旅は、旅のあとがほんとうの意味でいい
2024.8.10(土)
また佐渡にいる。昨日、新潟駅のそばに泊まった。エントランスで、むかしの聖火ランナーみたいな火を焚いて置いてある、ぎょうぎょうしいビジネスホテル。
十割蕎麦をたべた店で、神奈川西部の地震があった。ちょうど入ってきた男性がニュースを見て、そちらは鎌倉ですか、ぼくは保土ヶ谷なんですよ、と話した。通りでは、新潟まつりというのがひらかれている。屋台でローズマリーポテトをつまんだ。
五時に起き、六時発の便で両津に向かう。佐渡島カレーというのをたべた。大佐渡、小佐渡の島がふたつ、米で型どられている。朝の海をフェリーがいくときの、あがった水しぶきが光のつぶになって消えていくのをずっと見ていた。うまれてはすぐ砕け散るのを、そのいさぎよさとやわらかさとを見ていた。甲板の席で横になる。朝日がどんどん高くなった。勝浦の海水浴で、焼けた足。もっと焼けてもいいと、そのまま放りだしてねた。
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