでも温水洗浄便座が設置されているのは、世界でも日本だけではないでしょうか。
最初は医療用の製品で、紙で拭くのが痛い痔の方や、体格がよすぎて拭きにくい方のためのものであったようですが、それが一般家庭にも普及されていったようです。
当時は「おしりを洗うなんて」「紙で十分」との声もあったようですが、実際に体験してみると、日本人の清潔さを大事にする価値観にマッチしてどんどん拡がっていったのではないかと推測されます。
このようにトイレは日本の清潔文化を代表する代物といってももはや過言ではないでしょう。
教育による影響も大きい
そして「日本人が清潔をなぜ好むのか」ということについては、義務教育の影響も非常に大きいと考えられます。
「学校の授業が終わったら、部活動を始める前にみんなで割り当てられた場所の掃除をする」、われわれ日本人であれば、義務教育期間中、当たり前のようにやってきたことですが、海外ではそうではないらしいです。
実は世界的に見ると日本のように生徒に掃除をさせる国は少数派らしく、諸外国では清掃員に任せて生徒は掃除しないらしいのです。
他にも、遠足などの持ち物のリストの中にゴミ袋やエチケット袋が必ず入っているのも少数派らしいという話を聞いたことがあります。
自分で出したゴミは自分できちんと片づけてきれいにすることを良しとする、そんな価値観が子どものころから養われていっているのだと思うのです。
その価値観を表すようなエピソードがあります。それはサッカー日本代表のある行為についてです。
ロシアW杯のサッカー日本代表が、決勝トーナメント1回戦のベルギー戦終了後にロッカールームを清掃し、ロシア語で「ありがとう」と書いた紙を残して大会を去ったのだ。この報道がされると、世界中から「日本の品性」「すべてのチームのお手本」と世界から称賛されたのだ。
まさしく、日本人のもっている「きれいにする、清潔にする」という価値観が、世界から評価された事例といえるのではないでしょうか。
まとめ
このように、世界の諸外国に比べて、日本人は「清潔であること」を大切な価値観としていることがわかります。歴史、文化、教育的な背景から、日本人に自然と根付いている価値観といえるのではないでしょうか。
だからこそ、恋愛でもビジネスでも、人間関係をつくるうえで「清潔感」は重要な要素として位置づけられていると思うのです。
とにもかくにも、世界と比べても、日本人は「清潔」が好きなのである。
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