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私的推薦盤

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個人的に選んだアーティストやアルバムを紹介していきます。あくまでも主観になります。
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2021年4月の記事一覧

私的推薦盤~Lettuce『Outta Here』

私的推薦盤~Lettuce『Outta Here』

 最初がフュージョン系、次がプログレ、前回がロック(ちょっと本道じゃないかもしれないけれど……)ときたので、4回目は何にしようかと思ったのだが、考えているうちに面倒くさくなったのでiPhoneの中を適当に見ていて目にとまったのがこれ、Lettuceの『Outta Here』(2002)。

 Lettuceは野菜のレタスじゃなくて、「Let us」から来ているのだそうで、ジャンル的にはファンクらし

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私的推薦盤~Steely Dan  『Everything Must Go』

私的推薦盤~Steely Dan 『Everything Must Go』

 最近、妙にミュージシャンが亡くなるような気がする。昨年小林信吾というキーボード奏者が亡くなったし、ついこないだは村上ポンタが亡くなった。なんともやるせない気持ち。そういえば今回採り上げるSteely Danもウォルター・ベッカーが2017年に食道がんで亡くなったんだっけ。
 というわけで、今回はドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの二人が中心となって活動を行っていたSteely Danの『

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私的推薦盤~King Crimson 『The Power to Believe』

私的推薦盤~King Crimson 『The Power to Believe』

 キング・クリムゾンと言えば、だいたいが『In the Court Of the Crimson King』(1968)が代表作として紹介されることが多い。それなのに「なんで最後のスタジオ録音アルバムをだすか?」というブーイングが聞こえてきそう。加えて、今回採り上げる『The Power to Believe』は、ファンの間ではあまり評判がよろしくない……。う~ん、だんだん自分でもこれでいいのか少

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私的推薦盤~青木智仁『Experience』

私的推薦盤~青木智仁『Experience』

 最初に採り上げるとしたら、これしかないというのが青木智仁の『Experience』。私が最も敬愛するベーシストである。

 わずか2枚しかアルバムを発表していないが、レコーディングに参加した数となると本当に枚挙にいとまがない。
 なぜ彼を知ったかと言うと、原因は私の性格にある。私は生来の貧乏性で、中学からレコードやCDを買うたびに、そのクレジットまですみずみと見る癖があった。誰が参加しているのか

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歌のない音楽

前振り以前、とあるブログで「歌のない音楽は音楽じゃない」という記事をみかけた。

はて、そうかな。

じゃぁクラシックのほとんどって、音楽じゃないの? 揚げ足取りみたいだけどそう思った。

ボーカル(歌)って、確かにね、時にはすごくいい効果を出したりするけど、私は絶対に必要かというとそうは思っていない。

それが私の音楽評を始める前振りになる。

私の音楽遍歴~黎明すごく昔にさかのぼると、私の場合

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