【書評】近藤康太郎『百冊で耕す 〈自由に、なる〉ための読書術』(CCCメディアハウス)
こんな人がいたとは(!)著者・近藤康太郎さんに対する私の感慨は、この一語に尽きる。何歳(いくつ)になっても知的好奇心を失わないその姿、私から見て、知的青春を謳歌し愉しみ生きるその姿は、わが人生のお手本にしたいとさえ思わせる。
まず、驚くべきはその読書量。さらには、日本語訳を読んで好きになった作家については、外国語原書を読んでいく果てなきグルーヴの追求。そして、答えを得るためではなく、新たな問いを立てるためにという、読書への向き合い方。
◎ この世界とは、「生きる地獄」であ