こばやし せな

30代会社員。文系。日々勉強の「日々勉」を日課とします。挿絵はお友達の絵描き兼作家のt…

こばやし せな

30代会社員。文系。日々勉強の「日々勉」を日課とします。挿絵はお友達の絵描き兼作家のtakeが描いてくれています。

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最近の記事

#14 海底に堆積する四天王

同居人が作ってくれたカレーに合わせて、この前作ったリンゴ酢とヨーグルトでラッシーのようなものを作ってみた。家でつくっている市販のより少し優しいヨーグルトは、ほのかな酸味と混じり合い、カレーを永遠と飽きさせない効力を発揮してくれる。 第1の四天王:岩源堆積物料理をしなかったころ、作られた料理が何からできているかを認知することが難しかった。何でできてるか考えずに、味のみに集中していたからだ。だが、一旦料理に関心が湧くと、構成物(食材)や成り立ち(レシピ)への視点や意識が移動する

    • #13 海底の世界

      今日の晩ご飯は、ピッツァにした(本場っぽいピザだったことを伝えたい)ので、トマトソースに一番合いそうなミディアムワインを開ける。常温で置いておいたので、あたたかな口当たりがよりまろやかさを増す。優しいワインの洪水がトマトが残した酸味を流し込み、融合した高度な味わいが喉を過ぎ去る。 海底堆積物海は地球の7割を覆っている。そして、その海水は海底を覆っていることにもなる。 海水が全て蒸発したら出現するもの。 海底だ。 海底は海底堆積物(marin sediment)からでき

      • オンライン大学継続

        今日は帰りが遅くなってしまった。炭酸水メーカーに水の入ったボトルを差込み、炭酸ガスの注入ボタンを押す。二日くらいたつと少しずつ抜けていってしまうので、3プッシュほど。ボトルを外すと、プシュっと威勢の良い音がする。グラスに注いでレモンを絞る。自分で作るちょっとした手間こそが良さだ。 受講を終えてこのサイトは素晴らしいこと尽くめだった。 サイトとしての良さとしては ・画面の見た目もスマートでステップを踏んでいく感覚がえられるので継続しやすい、 ・わからないことはメンターに質

        • #12 白化するサンゴ

          料理好きの旧友からレモネードの作り方を教わった。輪切りにしたレモンは鍋の中で彩度高く白色か黄色という存在として主張してきた。十分に熱され、いつしか透明の艶やかな物体へと変化した。好きなだけグラスに放り込んで炭酸水を注ぎ込む。 海の世界でも温度は、何かを変化させる力を持っている。 例えば、サンゴ。 サンゴの白化(coral bleaching)地球温暖化の影響の代名詞ともなっており、周りのダイバーが口を揃えてこの急激な変化を話題にしている。 サンゴは本来、褐虫藻という藻

        #14 海底に堆積する四天王

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        • 海洋学
          13本

        記事

          #11 深海生物「シン〇〇ゾク」

          愛媛の農家からコロナ支援もかねてノーワックス減農薬レモンを大量に注文していた。自家製塩レモンを焼酎に好きなだけ放り込み、炭酸をゆっくり注ぐ。いつものレモンサワーよりほんのり増した甘みが口に広がる。悪くないおうち時間だ。 深海での食事深海生物は近年サンリオによってキャラクター化され、気持ち悪い・怖い存在から、人気生物へ躍進を果たして久しい。(サンリオの公式サイト「シンカイゾク なかまたち」) 少々マイナーだが、「シンカイゾク」の中にセンジュナマコの「センジュさん」というキャ

          #11 深海生物「シン〇〇ゾク」

          #10 生物の移動

          この数日移動が多かった。穏やかな日々に訪れた束の間の刺激はすぐに疲労に変わる。だが、そんなだるさはビールをひとたび流し込めば、あっというまにどこかに飛んでいってしまう。 移動の環境乗り物を使わず京都にいけ。と言われたら、ちょっと困ってしまう。 山があるし、川を超える必要もある(川は橋を渡ればいいが)。 しかも、天気や季節的な難しさも立ちはだかる。最近は夏日も多く、きっとすぐに熱中症になってしまうだろう。 とにかく生身の体での移動はハードルが高すぎる。 一方、海は世界

          #10 生物の移動

          #9 サンゴの健康診断

          一日中じめっとした空気に包まれていたが、愛媛にいる友人が送ってくれた夏みかんのおかげで、心に晴れ間ができた。 これでもかというくらいに力を込めて絞る。しぼりたての透明な恵みは、ジンとオレンジリキュールを合わせよう。久しぶりにシェイクした、夏らしい一杯。 サンゴの健康診断ダイバーは、サンゴが白骨化しているかなどを観察してサンゴの健康状態を確かめていた。 健康診断は、見かけだけではなく細胞レベルでも行われる。 具体的な方法は、「色素」が関係している。 (色素の他の役割は

          #9 サンゴの健康診断

          #8 Coral Reef

          真夏日の今日は、ボトルが半透明の水色に輝くジンとトニックでとにかく爽やかに。ライムのほんのりのしたみどりが夏の湿り気を吹き飛ばす。 今日は色とりどりな海底の話。 サンゴ礁(Coral Reef)実はというほどでもないが、サンゴ礁は生き物だ。 クラゲやイソギンチャクと同じ仲間だが、ゼラチン質でできているクラゲたちとは違い、石灰岩でできたサンゴが大半を占めている。 さらに実は、海底のたった1%以下しか見ることができないが、海の生態系の25%がこのサンゴ礁に頼っていると推定

