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2022/12/29(木) 選手権への挑戦。


第101回高校サッカー選手権全国大会が始まった。
テレビをつけると旧友が映っている。悔しい気持ちでいっぱいだ。憧れの舞台で輝けるのは11人しかいない。その舞台に立つことが叶わなかった僕にも選手権への熱い想いがある。

今回は、腰痛を抱え、もがき苦しんだ選手権期間の日記を抜粋した。

執筆に5時間ほどかけて、約8000字の超大作となった。僕の高校サッカーと選手権に懸ける想いを赤裸々に語りつくしている。
100円が欲しいのではなく、見る人を限定したいから料金を設定することにした。
興味をもってもらえるとありがたい。
(*2023年10月5日〜12月31日まで無料公開→やっぱり永久無料公開に変更します!)


2022/09/20(火) 『やるorやる』

やっぱり腰が痛い。編成あったけどまたセカンドやった。ゲームでは思うようなプレーできず。ピラティスやりながら泣きそうなってた。選手権初戦まで残り33日。もっと腰の痛みを殺害するために目の色変えなあかん。大逆転を起こす。今週やる。

2022/09/21 (水)『three times』

本気のダッシュができない。治療も鍼も効かなかった。
週末の2連戦と選手権がもうすぐやから、休むわけにもいかない。能力もってんのに、それを全力で発揮できないのがつらい。一歩が遅くてシュート打てんかったりロストしたり。痛みない俺なら決めれるところを逃したり。noteに書いた覚悟読んで練習挑んだけど、体が想いに追いついてこない。
どうしたらいいんや。まじで分かんねえ。

2022/09/23(金) 2部vs先端 1-0勝ち

おかんがしてくれるマッサージは治療じゃなくて、愛を注入してくれてるんやろな。
柴田の1点守りきって、1-0で勝った。
俺は腰が痛くて、なんにもできず、痛くなかったら決めれてるチャンスも逃して悔いが残る試合になった。
運営組の前で涙見せるわけにはいかんかったから、ピッチ歩いて一周した。帰ろうとしたらコーチに話しかけられて、その瞬間いっきに涙流れてしまった。この金曜と日曜に懸けて最高の準備して挑んだのにこの結果。色んなもん必要以上に背負って苦しくしてしまったんかもしれん。
俺からサッカーをとったら何が残る?何も残らない。この痛み抱え込んで大学サッカーやれんのか?とか考えながら帰った。


手前:柴田 奥の坊主:俺  
vs先端

2022/09/25(日)2部 vs共栄B 1-3負け

訳分からんくらい悔しい。俺が点決めたら勝てるし、外したら負ける。1点決めれて2点分外した。そこやねん。サッカーでの悔しさはサッカーでしか返されへんから、やっぱりサッカーはやめられへんねん。
らしさ全開のゴールは会場全体が沸いた。
GKの蹴ろうとしてるボールをスライディングしてかっさらって点決めれんのは俺しかおらん。あの瞬間は最高やった。
よーすけがPKもらってみんなに「せいたろうが蹴れ」って言ってもらって、蹴ったら止められた。
後半俺が取り返さなって責任感じながらプレーしてたけど決めれへんかった。
「今日で選手生命終わらす」っていうマインドでやったから、金曜より思いきってやれた。今めちゃくちゃ痛い。けどそれは自分で決めたことやから対処する。
帰り道の電車で外したシーンがフラッシュバックして気が狂いそうになったけど、そんな中で飲むコーヒーはやっぱりおいしかった。

ゴールの直後 vs京都共栄B

2022/09/26(月)『淑女とアベック』

腰痛が爆発しそう。
休み時間サッカー部の複数人がうちのクラス入ってきて、「あいつは選手権メンバー入るやろな」みたいな会話が繰り広げられてた。この痛み抱えたままメンバーに入るのは無理ってことは分かってる。ほんまに歯がゆい時間やった。
日本史の先生がそれに気づいて、俺が
「将来のことで悩んでるんですよ」
って言ったら
「悩みなさい。」
って返ってきて結構しびれた。

2022/09/28(水)『カニクリームはもうカニじゃない』

きょうちゃんに紅白戦が始まる前、
「俺は未だにグロイエンのときのせいたろう忘れてない」
って言われて、なんかめちゃくちゃ燃えた。先週腰痛で決まらんかったのに3ゲームで3ゴール決めることができた。全勝ちゃうかな。全部2部組が1部組撃破した。最高。
背中押してもらった言葉を書いておく。
「何も残らないとは思わんけどな」
「サッカー人生終えてもいい人生歩んでそう」
「でもサッカーがやりたいならやってほしいし」
「そのあと社会人になることとか考えたらむりしてほしくない」
「いろんな才能もってそうだよ」

