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日本酒のことをあまりにも楽しそうに教えてくれるので読みながら呑み始めてしまう 『日本酒に恋して』

ほぼ毎日読書をし、ほぼ毎日「読書ログ」を書いています。36冊目。

酒を飲みながら、深刻じゃない本を読むのが好き。一人居酒屋で大衆小説を読みながら熱燗ちびちびとか最高。

この本も、家で日本酒を飲みながら読んでいたのだけど、本からあふれる日本酒への愛情が濃すぎて、ついつい杯が進み軽いヘベレケになってしまう。

もちろん、どこまで読んだのか忘れてしまうので、また本を開く事になるのだけど、やっぱり飲み過ぎてしまい…… 以下ループ。

そんな訳で本のすべてを読んだ自信が無いのだけど、酒の肴に素晴らしい本で有ることは間違い無い。

日本酒好きが高じて、高じすぎて、居酒屋(?)まで始めてしまった千葉麻里絵さんの物語。漫画7割、コラム3割という感じで読みやすい。

日本酒を飲ませる、売る、という立場からの視点で、酒を作る蔵人や飲兵衛の話を楽しく書いている。

とにかく、著者の日本酒への愛が溢れてドバドバしている。日本酒に出会い、酒を好きになり、酒を作る人も飲む人も誰も彼も好きになってしまった。酒界のマザーテレサみたいになっている。

酒に詳しくなろうと読むと肩透かしだが、酒を好きになるってのはどういうことか? を知りたいなら一読を。歴史と情熱と飲兵衛が作り上げてきた日本の素晴らしい文化の深みと厚みが感じられる。

私も、日本酒が好きで、おそらく1000種類以上は飲んでいるし、なんだか割と知ったような口をきいたりもするけれど、本書を読み、自分の未熟さを思い知った。偉そうな口を聞いていてすみませんでした。

ということで、まずは千葉さんのお店に行ってみようと思いました。

本書はWEB連載をまとめたもの。おそらくWEBでもそのままの内容が読めると思うけど、本があるなら私はそちらを選んでしまうし、飲みながら読むなら本のほうが良い。

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