          #7 陸と海の狭間で

          夏らしいリキュールがいくつか届いた。そのうちのひとつ、南国のパーティを想起させるようなラベルのパッションフルーツにグレープフルーツジュースを注ぐ。優しいオレンジ色がグラスに広がると同時に、僕の視界がワントーン明るくなる。 南国と言えば白い砂浜のビーチを連想するだろう。美しさにひかれて足を踏み入れると、海藻が足に絡まって気持ち悪い思いをした人もいるかもしれない。そんなことを気にせず、頭に海藻をのっけて遊んでいたかもしれない。 今日は、海遊びをする場所によくいる生物に愛着がわ

          #7 陸と海の狭間で

          #6 深海探査

          実家から届いた梅を下処理し、氷砂糖とともに瓶に詰める。梅と氷の層の間にできたところどころの隙間はホワイトリカーが埋めてくれる。 少なくとも半年は辛抱だ。瓶の蓋に書いた今日の日付が、飲み頃をはかる目印となる。 前に書いた「海溝とエビ~生命の起源~」で触れてい熱水噴出孔に関連した「目印」の話だ。 生命の起源を解き明かすためにも、熱水噴出孔に関する研究は熱心に行われている。 深海では、気圧・暗闇・温度等に耐える必要がある。また、電波もないため、情報収集には音波が使われる。

          #5 しょっぱさの起源

          昨晩は飲み過ぎた。 肝休めが必要である。 今朝作ったレモンとミントが入った氷をグラスに二つずついれる。そこに炭酸が抜けないよう、炭酸水で静かにグラスを満たす。溶け出したレモンとハーブの香りがほんのり鼻腔をくすぐる。 「なんで海ってしょっぱいの?」 「塩のせいだよ」 「なんで塩が入ってるの?」 海の塩がどこからきたのか、昔年の疑問を解決しなければならない。 同居人から聞いた実験を思い出した。 車で川を上流から下流まで少しずつ停まり、どこからしょっぱくなるか試した

          #5 しょっぱさの起源

          #4 潮の満ち引き

          困ったときのハイボール。昨日の過ちを繰り返さないよう、レモンジュース文字を見て注ぐ。雷の音に驚いたのか、気持ち多めに入れてしまった。 「潮の満ち引きはなぜ起こるか」 4分の動画と1段階の説明だけが書いてある。 急ぎ足でいくつもりのようだ。 日常には一定のリズムが大事だが、探検においては緩急がある方が飽きがこない。 潮の満ち引きとは、専門用語で「潮汐(ちょうせき)」という。 潮=朝のしお、汐=夕方の潮 違いは字を見れば明らかだが、朝夕分けるには何か理由があったのだ

          #4 潮の満ち引き

          #3 オーシャンカレント

          ウイスキーを炭酸水で割ったあと、間違えてシークワーサージュースを入れてしまった。奇跡的に美味しい!なんてことは、残念ながらなかった。 今日こそは、海流のなぞを解かなければならない。 昨日は、海流がマッピングされた地球儀を見て、潮について思いをはせて終わったはずである。 そんな地球儀を今日も見つめる。 小さいころから地球儀は好きだった。地図も好きだが、地図とは異なる視点を与えてくれる地球儀は、幼心を特別な存在感で埋めていた。回しては止め、回しては止めを繰返し、落としそう

          #3 オーシャンカレント

          #2 カツオと海の模様

          晩ご飯には旬だと高らかに宣伝されていたカツオを頂いたので、日本酒をあけていた。 オンライン大学サイトにログインすると、まだ昨日のページのままだ。次へをクリックし新たな章に向かう。 指定されたリンクをクリックすると、地球儀に赤や緑の何かの流れがマッピングされている画像が映し出された。色や動きから、流れる方向・速度・温度・幅等が読み取れる。 色付けされているものは、「海流(Ocean Currents)」、今日のテーマだ。 ちょっと脱線するが、「Currents」は流れの

          #2 カツオと海の模様

          #1 海溝とエビ~生命の起源~

          グラスに入れた焼酎を炭酸水で割り、レモンを絞る。今日のお供はレモンサワー。最後に残る芋の味わいがたまらない。 いよいよ、「海の探検」の1日目だ。 コース詳細の説明のあと、メイントピックに入っていく。 「EXPLORE THE CAYMAN TROUGH」(ケイマントラフへの探検) テーマの空気感を決して壊さない言葉選びに、愛すら感じる。 「ケイマン」諸島って聞いたことあるな。どこだっけ、と考えても思い当たらない。あたたかな平和なビーチが頭の中に広がるだけである。

          #1 海溝とエビ~生命の起源~

          #0 オン大入学~海洋学~

          空になったグラスに氷を入れ、4リットルのペットボトルに入ったブラックニッカを1プッシュ。炭酸水を注いでレモンを絞り、今日の『日々勉』のお供とする。 『日々勉』とは、気になることや好きなことをちょっと掘り下げてみる時間。1日のわずかな時間、興味の赴くままに自由を謳歌する、特別な時間だ。 そんな「日々勉」の成果をただただつらつらと書き留めていきたい。 自分への励みになれば、それでいい。 日々勉のテーマ探し僕は海が好きである。夏の近づきを感じるが、今年の海はまだ遠い。そんなじれ

          #0 オン大入学~海洋学~