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2019年7月の記事一覧
拙著『中世の国土高権と天皇・武家』)の公開。まずは目次、序論 。なおそれでも本の形で読みたい方へ。若干の残部が手元にありましたがなくなりましたので、下記、おわけすルすことができません。―
本書『中世の国土高権と天皇・武家』(校倉書房2015、540頁、定価12000円)は、出版元の校倉書房の倒産により、相当のエネルギーを注いだものですので、残念ですが、少なくとも当面は、本の形で読むことはできません。 ただ、逆に版権の問題がなくなったので、全文テキストオープンすることができました。これでよかったのかもしれません。学術書は全文オープンしてあると、非常に便利です。それが学術書の出版形態の理想だと思います。そうした上でやはり本で読みたいという人はDTP出版を元出版社
【古代中世言語好きがオススメする歴史漫画(2)】『アレクサンドロス』のコンプレックスをちくちく突く「残酷描写」は古代世界の描写として正しいと思う話
古代ギリシア語などに埋没している私は、当然、古代ギリシア世界が好きなわけです。かといって古代ギリシアに生まれ変わりたいとは絶対に思いません。 だって、いかに古代世界が現代の私たちを魅惑する哲学や文学芸術に満ちていたとしても、彼らの実生活のほうは、現代人の我々の価値観からすると、とうていついていけない「陰湿さ」「残酷さ」に満ちていたことでしょうから。 戦争は当たり前。奴隷も当たり前。旅に出ることは強盗や誘拐に会うリスクと隣り合わせ。経済的な理由による赤ちゃん殺しや老親殺しも