見出し画像

【書評】 とうとう無惨との対決が始まる! 『鬼滅の刃 16~20巻』

ほぼ毎日読書し、ほぼ毎日読書ログを書いています。

『鬼滅の刃 20』(吾峠呼世晴)

20巻が発売されたのは知っていたけど、読みかけの本が沢山あるので後回しにしようと思っていた。

でも、Kindleで予約注文しておくと、勝手にダウンロードしておいてくれるのよね。便利で怖い。Kindleに届いてしまったものは読まないわけにはいかない。そして、読んでしまったあとに、1巻から読み直してしまった。だって、面白いのだもの。

少年ジャンプで育ったオッサンには御馳走なんですよ鬼滅は。騙されたと思って全巻読んでみましょう。こんなに楽しめて1万円しません。

本当は無惨との決戦が終わったら感想を書こうとおもったのだけど、この20巻、良い感じに区切りが良かったので、一旦ここで書いてしまう。

感想まとめ:
『鬼滅の刃 1~6巻』
『鬼滅の刃 7~8巻 無限列車のあたり』
『鬼滅の刃 8~11巻 吉原遊郭編』
『鬼滅の刃 12~16巻 刀鍛冶の里 / 柱稽古』

ざっとあらすじを説明すると、鬼に家族を殺され、残された妹は鬼にされてしまった炭治郎。修行して強くなる。鬼をやっつける鬼殺隊に入り、同期と出会い切磋琢磨。呼吸法とか身に着けて超強くなってワクワクする。いちいち技の名前を読み上げていてカッコいい。鬼殺隊には柱という強い幹部が居てワクワクする、鬼には上弦と下弦という強い幹部が居てワクワクする。炭治郎超いいやつで好きになる。同期もみんなイイやつ。悪い奴も死に際にはイイ奴でシンミリする。炭治郎超強くてワクワクする。みなで下弦をあらかたやっつけ、最終決戦も近いぞと柱がみんなに稽古をつけてまたみんな強くなってワクワクする。

ここまでが16巻途中まで。展開が早いのは本作の良いところ。

さて、無限城編は、16巻の途中から開始。これが、とうとう最終章(?)になるのかな、ラスボスとの対決。

話は鬼狩り総本山である産屋敷の元に、鬼のボスである無惨が現れるところから。首尾よく無惨をとらえ、鬼殺隊が集まりトドメを刺そうというところで、全員、無惨の謎の術で無限城に連れて行かれる。

ここで散り散りになった鬼殺隊の面々を、鬼の幹部たちが出迎える展開。

敵の本拠地に乗り込み、各個撃破を試みる展開。これはもう、少年ジャンプではおなじみの胸熱展開ですね。面白いに決まっている。

鬼殺隊は4手に分かれる。

最初はしのぶさんと、しのぶさんの姉の敵である「上弦の弐」の戦い。カナヲと伊之助も混ざり、切ない幕引きに。マチルダさんを失ったときにも似た喪失感。

単独で動く善逸もまた因縁の対決。柱稽古で様子がおかしかった理由がここで明らかに。善逸が一皮むけて、急にカッコイイ。

炭治郎と義勇は「上弦の参」と対峙、これも無限列車の時からの因縁がある。ここで炭治郎はまた覚醒が入り、一足飛びでの成長がある。上弦の参は、戦う前に「さあ宴の始まりだ」と言うが、これは少年ジャンプなので、読んでいても照れる必要は無い。

そして、19巻から20巻の流れはお見事な展開。鬼殺隊最強を含む四人がかりで「上弦の壱」と対峙する流れは間違いなく名バトル、様々な人物の思いが収斂し昇華される。

20巻の表紙、読む前は誰やねんとなる。読むとわかるのだけど、読んだところで、この先の伏線っぽいので気になりますね。耳飾りとか。

いやぁ、面白い。年齢性別問わず人気が有るのもわかる。

中学生くらいでこのコンテンツに出会ってしまったら、修学旅行で刀買っちゃうね。

結局は、生まれ持った天賦の才がものをいう展開なので、またかよという感じはあるけど、それを差し引いても面白い。

それしても、このまま無惨を倒して連載が終わるのかしら? 終わったら美しいけど、ドル箱コンテンツの延命がジャンプの伝統だから、どう転ぶかはわからないか。

とはいえ、20巻まで読んでしまうと、もう、この先、このメンバーで話を続けるの無理じゃないの? という位の消耗戦。

この記事が参加している募集

#読書感想文

189,330件

#マンガ感想文

20,070件

「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。