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無理をする=プロになる

スポーツを続けていると必ずといっていいほど怪我をする。

そしてその怪我には程度がある。

昭和のスポ根的な考えだと気合いでなんとかする事もあるだろう。
最近は少しの痛みで休んだりする人もいる。人によっては違和感で練習や試合を回避する人もいる。

ここはとても難しい。
正直、いつも迷う。

スポーツトレーナーとして専門家として、怪我の状態を正確に評価して判断するのだが少しでも痛みがあるだけで休ませるのか。
その「少し」の基準はどこだ。
痛みの感覚は人それぞれ。客観的な評価と診断でトレーナーという専門家の判断で休ませるのか。



痛みがあるのにプレイを継続させるなんてトレーナーとして間違っている、痛みは体が発しているサインでそのままプレイを続けると痛みを庇う事によって体のバランスが悪くなる。または別部位の怪我を招く恐れもある。結果的に長期離脱になってしまい復帰してもコンディションが上がる前にシーズンが終わってしまう。



ちょっとの痛みなら気合いでなんとかなる。今やらないでいつやるんだ。このくらい大丈夫。テーピングと痛み止めでプレイを継続しよう。プレイを継続しながら治す。試合に絡んでいるから今は離脱出来ない。大事な試合だからなんとしてでも出る。休んだらポジションが奪われる。



学生の頃
高校生の頃
自分はどうだろうか。
自分はどっちのタイプだっただろうか。
すぐ休んでいたのか
怪我をしても気合いで続けていたのか。


これには正解は無いと思う。
というか、本人が決断して結果が出ればそれが正解だと思う。


プロスポーツ選手で怪我の痕をみつけるといつも思う
きっと修羅場を潜り抜けて今があるんだろうな。と
あの時頑張れたから今があるんだろうな。と


その反面
これは治せない。
付き合い方をみつけていくしかない。なんでこんなになるまで続けたんだ。その時にトレーナーは何をしていたんだ。と思う時もある。
これがなければもっとパフォーマンス上がっていくのに。選手生命も長く出来るだろうに。
なぜその時に正しい事が出来なかったんだ。。。
と悔やむ事もある。



結果論で
本人が納得していればそれで良いのかも知れないが
スポーツの現場の医療の専門家として常により良いサポートが出来る様に努める事がやるべき事だと思う。
選手と同じように悩んで考えて。
何が最善か考えて行動する。
経験がものを言う仕事だと改めて思う。
経験に価値がある仕事だ。



繰り返す怪我にナーバスになっている

契約更新がかかっているから絶対に休めない

今シーズンで引退を決めているから最後までやりきりたい

勝てば初優勝

あいつと対戦したい

スカウトが来ているからプレイでアピールしたい

レギュラー争いに負けたくない

今は調子が悪いから休みたい

嫌いなヤツとプレイしたくない

彼女が観に来るから絶対に出場したい



選手の心の中にはいろんな感情がある
トレーナーに言えない事もある
ただ目の前に起きている怪我だけを機械的に評価してプレイ継続の判断をするのは簡単である。
簡単と言っても知識と経験はもちろんいる、そういった専門性があった上で、全てを含んだ上で判断する。
提案する。ということの方が多くなるのかも知れない。最後は本人が決める。

トレーナーは一生その選手の身体をサポート出来ない。
全てを把握していれば一心同体で判断できるが、そんな事絶対に有り得ない。
最後は本人が決める。


明らかに無理な場合は無理と言う。
それでも本人が納得出来るようにサポートする。
こうゆう場合は大体が自分で理解しているが、気持ちがついてこない状況だ。サポートの形は変わってくる。


最後は本人が決める。
これが出来る人がプロになれると私は思う。


(全部、周りの人についてきたと言ってプロ選手で長く続けている人も出会ったこともある(笑))


何が言いたいか言うと。
正しい評価と介入ができて当たり前。
その他をマネジメント出来る能力を持った人がスポーツトレーナーと言える。のかな?

トレーナーってなんなのか思考を巡らせていました。


最近多いですスポーツトレーナーになりたいですと相談してくる人。
私のハタチの頃を思い出します。

ハタチの頃良くこの本を読んでいました。
出来るまでやれば出来るようになる。
叶うまでやれば夢は叶う。


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