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世界一周日記 #26|パリ→ブリュッセル→アムステルダムの梯子

フランスの首都・パリを出発し、ベルギーの首都・ブリュッセルと、オランダの首都・アムステルダムを経て、ドイツの首都・ベルリンに向かう、という首都をリレーする行程。

パリに別れを告げる

パリ滞在最終日のこと、ルーヴル美術館への未練を抱えつつ、15時41分にパリ北駅を出発するリール行きの車両に乗り込み、パリの街にも別れを告げる。

※ルーヴル美術館に対する未練の詳細はこちら。

途中、車窓から見る町並みは冷え込みが厳しくなっている模様。リール駅では、乗り換えのためにホーム上で15分ほどの待ち時間があったのだけれど、とても寒かったので、待合室の内部で時間を過ごす。

駅舎のガラス越しに、「EURO2016」というトリコロールのオブジェクトがあるのを発見する。そういえば今年のユーロはフランス開催なんだな、リールも開催都市になっているのだろうなと楽しみに思った。(結果、ホスト国のフランスは、決勝でポルトガルに敗れて準優勝となった。)

ブリュッセルで、小便小僧を探す

乗り継ぎを経て、ベルギーの首都・ブリュッセル駅に到着したのは18時。アムステルダム行きの電車が出発するまでの3時間ほどの間に、駅前をぶらりと歩いて、小便小僧を拝み、広場で休憩し、ベルギービールでも飲みながら夕食を食べようと考えていたのだけれど、この駅のなんと不親切なことか!

出口の方角がわからないし、インフォメーションデスクを訪れても、駅構内の地図があるだけで、なぜか駅周辺の地図は置いていない。地球の歩き方に載っていた地図をもとに歩き出してみるがどうもピンとこない。

方角に迷いつつ、こっちだ、と足を踏み出してみたのだけれど、進めど進めど小僧らしきものに出会わない。雨で濡れるし寒いしで散々な思いをしながら歩くこと15分ほどで、諦めて折り返すことに。

結局、駅構内のピザ屋で、缶ビールとともにピザとサラダを食べたのだけれど、そのときに気が付いたのは、小便小僧などなどが存在するのはブリュッセル中央駅で、今自分がいるのはブリュッセル南駅だということ。

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長距離列車の終着点だったものだから、自分がいる場所が観光のメインの駅なのだと完全に思いこんでしまっていた。ブリュッセル中央駅は隣駅なのだけれど、気付いたときには遅くて、行ったとしても次のアムステルダム行きの電車に間に合うようには帰ってこられないほどの時間になっていたので、なくなく諦める。

(そういえば、この記事を書いている際、かつてのトリビアの泉にて、「小便小僧がいる。小便少女もいる。」というムダ知識が紹介されていたのを思い出した。)

アムステルダムで宿を探し歩く

そして20時49分に電車は出発し、なんやかんやで日を跨いだ0時05分にアムステルダム駅に到着。「北のベニス」と呼ばれる都市だけあって、市内には縦横無尽に川が流れている。ただし、夜中だしとても寒い。

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宿をとっていなかったので、駅の中で翌朝まで休むのもありかと思っていたのだけれど(今考えると考えられない)、ラウンジは閉まっているし、駅のカフェは1時に閉店するみたいだし、どうしようか悩んだ結果、駅周辺の観光をしつつ24時間営業の店を探すことにする。

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(しかし、駅舎は綺麗だった...。世界の美しい駅ランキングだかに名を連ねているのを見たことがあるようなないような。)

観光の向かう先は、いずれも駅から徒歩15分ほどのところにある、王宮とダム広場。ここで初めて知ったのは、アムステルダムとは、アムステル川のダムがあった場所であるために、この名前がついたらしい。

これまでは、都市名の前半の3文字で区切って、すなわち、“アムス” + “テルダム”というイントネーションで呼んでいたが、実際は、"アムステル" + "ダム" であると知る。

“クアラルン” + “プール”じゃなくて、“クアラ” + “ルンプール”みたいな。
"ドンキ" + "ホーテ"じゃなくて、"ドン" + "キホーテ"みたいな。(もうええわ。)

もう少し遠くまで歩けば美術館の類が、そしてさらに先に、かの有名なリーケル風車が位置しているのだけれど、広場に到着する辺りでちょうど雨が降り出してきたものだから、道すがら目をつけていた24時間営業のハンバーガーショップまで引き返すこととする。

店にたどり着くと、なんと、あと10分ほど、すなわち1時に閉店するという。「まじか、だって入り口のドアに"24"って書いてあるじゃないか」と思ったが、どうやらそれは24時間営業という意味ではなくて、住所表示だったみたい。笑

やはり宿を探そうと思い、来た道沿いにあるホテルを数件訪ねるが、どれもべらぼうに高くとても泊まれない。さらに時間帯のせいもあるだろうけど、街がなかなか危なそうな空気を醸し出していたので焦りつつ、いったん駅まで戻ってWi-Fiをつなぎ、ホステルを検索することに。

この時には雨が上がっていたものの、スマホの電池が切れかかっている中、残量ギリギリの状態で、なんとか空きを見つけた駅近のホステルに到着。最初は閉まっているかと思ったのだけれど、ブザーを押すと中の人が対応してくれた。15ユーロを払ってチェックインをし、多くの人でごった返す1階部分のバーを通過し、部屋へと向かう。

明日の朝は早いことだし、充電だけをセットして、冷えた体を休ませるのだった。

そして、アムステルダムにも別れを告げる

翌日は、早朝5時02分発の電車に乗るために5時前にホステルをチェックアウトしようとすると、いまだ1階のバーは賑わいをみせており、どこかの国の酔った女の子がすれ違いざまに「ニーハオ」と手を振ってきたけれどもスルーして、フロントでは「まさか3時間ちょっと前にチェックインした奴がもうチェックアウトするのか」と驚かれながらも、駅へ向かう。

このとき、空にはちょうど満月が上がっていて、暗闇の中にライトアップされた駅舎が、これまた綺麗に映えていた。駅構内の売店で朝食を買おうと思い、これは前日に確認したからいずれも5時開店ということはわかっていて、でも少し早めにオープンしないかと期待していたのだけれど、実際はそんなことはなかった。

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開店を待っていては、電車に乗り遅れるリスクのほうが大きいなと判断して5時前にホームに向かった結果、ホーム上での移動がけっこう距離があったため、ギリギリで電車に間に合い、結果オーライだった。

結局、朝食は食べそびれたのだけれど、列車はベルリンへと走り出す。

今日の一曲

オランダのアムステルダムということで、dutch_tokyoの動画からチョイス。なんでこの曲は、PEDRO側のチャンネルでないのかと思ったら、WACKの企画だったのか。

PEDRO - 来ないでワールドエンド


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