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  • うろ覚えむかしばなし

    昔話の好きな子供でした。でも、あの頃読んだ昔話は今や記憶の中でうろ覚えのあやふやになり、混ざり合いごちゃごちゃになっています。 きちんとした話を目にしてしまう前に、うろ覚えの状態の自分の中の物語を書いておこうと思いました。 きちんとしたものを目にしてしまえば、うろ覚えの状態には戻れないのですから。 ※尚、これらのうろ覚えの中には「完全に間違っているもの」が混入している可能性があります。ご注意ください。

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最近の記事

うろ覚えむかしばなし 髪長姫

あやふや度 ★★★★☆ むかし、あるところに長い髪の美しい娘が住んでいました。 その娘は、家の奥に引きこもって暮らしていました。 ある日、娘の抜けた髪を鳥が運んでいきました。 さる高貴な殿方は、ある日、庭の木の枝に美しい長い髪がかかっているのを見つけました。鳥が運んできたものです。 殿方は、このような美しく長い髪の女性はきっと心も美しいに違いないと考え、娘を探し出して結婚しました。 めでたしめでたし。 昔話の好きな子供でした。でも、あの頃読んだ昔話は今や記憶の中でうろ覚

    • うろ覚えむかしばなし 親指姫

      あやふや度 ★★★☆☆ むかし、あるところ(外国)に、おじいさんとおばあさんが住んでいました。 おじいさんとおばあさんは、ある日、庭のチューリップの花の中に小さなかわいらしい女の子が座っているのを見つけました。 ふたりが喜んで女の子を連れ帰り、大切に育てました。 女の子は親指くらいの大きさしかなかったので、皆に親指姫と呼ばれました。 親指姫はすくすく育ちましたが、相変わらず親指くらいの大きさしかありませんでした。 ある日、悪いがまがえるが親指姫をさらって家に連れ帰ってしま

      • うろ覚えむかしばなし 人魚姫

        あやふや度 ★☆☆☆☆ むかし、海の底には人魚たちが住んでいました。 人魚というのは、上半身が人間で、下半身が魚の姿をした者たちです。 人魚たちは、歌がうまいと素敵だとか、しっぽに牡蠣やふじつぼがたくさんついていると偉いとか、そんなことを気にしながらのんびり暮らしていました。 ある日、人魚の娘が海の上の世界を覗きに行くと、海の上は大嵐でした。 船が転覆して、人々が波にのまれています。 人魚の娘は溺れるということがないのでよく分かりませんでしたが、苦しそうな若い男がいたので

        • うろ覚えむかしばなし 絵姿女房

          あやふや度 ★★★★★ むかし、あるところに美しい女性が住んでいました。 その女性を描いた絵が、風に飛ばされてどこかに行きました。 その絵を手にした男性は、絵の女性に夢中になり、探し出して結婚しました。 めでたしめでたし。 昔話の好きな子供でした。でも、あの頃読んだ昔話は今や記憶の中でうろ覚えのあやふやになり、混ざり合いごちゃごちゃになっています。 きちんとした話を目にしてしまう前に、うろ覚えの状態の自分の中の物語を書いておこうと思いました。 きちんとしたものを目にしてし

        うろ覚えむかしばなし 髪長姫

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        • うろ覚えむかしばなし
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        • 雑記
          11本

        記事

          うろ覚えむかしばなし 北風と太陽

          あやふや度 ★☆☆☆☆ ある日、北風と太陽が競争をしようと言いました。 「そこにいる旅人の服を脱がせた方が勝ちだ」 北風は、旅人の服を吹き飛ばそうとびゅうびゅう吹き付けました。 寒くなった旅人は、ぎゅっとマントを引き寄せ、ちぢこまりました。 太陽は、ぽかぽかとあたたかく照りました。 暑くなった旅人は、マントや服を脱ぎ始めました。 こうして、競争には太陽が勝ったのでした。 昔話の好きな子供でした。でも、あの頃読んだ昔話は今や記憶の中でうろ覚えのあやふやになり、混ざり合

