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2022/10/04 オレンジの悪魔にいつも心を震わせられる。

今日の放課後ペンを握っていると、教室の外から吹奏楽部の大演奏が聴こえてきた。思わず指でリズムをとってしまうほどの迫力で、素人の僕でも分かるほど力強く美しい音色だった。

うちの学校の吹奏楽部は、言わずと知れたマーチングバンドの強豪校だ。YouTubeにも沢山の動画が投稿されているが、コメント欄は英語で書かれているものが多かったりと世界的にも有名である。いつも心を震わせてくれるリスペクトの想いも込めて、今回はそのことを気軽に書いてみようと思う。

ある日の放課後17時。僕たちサッカー部は自主練のためにグラウンドでボールを蹴っていた。白色のユニフォームがドロドロになるほど必死に練習をしていた時に、ふと吹部のリハーサル(?)が始まったことがある。夕日を後ろにハイテンポな音楽が聴こえてきたときにはもう、言葉にならないほどテンションがぶち上がった。合奏のおかげでその日は疲れを金輪際感じなかった。音楽の力は偉大だなと思った。

そしてもうひとつ思い出深いのが、文化祭でのステージだ。あまり話したことがなかったクラスメイトの子が、ドラムを叩きだした瞬間その子の見る目が変わった。かっこよすぎた。そんなんできんねやー!!かっけー!と思った。これは伝えとかなあかんなと使命を感じたので「かっこよかったで」と片付けの際に言った。

他にもいる。何十人もの部員のセンターを務めて、ラッパを吹いていたクラスメイトもかっこよすぎた。(詳しい楽器の名前はよく分かっていない。ラッパであってる?)こんなん無料で観るのは申し訳ないなと思うほどの、素晴らしいパフォーマンスだった。鳥肌が立ったのを覚えている。あの感覚は忘れられない。

その一方で、華々しい演奏の裏にはとてつもない努力があるんだと思う。練習時間は莫大で、そんなにやるんやといつも驚かされる。もうひとつ忘れられないことがあって、この前教室に入ったときに、泣いてる子と泣いてる子を励ます吹部の2人組の姿があった。舞台上では見せることのない涙たるものは、枚挙にいとまがないのだろう。十人十色の高校生活があって、みんな悩みや悔しさを抱えて精一杯生きているんだなと思わされた。

リスペクトしているところを挙げだしたらきりがないので最後にひとつ。部則なのかなんだか知らないけど、吹部の生徒が授業中に居眠りをしているのは見たことがない。朝早くから最終下校まで練習しているのに規律は絶対に守る。休み時間にガッツリ就寝し始めたのを見たら、あー眠いの我慢して授業やりきってんねやなーとなる。それも含めてかっこいい。

そんな吹奏楽部のみんなは、明日から台湾の方々を魅力するために、異国の地へ行くそうだ。すごい。まじでがんばってきてほしい。その応援も兼ねたエッセイでした。

もし2周目の人生があれば、今度は吹奏楽部に入部してみたいな。楽器はギターがいい。あれ?ギターパートってあったっけ。

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