【書評】ストレスゼロの生き方~心が軽くなる100の習慣~(Vol.1)
全世界,全時代を生きた人々の共通の思いというのはほんの僅かしか無いと思いますが,その1つが
「幸福な人生を送りたい」
ということだと思います.幸福度を図る指標というのは幾つかありますが,その中の1つが自殺率です.
自殺率が低ければ,仮に経済的に豊かでなくても
幸福度は高いと考えられます.
皆さんは世界の自殺率ランキングをご存知でしょうか?2016年に世界保健機関(WHO)が発表したところによると,以下のようになっています(G20とOECDの合計43カ国中).
となっており,日本は先進国(G7)の中でワースト1位になっています.つまり日本人の幸福度は世界レベルで見ると相対的に低い状態です.
さて,幸福度に影響を与える要因として「ストレス」が挙げられます.
現代の超ストレス社会では
ストレスをどの程度マネジメント出来るか
が幸福に生きていけるかを左右する部分は大きいです。
この能力(=ストレス耐性)のことを「レジリエンス」と呼び、
最近では就職試験でも測定されるようになりました.
今回紹介する本書では、
・降ってくるストレスをどれだけ減らすか?
・降ってきたストレスをどう対処するか?
について述べられています.
つまり,そもそも降ってこないようにする術と降ってきたときに対処する術を合計で100項目に渡って述べています.
本書は以下のような人におすすめです.
なお,本書評は複数に分けて執筆します.
著者紹介
・Testosterone(テストステロン)
モチベーションを保とうとするのを,やめる
ビジネス書を読む中で,これに近い言葉を幾つか見てきました.例えば,
努力しているやつは楽しんでいるやつに勝てない.
これも似たようなものでしょう.確かにそう思います.
つまり,努力をしてモチベーションを保とうとしている時点でまだ本気で達成したいと思える目標ではないのです.なぜなら,本気で達成したいと思える目標であれば,努力しているという自覚すら通り越して夢中になるからです.
ただし,これは努力を一切必要としない訳ではありません.特に達成したい目標が出来て,行動し始めた初期段階ではモチベーション維持のために努力を要する場面が必ず存在します.
例えば,健康維持のために筋トレを始めて,目標はベンチプレス100 Kgと設定したとします.初期段階ではジムに行くことを億劫に感じたり,筋肉痛に慣れていなかったりと,モチベーション維持に大きなエネルギーを要します.
しかし,持ち上がる重さが40 kg, 50 kg, 60 kgと重くなるにつれて,段々とジムに行くのが楽しみになります.つまり夢中になっているのです.
こうなればもう,モチベーション維持にそこまでのエネルギーを必要としないでしょう.
まとめると,段階に応じて自身が必要としているモチベーションは異なり,長期間継続しているにも関わらず努力してモチベーション維持を行っている場合は,勇気を持ってやめるというのも1つの手かもしれません.
夢を持つのを,やめる
ここで言う,”夢の呪縛”とは,夢を手に入れるために
自分探しの迷路に迷い込むことです.
夢と目標について明確な定義など無いのでしょうが,
私の中では”具体的な数字が入っているのが目標である”と理解しています.
将来はプロサッカー選手になりたい
というのは数字が入っていないので,単なる夢です.
夢を持つのは悪いことではないですが,数字を盛り込んで目標化したほうが圧倒的に達成率は高まると思います.
・中学(15歳):県代表のジュニアユースに入団する
・高校(18歳):天皇杯で優勝して,スポーツ推薦で日体大に入る
・大学(22歳):インターハイで優勝して,〇〇FCにスカウトされる
⇒ プロサッカー選手
となれば数字が入るので目標です.
漠然とした夢の存在に縛られるのではなく,数字を入れて目標化する
途中でやりたいことが変わったとしてもそれでいいと思います。
まずは目標に向かって走ってみてはいかがでしょうか。
悲観するのを,やめる
本書では悪いことが連鎖的に起きるのはなぜかについて,重要な示唆を与えてくれています.
0.寒い日が続く(コントロール不可)
1.風邪を引く
2.仕事が滞る
3.同僚との仲が悪化する
4.仕事が更にうまくいかなくなる
5.家族とも上手くいかなくなる
などなど,悪いことが連鎖して起こるのは至極当然のこととも言えます.しかも上記の例では一番始めの原因は寒い日が続くという自身がコントロールできない要因です.
つまり,容易に予測できないところから悪いことは起こり,連鎖するものなのです.著者が言うように,このことを心得ておくことで降りかかる災難に対して耐えられることもありますし,注意深くなれば防げることもあるかもしれません.
不幸が連鎖しても,悲観せずにどうすれば改善できるか考えてみましょう.
ウソを,やめる
自己肯定感を下げる要因の1つは,”自分との約束を守らないこと”であると私は考えています.
例えば,
・毎日筋トレを30分すること
・毎日読書を30分すること
などの目標を定めている方もいらっしゃるかと思います.
ただこれらを守れないと、そのたびに「自分は意志が弱い」,「自分は決めたことを守れていない」というある種,罪の意識にさいなまれてしまいます。
これは間違いなく自己肯定感(と自己効力感)を低下させることになります.もちろん他人との約束であっても同様です.
自分が決めたことであれば,何があっても達成するという気概と,仮に達成できなかったとしても後で帳尻を合わられるようにしたいものですね.
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回は,テストステロン氏の
「ストレスゼロの生き方」
の書評第一部を執筆しました.
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