          うろ覚えむかしばなし 北風と太陽

          うろ覚えむかしばなし あたま山

          あやふや度 ★★★★☆ むかし、江戸のあるところで、男の頭に桜の木が生えました。 春になると人々は男の頭に登り、お花見を楽しみました。 頭の上でお花見をされた男は、どんちゃん騒ぎがうるさくて、あまりにつらかったので、頭の桜の木を引き抜きました。 桜の木を引き抜いた後の頭のくぼみに雨水がたまり、池になりました。 人々は男の頭に登り、舟を出して魚釣りを楽しみました。 頭の上で釣りをされた男は、どんちゃん騒ぎがうるさくて、あまりにつらかったので、頭の池に飛び込んで死んでしまいまし

          うろ覚えむかしばなし あたま山

          うろ覚えむかしばなし 浦島太郎

          あやふや度 ★☆☆☆☆ むかしむかし、あるところに浦島太郎という漁師の若者がいました。 浦島が浜辺を散歩していると、子供たちが海亀をいじめていました。 浦島は子供たちに言い、亀を開放してやりました。 亀は何度も頭を下げながら海に帰っていきました。 その数日後、浦島がまた浜辺を散歩していると、その亀がやってきて言いました。 「先日は助けていただきありがとうございました。  私の主人があなたにお礼をしたいと言っています。どうぞ私の背に乗ってください」 浦島が亀の背に乗ると、亀

          うろ覚えむかしばなし 浦島太郎

          うろ覚えむかしばなし 三年寝太郎

          あやふや度 ★★★★☆ むかしむかし、あるところに怠け者の男がいました。 かれこれ三年も寝たままだったので、村の者たちはその男を三年寝太郎と呼んで悪口を言っていました。 あるとき、何らかの災害(洪水?)が起きました。 すると、ずっと寝っぱなしだった三年寝太郎が突如起き出し、猛然と大岩を持ち上げて、被害を最小限に留めました。 村の者たちは三年寝太郎のことを見直しましたが、三年寝太郎はその後ものんびりと寝て暮らしました。 でも、村の者たちはもう悪口を言いませんでした。 めでたし

          うろ覚えむかしばなし 三年寝太郎

          うろ覚えむかしばなし ハーメルンの笛吹き男

          あやふや度 ★★★☆☆ むかしむかし、ドイツもしくはその付近にハーメルンという村がありました。 その村にはねずみがたくさん出て、皆とても困っていました。 ある日、その村に旅の笛吹き男が現れました。 笛吹き男は言いました。 「<任意の大きめの金額>を支払えば、ねずみを退治してあげますよ」 村の者たちは、困り果てていたので、ぜひやってくれと言いました。 笛吹き男が笛を吹きながら歩くと、家々からふらふらとねずみたちが現れ、笛吹き男の後を一列になってついていきました。笛吹き男が村

          うろ覚えむかしばなし ハーメルンの笛吹き男

          うろ覚えむかしばなし 鶴の恩返し

          あやふや度 ★★☆☆☆ むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。 ある日、おじいさんは、猟師の罠にかかった鶴を見つけ、逃がしてやりました。 すると数日後の夜、おじいさんとおばあさんの家の戸を叩くものがありました。 開けると、白い着物を着た美しい娘が立っています。 娘は、行くあてがないのでどうか一緒に住まわせてほしいと言いました。 おじいさんとおばあさんは、娘を家に迎え、娘のようにかわいがりました。 ある日、娘は機織りをするので出来上がった反物を

