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日本酒で溺れる夢をみた

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日本酒にまつわる本と飲んだ日本酒の記録
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#読書日記

【書評】 人間が一生のうちに飲める純アルコールは2トンまで 『No.1ソムリエが語る、新しい日本酒の味わい方』

【書評】 人間が一生のうちに飲める純アルコールは2トンまで 『No.1ソムリエが語る、新しい日本酒の味わい方』

ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。70冊目。

『No.1ソムリエが語る、新しい日本酒の味わい方』(田崎真也)

医者と話をしていて「人間が一生のうちに飲める純アルコールは2トンまで」と教わった。

日本酒1合で純アルコールは20グラム位だから、1合なら10万杯飲める。毎日3合飲むなら90年位飲める。なんだ、結構いけるじゃない。

でも、話に続きがあった「この2トンに近づくと、

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日本酒道の入り口として 『いつも、日本酒のことばかり。』

日本酒道の入り口として 『いつも、日本酒のことばかり。』

ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。350冊目。

明けても暮れても日本酒のことばかり考えているという著者による、日本酒への思いやこだわり、取材をすることで得た酒造りの裏話などをまとめた1冊。そのボリューム、なんと300ページ超。

『いつも、日本酒のことばかり。』(山内聖子)

本書は、いわゆる日本酒に関するあらゆる薀蓄を集めたような専門書ではない、日本酒全般を話題にしたエッ

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これは日本酒文化の底上げを狙う啓蒙書だ 『最先端の日本酒ペアリング』

これは日本酒文化の底上げを狙う啓蒙書だ 『最先端の日本酒ペアリング』

ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。348冊目。

フードペアリングといえばワインの世界を思い出すのだけど、日本酒については、そこまで盛り上がる話題ではなかった。

本書では、日本酒とあわせて語られる事の無かった料理とのペアリングについて、これまでの常識や伝統なんぞは一旦脇に置いておき、実際に口と鼻で体験した膨大な組み合わせと、科学についての知識から著者達がコレだと見つけ、実際に

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毎日読書#253 『酒―はる・なつ・あき・ふゆ』(佐々木久子)

毎日読書#253 『酒―はる・なつ・あき・ふゆ』(佐々木久子)

数年前に新橋SL広場の古本市でゲットし、積読していたものを手に取る。

著者の佐々木久子さん、どんな方なのかとWikipediaで調べてみたら、とても面白い経歴をもたれていた。広島に生まれ、3歳から酒を飲んでいた。被爆しており、父親を原爆症で亡くしている。どういう経緯かわからないが、28歳で雑誌「酒」を創刊。97年に501号で廃刊するまで編集長を務める。

坂口三千代に執筆をすすめ、「酒」で『クラ

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【書評】 日本酒を世界に羽ばたかせた 『「獺祭」の挑戦 山奥から世界へ』

【書評】 日本酒を世界に羽ばたかせた 『「獺祭」の挑戦 山奥から世界へ』

ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。364冊目。

「獺祭」という酒はメディアにも登場することが多いと思うので、ご存じの方も多いのでは。

何故か日本酒好きや、蔵の方々には獺祭を露骨に嫌う方も多いのだけど、私は割と好きです。飛び抜けて美味いとは思わないけど、なんというか、スタンダードな味だし、味が一定でブレが無い、10年近くほとんど同じ味わいで作り続けているのではないかな。

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日本酒のことをあまりにも楽しそうに教えてくれるので読みながら呑み始めてしまう 『日本酒に恋して』

日本酒のことをあまりにも楽しそうに教えてくれるので読みながら呑み始めてしまう 『日本酒に恋して』

ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。36冊目。

酒を飲みながら、深刻じゃない本を読むのが好き。一人居酒屋で大衆小説を読みながら熱燗ちびちびとか最高。

この本も、家で日本酒を飲みながら読んでいたのだけど、本からあふれる日本酒への愛情が濃すぎて、ついつい杯が進み軽いヘベレケになってしまう。

もちろん、どこまで読んだのか忘れてしまうので、また本を開く事になるのだけど、やっぱり飲み

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