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#14 海底に堆積する四天王

同居人が作ってくれたカレーに合わせて、この前作ったリンゴ酢とヨーグルトでラッシーのようなものを作ってみた。家でつくっている市販のより少し優しいヨーグルトは、ほのかな酸味と混じり合い、カレーを永遠と飽きさせない効力を発揮してくれる。

第1の四天王:岩源堆積物

料理をしなかったころ、作られた料理が何からできているかを認知することが難しかった。何でできてるか考えずに、味のみに集中していたからだ。だが、一旦料理に関心が湧くと、構成物(食材)や成り立ち(レシピ)への視点や意識が移動する。

海底における食材はなんだろうか。

海底の構成物のうち、最も大きな割合を占めるのがLithogenous sediment(岩源堆積物)。75%を占めている。

大抵は陸地近くで堆積している。なぜなら、陸地や岩が侵食されるか生物の働きによる分解で川と共に流れてくるからだ。

大きな川、例えばメコン川などを想像してほしい。時期にもよるが、茶色く濁って見えるのは、Lithogenous sedimentが所以だ。

米国アリゾナ州にある「アンテロープキャニオン」も、この侵食を説明する有用な事例だ。

グランドキャニオンの近くにあり、数メートルの岩の壁の中を通ることができるほど深くて長い。雨が多い地域ではないため、相当な年月をかけて岩が浸食され、岩の成分が川と一緒に流れて海にたどりついたのだろう。

第2の四天王:生物源堆積物

二番目に多くの割合を占めるのは、Biogenous sediment(生物源堆積物)だ。これらは、貝などの生物の骨格由来で作られている。

多くは陸地とは関係ない深い海に溜まっていることが多いが、サンゴが多くいる熱帯や海綿がいる南極などの浅い海にも堆積することがある。

海にいけば貝を拾ったり見たりして遊ぶが、それらが侵食によって分解され、海に溜まっていくのだ。

第3の四天王:海水源堆積物

第3といえどもたった1%の割合を占める構成物は、Hidrogynous sediment(海水源堆積物)だ。

方解石※1(calcite)、石膏※2(gypsum/anhydrite)などを含む海水が蒸発して出来た石灰岩やそれに似たような岩の破片が堆積してできている。他にも熱水噴出孔から出てくる物質(重晶石など)やマンガン団塊(manganese nodules)の破片が沈殿したものもある。

※1 方解石:炭酸カルシウムを主成分とする鉱物。石灰岩の主な鉱石で、鉱石としては石灰岩と呼ばれる。また、石材として呼ばれるときは大理石。
※2 石膏:硫酸カルシウムを主成分とする鉱物。セメントの原料や、壁や天井を造る素材としての石膏ボードにも使われている。

第4の四天王:宇宙源堆積物

最後は宇宙源堆積物(Cosmogenous sediment)だ。

地球圏外の隕石や宇宙ゴミの破片が堆積している。これはほんの少ししかない。だが、地球外とは大変ロマンチックであり、四天王にふさわしい。

大昔に降ってきたものがいまだにあるということだろう。

身近な例?

鎌倉の海に遊びに行った時、遠洋の海水は黒っぽく濁って見え、またビーチは貝殻がたくさんあった。

ここから、岩源と生物源の堆積物は確実に存在していることがわかる。

海水源堆積物を観察した記憶は、箱根にある硫黄山を見た時だろうか。地下から吹き上げる熱水が乾いて硫黄色になっていた。

いや、そもそもこれは海底ではないか。

海底の観察が足りないようだ。今後、海を見る際は海底堆積物がどのように作られたのかにも注目してみたい。




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北極圏
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30代会社員。文系。日々勉強の「日々勉」を日課とします。挿絵はお友達の絵描き兼作家のtakeが描いてくれています。
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