見出し画像

60歳過ぎて、web作家を目指してみた②いくつかのweb小説投稿サイトに同じ小説を「実験」投稿し比較した。

web小説投稿サイトに投稿する前にやる事!自分にあったweb小説投稿サイトを見つける

原稿を書き始める前から注意すればよかった点が数多くある。書くために記録した資料をまとめた。

●問題は10万文字前後の長文

今まで、紙ベースはAdobe InDesignを使用していたので、いざ、10万文字以上の長文をWEB小説に投稿しようとすると、ホームページの見せ方とはまた違うようだし、かなり混乱した。

試行錯誤したうえで、一番最初に投稿したのは文章を短く文ごとに行間をあけて、会話を多くした「ソファベッド」だ。
この約14万文字の14番目の物語を、入力がしやすそうな「エブリスタ」に投稿した。しかし、実際には「エブリスタ」では「入力画面」でも、読み手の「プレビュー画面」でも行間を開ける事が出来るので、行間あけは不要だったし、5万文字を超えるくらいから、入力作業が混乱し検証にはならなかった。

さらに「縦書き」のある他web小説投稿サイトにそのまま載せると「横書き」は見やすいが「縦書き」がとても読みにくいなど、各web小説投稿サイトの仕立て方、考え方で大きく変わる事がわかった。

そこで、色々と試して、入力するための独自ルールを作った。

ルールつくりのために
【実験】各web小説投稿サイトに同じバージョンで投稿比較してみた。

「ソファベッド」表紙 illustratorで作成
  1. エブリスタ(横書きのみ)

  2. カクヨム (縦書きビューあり)

  3. 小説家になろう(PDFなども含め縦書きビューあり)

  4. NOVEL DAYS (縦書きビューあり)※英数字半角は対応していない

  5. note              (横書きのみ)

2022年5月現在、沢山あるweb小説投稿サイトから5つのweb小説投稿サイトを選んだ。一つの物語の投稿作業だけで2か月かかる。これは非常に手間のかかる作業だと気が付いた。

●どのweb小説投稿サイトが入力または、書きやすかったか?

あくまでも、私見なので、参考程度に…。

■「小説家になろう」と「note」以外は、同じような仕様で入力が苦にならない。
■「エブリスタ」は、今の機能で「縦書き」が出来れば満足!
■テキストベースだけで、他に用意しなくても良いのは「小説家になろう」と「カクヨム」
■ホームページ制作ソフトなどに慣れている人は「カクヨム」「エブリスタ」「NOVEL DAYS」「note」が楽だと思われる。

入力作業をしていて、ふと、そのまま電子書籍化されることを考えた方がいいのか?という印象をうけた。

●各web小説投稿サイトのヒント

■「エブリスタ」
横書きオンリーで、入力画面と投稿後の作業画面が同じ。入力がしやすく、段落下げも考えず携帯中心で、書き手はなにも気にせずに、書き込める。
初めての挑戦であれば、わかりやすいと思うので、個人的にはおすすめだ。ただし、それゆえに長文を読む読者は少ないような印象があった。原稿からweb小説投稿サイトにコピーペーストをするのはとてもやりやすかった。
シリーズ設定があるので、文字数が多いものは上巻・下巻などに書籍をわけても使える。
公開作品を閲覧する画面(一般公開画面)でコピーペーストが出来ない機能も好ましい。

■「小説家になろう」
下書き機能がないので、予約をしないとそのまま投稿されてしまう。また「1話」ではなく「1部」という言葉を使っている。どうも同じ意味らしい。

■「NOVEL DASYS」
 投稿後の「縦書き」の画面が、自身の眼鏡にブルーライトを入れているせいか、一番見やすかったので、投稿後の目視チェックに使った。文章の間違い探しだけなら、印刷してチェックしなくても可能なくらいだ。あと、広告がない?かな…。
登場人物をマンガのアイコンで設定するのが、面白い。しかしイメージに合わずに設定に時間がかかった。悩ましい。また、時々、どこまで読んだかわからなくなる。それも悩ましい。

「カクヨム」
優等生。各社web小説投稿サイトはどんどん進化しているが、2022年6月時点では、私が調べた中で執筆(入力)時に「縦書き」で確認が出来るのは、「角川(カクヨム)」だけだ。キャプチャが取れない。校正やチェックは「カクヨム」が一番楽だった。現在は「カクヨム」に書き込んで「縦書き」で校正、チェックをしてから他web小説投稿サイトにコピー、ペーストするようになってしまった。
※他web小説投稿サイトにまだある可能性はあるけれど、確認ができていない。

■「note」
同じ仕様で住み方がさまざまな集合住宅みたいだ。それに比べて、他のweb小説投稿サイトは住宅地に色々、様々な戸建てを建てているイメージだ。
個人でホームページ作成するより、みんなで作るホームページの一員になると思えば、使い方が広がる。横書きオンリーで、入力画面と投稿後の作業画面が同じ。しかし1万文字近くで挫折…。長い小説には向いていないようだ。ゆえに情報を提供する、こちらの投稿に切り替えた。

自動連番

「カクヨム」と「NOVEL DAYS」で体験した自動連番は原稿を書き上げてから順次UPする方法が効率が良い。途中で番号を変更するのは大変な作業となるからである。しかし逆に自動でふられるために物語の修正をした時やページ変更したときには混乱しなくてすんだ。

