![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/60117313/rectangle_large_type_2_56edd4b6bc0c035e91bda69ed4a7b68d.png?width=800)
【3分で読める世界史】明の社会と文化
前回は明の滅亡までを見ていきましたが、今回は明の社会と文化がどうであったかを知っておきましょう。
この記事を読めば、当時の明の様子が分かります。
①都市文化の誕生
明の時代は銀を中心とした貨幣経済が発展。貨幣の「貯めておくことができる」という性質から、多くの富裕層が生まれました。
それらの人々は染付や赤絵などの陶磁器を収集し、喫茶をたしなむなどの都市文化を花開かせました。
②小説・戯曲の流行
一方、庶民も明の大国化のおかげで娯楽が増え、とくに小説・戯曲が流行ります。
代表的なものには
・『水滸伝』(北宋時代の物語)
・『三国志演義』(三国時代の物語)
・『西遊記』(インドを目指す孫悟空の物語)
・『金瓶梅』(明時代の風俗小説)
などがあり、現在の日本でも親しまれている名作が多数誕生しました。
③科学技術への関心
またこの時代は、科学技術への関心が高まり、多くの科学技術書が書かれました。
・李字珍の『本草綱目』(薬学)
・徐光啓の『農政全書』(農業)
・宋応星の『天工開物』(産業)
などが記され、これらは実学(実用的学問)として、明の発展を支えていました。
終わりに
いかがだったでしょうか。今回は明の社会と文化について、お話させていただきました。
次回は、その背景にあったヨーロッパの影響や、明の思想についてお届けします。お楽しみに!
参考文献
最後までお読みいただき、ありがとうございます!とても嬉しいです。 もしサポートいただけたら書籍を買って、世界史記事に厚みをくわえます!