書籍の出版と退職、そして個人事業主になる。
2019年の8月。
「運用設計の教科書」を出版した。
その時、僕は控えめにいって怒り狂っていた。
業務で得た知識を書き記したので、何かあった時に社員を守るため。
ということで、著作権が会社になったのだ。
長い交渉をして、権利は会社だが著者には自分の名前を載せてもらうことを勝ち取った。
勝ち取った、と書くにはあまりに小さすぎる報酬だ。
この小さな報酬のために、僕は疲れ果てていた。
1年半、毎晩のように深夜のファミレスに通って書いた分身のような本である。
この書籍の権利は僕にと