2022 /09 /29(木)『懸ける想いの本気度と行動』

みんなが降りたバスに居残ってコーチと2人で10分くらい車中トークしてもらった。
「なんでも、全力でやってたら、なるようになるもんだよ。俺はそう信じてる。」
ありがたかった。

10月タイトル 『NAKUNA』


2022/10/02 『チャンスを掴むには、チャンスを掴むだけの準備が必要』2部vs立命館3-1勝ち

2部は残り2節。お父さんが観に来てくれた。相手は立命館で3-1で勝ち。1ゴール2アシスト。ゴールシーンはファーストタッチでCBを置き去りにして、あとは流し込むだけやった。いやーでももう1点いけたなぁ。
後半は腰が機能しなくなったけど、なんとかやりきった。
今日改めて思ったけど俺選手権出たいわ。危うく心折れかけるとこやったけど、俺じゃない奴が試合に出て観客席からそれ観るの耐えられへん。最後の最後までアピールし尽くそ。俺を出せば点が決まる。それは絶対や。常に心に火を灯せ。


ゴールの直後 vs立命館

2022/10/06 (木)『美肌になりてー』

テスト勉強期間で何日かぶりのサッカーやった。やっぱり俺の生活の一部にサッカーは必要やわ。
友だちに結構前、
「勉強してるせいたろうより、サッカーしてるせいたろうのほうがかっこいい」
って言われた。サッカーもっとやりたい。
かっこよない勉強今から30分して寝る。

2022/10/07(金)『もっと燃えろ。』

授業料のプリントが渡された。俺は全額支払い。半額の奴とか、タダの奴もいた。免除されてる奴もいる。悔しい。
吹部のみんなは新聞にも取り上げられてて、調べてみたらバレー部も国体勝ち上がってるし、陸部の子は国立で全国1位になってた。みんなすごいよ。おめでとう。尊敬。
でも、自分と比べてまうねん。負けたないねん。もっと魂燃やして、自分で自分を突き動かせ。毎日を誰よりも濃く生きろ。そのへんの連中全員に勝つ。

2022/10/15(土)『風吹けば恋』

2部 vs廣学館2-5負け
2部ラストマッチ。公園でボール蹴ってから会場向かった。気合い入ってんなーって自分で自分のこと思った。
アップ前に後輩に
「せいたろうくん何点決めますか?」
って訊かれて
「ドッピエッタ。複数決める」
って答えた。
結果。俺2得点。5失点。
足らんなぁ、あと6試合くらいリーグ戦やりたいわ。


vs廣学館

2022/10/18(火)『泣くな』

乗り換え9分あって、トイレしたあとストレッチもした。
朝練1.5km走ったよ。5分5秒。手見てみると血と土で泥々になってた。パッション。
PK中浦に触られたけどそのまま点決まった。パッション。5kmくらい朝から走った。
KTSトレーニングでもフルピッチの縦20本ダッシュした。からだ動かないよ。痛いよ。悔しいよ。
三村とまさは滑りこみTOP昇格してたけど、俺は上がることなんてまるでできず。練習中に涙があふれた。今まで俺なんのために頑張ってきたんやろって。目指したところに届かず高校サッカーが終わってしまうんかなって。ダッシュできないからだじゃプロなんかなれへんよなって。
ほんとに悔しい。歯がゆい思いでいっぱいや。サッカーで成功できそうにない自分がいる。心が許さない。どうしたらいいんやろ。好きな人に
「サッカー諦めてもいいんやで。ちゃう道でせいたろうらしくがんばったらいいんやで」
って言われたら諦めつきそう。そんな色んな想いがあってLINEの一言「得点」から「NAKUNA」に変更した。

泣くな、俺。俺の夢は終わっちゃいねぇ。もう高校で腰が潰れてもいい。明日も爆弾抱えて走る。選手権の舞台、諦められねぇ。絶対に出て点決めるんや。

2022/10/20(木)『キャプテンスマイリー』

治療の為に練習行かず帰った。
今日の1日なんか足らんなーって思ったらサッカーやった。サッカーない生活が怖い。全然刺激が足りない。やっぱり大学でもサッカーしたい。
「なりたい人になるまで終われないからまだ終われないということだ。分かりやすくてい」
共感。