          うろ覚えむかしばなし 鶴の恩返し

          うろ覚えむかしばなし 男がふすまを開けた話

          あやふや度 ★★★★★ むかし、あるところに男(おじいさんかも)がいました。 男は何かのきっかけで、大きなお屋敷に招かれ、もてなされていました。 お屋敷の主は言いました。 「これから席を外しますが、ここにある5つのふすまのうち、4つは開けて結構です。  でも、一番奥のふすまはけして開けてはいけませんよ」 主が席を外すと、さっそく男は最初のふすまを開けました。 そこは春の景色で、梅の良い香りがし、鶯の鳴き声がしました。 男は嬉しくなりました。 男は春のふすまを閉め、次のふすま

          うろ覚えむかしばなし 男がふすまを開けた話

          小人の名はホッツェンプロッツェン(だった気がする)

          あやふや度 ★★★★☆ むかし、あるところ(海外)に不運な男がいました。 男は、何らかの目的で小人と契約をしました。 小人は言いました。 「3日後までに俺の名前を当てられなければ、お前の魂をもらっちまうぞ」 男は悩みました。小人の名前の見当がつきません。 悩みながら歩いていると、小人が焚火の横で踊っているところに出会いました。 「分かるわけがない、分かるわけがない、俺の名前は、ホッツェンプロッツェン(※またはそれに類似する感じの名前)!」 小人は嬉しそうに歌っていました。

          小人の名はホッツェンプロッツェン(だった気がする)

          うろ覚えむかしばなし こぶとりじいさん

          あやふや度 ★★★☆☆ むかしむかし、あるところに良いじいさんと意地悪なじいさんが住んでいました。 ふたりはお隣同士でした。 そして、良いじいさんは右?頬に、悪いじいさんは左?頬に、それぞれこぶ(※良性のもの)がありました。 ある日、良いじいさんが山で仕事をしていると、鬼の宴会に出くわしました。 鬼たちが焚火を囲んで踊っているのを見て、良いじいさんは楽しくなってしまい、飛び入り参加で踊り始めました。 鬼たちは、突如乱入した人間に驚きましたが、楽しく踊る良いじいさんを見てす

          うろ覚えむかしばなし こぶとりじいさん

          うろ覚えむかしばなし 力太郎

          あやふや度 ★★★★☆ むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。 おじいさんとおばあさんは、しばらく体を洗っていませんでした。 久々にお風呂に入ると、驚くほどたくさんの垢が出ました。 ふたりはテンションが上がり、盛り上がった流れで垢をこねて人の形を作りました。 するとどうでしょう、垢で作った人形は人間の赤ん坊になり、元気に泣き始めました。 ふたりは赤ん坊に垢太郎と名付け、かわいがって育て始めました。 垢太郎は大きくなると、とても力持ちの若者になりま

          うろ覚えむかしばなし 力太郎

          うろ覚えむかしばなし 一寸法師

          あやふや度 ★★★☆☆ むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。 おじいさんとおばあさんには子供がいなかったので、神仏に熱心に祈りました。 すると、何らかの手段で小さな男の子が得られました。 男の子はとても小さく、身長が一寸(12cmくらい?)しかなかったため、一寸法師と呼ばれました。 一寸法師は年頃になると、都に上がって一旗揚げたいと考えるようになりました。 「おじいさん、おばあさん、私は都で立派な男になりたいと思います。  おわんと箸と、それから縫

          うろ覚えむかしばなし 一寸法師

          うろ覚えむかしばなし 眠り姫

          あやふや度 ★★☆☆☆ むかしむかし、あるところに王様とお妃様が住んでいました。 ふたりにはかわいらしい女の子の赤ちゃんが生まれたところでした。 ふたりは、お城で姫のお披露目のための盛大なパーティーをすることにしました。 パーティーには、国中から12人の立派な魔女を呼びました。 魔女たちは、それぞれ赤ちゃんに素敵な贈り物をくれました。 しかし、11人目の魔女が贈り物を終えたところで、パーティーに13人目の魔女があらわれました。 13人目の魔女は言いました。 「おまえたちの娘

          うろ覚えむかしばなし 眠り姫