読み手

書き手同士で読みあっている印象が強いのは「カクヨム」と「エブリスタ」ほかの人のスターを押すと返してくれる事が多い。
「小説家になろう」と「NOVEL DAYS」は、パソコンで読んでくれている層が多いのか?それとも14万文字の長文だったからか、実験では携帯で読んでくれている気配はすくない。しっかり読んでもらいたいのなら「小説家になろう」か「NOVEL DAYS」という印象

公開の仕方

各web小説投稿サイトの特徴はあれど、おおよそ
「初めての投稿」と「数日空けて、1日5~6回に分けて投稿を2~3日続ける」

このパターンでの公開は、トップ画面やランキングで表示される場合が多い。あと、検索エンジンもかかわっているようで、突然にTOPに上がる場合もある。ただ、どちらにしても一時期のもの。一度、読まれれば、同じ文章を何度でも読み返す人はすくないであろう。

縦書き

●読み手が「縦書き」で読める

各社「公開作品を閲覧する際のみ使用可能の機能」での「縦書き」は多い。公開作品を閲覧する際に、読み手が「縦書き」で読めるのは、「講談(NOVEL DAY)」や「角川(カクヨム)」、「小説家になろう」と多くなってきた。この「note」でも、わかるように、「横書き」を見やすくするのには、ポイント数と行間が重要だ。出来るだけ箇条書きに近いコンパクトな文章が求められる。

「縦書き」で作ったものを「横書き」にすると、自分で創作したものであっても、文章が読み取れなかったりする。書き直しをする必要が出て来た。

数千文字くらいであれば、なんとかできても、14万文字の長文になると…。
一番初めに「note」で「ソファベッド」を投稿しようとしたが、もともと、漢字は「縦書き」仕様の文化だから、「縦書き」と「横書き」に矛盾が生じてもしかたあるまい…と一人納得してすぐに諦めた。

当初「note」用に作ってみたけど、お蔵入り…になった表紙。

次に「横書き」でも入力しやすい「エブリスタ」で「ソファベッド」を投稿してみたが、10万文字を超える長文は管理がしにくく、エラーなども重なり苦戦した。

現在は、「カクヨム」で「横書き」で入力して、「縦書きプレビュー」で確認、Windowsの「音声で読み上げる」「音声入力」機能を使って校正してから公開した。最近のWindowsの「音声で読み上げる」「音声入力」はとても充実してきて、ものすごく助かっている。

●やっぱり「縦書き」は段落先頭頭の文字下げが読みやすい…らしい

「エブリスタ」は「横書きのみ」だが、読者が、行間を決められる機能がるために、読みにくさの問題は少ない。そうなのだ。「横書き」は行間を開けないと読みにくい。だから「note」もそうしている。実は、長く企業で企画書を作っていると、短文の「横書き」が習慣となってしまい。長文の小説を書こうとするとえらく苦痛だった。特に、10万文字を超えると「横書き」は疲れる。長文は、従来の「縦書き」を使う方がすべてにおいて、効率が良かった。

「小説家になろう」の横書き

さらに、気のせいか「ソファベット」を当初、行間を開けて「横書きバージョン」で公開した時より、多少、現在の「縦書きバージョン」の方が、パソコンでのアクセス数は多くなった気がする。

「NOVEL DAYS」縦書き

●選ぶ必要:公募条件に書いてあると、迷わずに済むのに…

読み手の好みもあるから、「縦書き」と「横書き」のどちらが良いかわからないが、数年悩んできたがどちらにしても、いまのところ、実験して投稿した上記のweb小説投稿サイトでは、文ごとに行間を開けなくても良さそうだ。

大手の出版社の一般公募と同条件のものは、「縦書き」の方がベストだろうし、文字数の少ないものは「横書き」が良いのかもしれない。

●書き始める前に

どんな長さの文章を書くのか?行間をあけるかどうか決める事と、自分にあうweb小説投稿サイトを見つけておく事は、時間を無駄に使わないためにも、大切なのかもしれない。

独自に作った原稿制作時のルール

半年間しらべて自分なりのルールをつくった。

1)大手の出版社の一般公募と同条件のものか?それとも、web小説投稿サイト公募にするだけか決める。

2)何文字の原稿を書き上げるか決める。

3)横書きか縦書きか決めて「1話」横書きは500文字くらい・縦書きなら1000文字~1500文字前後を目安に書く。

4)web小説投稿サイトとジャンル「恋愛」・「異世界」などを決める。

5)シーンが変わるときに【 】でメリハリをつける。

6)英数字は全角もしくは漢数字。

7)段落ごとに行間をあける。

8)段落は5行前後を目安にする。

9)段落頭 一字下げ。

10)同じシーンの会話は出来るだけきらない。

いずれは、誰かが研究しweb小説の新しいルールが構築されるのだろうがそれまでは、「web小説投稿サイト」も「書き手」も「読み手」も試行錯誤は続くのかもしれない。というのが印象に残った。

書く準備が出来れば、次は書き上げる事が重要。

当初は、うまく原稿がまとまらない。誤字や脱字、それどころか、web小説投稿サイトエラーで入力したものが無くなってしまう…。数々のアクシデントに見舞われた。そこで、60歳過ぎて、web作家を目指してみた③最後まで物語を書きあげる工夫 もまとめてみた。

#やってみた大賞  


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?