2022/10/22(土)『年中無休ハッピーでいてね』

尊敬するチームメイトは誰?っていうアンケートがあった。
俺の尊敬すんのは萌誠(キャプテン)。
自分がケガでプレーできんかったり、練習もサポートばっかりやのに、嫌な顔ひとつせずやれる役割を全うしてる。俺は自分がやれんかったら絶望してまう。今日もおつにだ。

2022/10/23(日)『彗星』

選手権が始まった。
トイレしに行ったら、りお君に会って「落ちこんでるんか?」って言われた。
情熱全開でプレーしてるみんな観てると悔しい以外の感情湧かん。

選手権3回戦 京都橘VS京都先端 2-1○


スタンドからみんなを応援。

1年ぶりくらいにしょーじ・ジャガと北摂トリオ(中学のときのチームメイト)で会ってきた。
サッカーの道諦めて「料理人でもなろかな」ってキッパリしてたしょーじが羨ましかった。ポジション掴んで選手権出場してるジャガが羨ましかった。プライド高くて諦めの悪い俺も悪くなかった。


左:しょーじ 中央:俺 右:ジャガ

2022/10/24(月)『選手権に出場して点を決めれますように』

こんばんは。希望の光が見えた。
今週末は3年で選手権4回戦に望むらしい。
ここしかねえ。もうまじで。俺の夢舞台がすぐそこにある。正直なところ今の状態は歩くの・階段登るので相当腰に負担がくる。もうやれること全てに手を打つ。明日朝、学校行く前にブロック注射を打つ。金曜に8000円の課金の予約もした。
帰り道の電車で点決めた自分想像してたら、英単語全く頭入らへんくらい興奮してもうた。
今週は俺の高校サッカーの全てを出すつもりで、ここで潰れるくらい懸けてやろうと思う。なんとか週末までカラダもってほしい。出場して点決めることできたら多分泣いてまうわ。本気の涙流したい。悔し涙はもうこりごりや。

2022/10/25(火)『オタメンスタイル解禁』

練習前の全員円陣で片平が
「せいたろういけっ!」
って言ってくれて、俺の鼓舞からトレーニングが始まった。突然すぎて何言ったか覚えてないけど、もっといいこと言いたかったな。
熱量とか、本気で今週出たんねんっていう想いはプレーに表れてると思う。明日も本気を出しきってチャンスを掴み取ってやる。


俺の円陣で始まる練習。ありがとう。

2022/10/26(水)『あなたの夢は私の夢』

今日の俺も本気度全開や。朝練のセットプレーではこぼれ球3発ゴールにぶちんこんだ。朝礼終わったらすぐ外出てストレッチした。ケア命やでほんま。午後練は結果出せた。ストライカー釣本は要所要所で表れてる。
監督の
「お前らがうち選んで真面目にここまでやってきてくれた。緊張感のある選手権の舞台にエンブレム背負って3年全員が立ってほしい」
って言葉には心打たれた。

2022/10/27(木)『それは目覚めりゃ消える夢かも』

腰のケアしまくって寝たの1時。
朝練あるから起きたの5時。
もう完全に注射の効果は切れた。自力で耐えるしかない。
KTSの大ゲームでは無得点。まじで悔しくて、悔しい気持ち抱えたまま終われんくて、できるだけ言葉にして自分の意見言った。そうせな上手くならんよな。どんどん発信しろ。言語化しろ。その積み重ねで喋れる選手なんねん。中央で中盤がボールもってるとき、俺が落ちてもらいにいくんやなくて…割愛
んー、サッカーっていいな。
熱くなれる。

2022/10/28(金)『色めき立つ恋』

「ラスト1点決めたら終わり」
ってコーチが言って燃えた。
俺が点決めて練習終わらせたった。ほんまに最高。
ガチトップvsサブ3年のゲーム@KTSはしょうごのクロス押しこんで俺の得点で引き分けに終わった。点は決まってる。いいぞ。この調子や。俺は点さえ決めればいい。
友だちがお守りをくれた。いつも
「ほんまに応援してるで」
って言ってくれるその言葉がお守りやったけど、その物までもらってしまった。
ありがとう嬉しいわ。

2022/10/29(土)『ストライカー釣本、いざ』

今日の練習では3ゴール。こぼれ、反転シュート、しょうごのクロス。最高や。山本こうきに
「せいたろうくんのプレー観てるとストライカー感じます。なんかやってくれるやろなって」
って言われた。
紙配られて見てみると、1番上に釣本の文字があった。スタメンや。諦めなくてよかった。分離症なって復帰戦で骨折したり苦しいことだらけやったけど、頑張ってなんとか選手権の舞台までたどりついた。
この一戦に高校サッカーの今までの努力全てをぶつける。応援してくれる友だち・仲間・先生・家族に結果で恩返しがしたい。
誰もおらんグラウンドで大地と2人でシュート練習したり、早く来て貸し切りの体育館で筋トレしたり、練習から帰った後ランニングしに夜の街走ったり、ケガしてプレーできんくても大声張りあげて仲間を鼓舞したり。
ほんで22時から30分間さっきまで公園でドリブルしてキレも上げてきた。
大丈夫や。
俺ならやれる。トップ喰らいつくで。俺が点を決めて橘を勝たせる。
点決めて応援席に走って喜ぶ。そして、
叫べ。
本気の涙を流そう。やる。

2022/10/30(日)『夢舞台到着』

円陣の時少し話す時間もらって
「俺らは選手権の舞台憧れて今まで苦しい走りも、ケガもみんなで乗り越えてきたよな。今まで支えてくれた人たちも沢山いる。憧れの選手権のピッチにたどりついた。熱い想い、今から全部出し切るぞ」
話してる途中に涙がでてきた。いよいよ始まるんやなって。
アップでクロス合わせんのめっちゃ調子良くて、久保に試合前
「とにかく放り込んでくれ。どんなボールでもいい」
って伝えたら、見事なクロスくれてそれを押し込んだ。約束してた通り全速力でベンチにいる3年のところ走った。
叫んだ。
もうこれ以上ないくらい幸せな気分やった。セカンド組が意地見せて、きょうちゃん2発、柴1発の4-0で勝てた。
マン・オブ・ザ・マッチは俺やって、ヒーローインタビューまで受けた。
話し終わると橘の保護者さんたちが拍手くれた。
スタンドから応援してくれてた後輩たちが次々
「せいたろうくんナイスゴール!」
って声かけてくれた。
15人くらいの友だちがLINEで「おめでとう」
ってメッセージくれた。
「選手権のピッチに立つ。決める」
って夢を諦めなくて良かった。心折れそうになった時もみんなの励ましがあったからや。感謝。欲が出てきた。次も出たい。次も決めたい。俺の選手権はまだまだ終わらねえ。逆転劇みせるよ。


チームファイヤーで円陣
最高の瞬間
これよ、これ


この瞬間のために生きてる。


ゴールシーン⬆

2022/10/31(月)

仲いい友だちが学校で「おめでとう」って声かけてくれた。死ぬほど嬉しかった。ずいぶん久しぶりのこの感覚。多分前はグロイエン阪南戦の翌日かな。
トップの編成の版見てみたら俺の名前はなくて、またセカンドやった。悔しすぎる。決めてもあかんのか。くそったれ。
俺はもう1回あの点が決まる瞬間を味わいたい。全員で喜びたいし、またみんなに声かけてもらいたいし、おとんおかんにもいいとこ見せたいし、嬉し涙流したいし、好きな人とハイタッチもしたい。
まだまだ俺の高校サッカーは終わらせたくない。主人公は釣本盛太朗でありたい。
俺は諦めない。
ここから意地の這い上がりを見せてやる。
俺が点を決めて橘を全国に連れていくんや。ぼけが。俺を使え。
ムカつく。やるしかない。

2022/11/06(日)『week end』
トップのアップの手伝い。嫌な顔ひとつせずこなしてる他の3年みんなすごい。
応援もしてはいるけど、やっぱり心の底から応援できない。負けろとは思わん。勝ってほしい。でも、俺あいつに負ける気せん、ってか負けてない。俺ならそれ決めてるわってことばっかり。
あー、やっぱり出てぇ。
なんで自分じゃない奴がたけびしのピッチ立ってんねん。今年の準決勝もスタンドやったわ。
5-0勝ち。俺なら2点決めてたから7-0で勝てた。
明日、来週の決勝に向けた25人のメンバー発表があるらしい。本気で入る気でいるよ。俺が点を決めないと東山には勝てない。
公園まで30分ランニングもこなした。腰も1週間くらいならもつ。
サンガスタジアムで東山のゴールネットを揺らすのはこの俺や。

2022/11/07(月)『サッカーの悔しさはサッカーでしか返せねぇ』

だめやった。25人に入れなかった。
昼休みの集合で分かった。正直心の底から全く応援できない。
あと、俺おらんのに東山に勝てるとも思わん。心折れかけてたけどなんか
「もう1週間頑張るわ。なにあるか分からんし」
って好きな人に宣言してた。引き下がれない。とりあえずどんだけ不満あっても、与えられた環境でこの一週間は全力で取り組もうと思う。

2022/11/11(金)『反骨心』

これ読んでるサッカー部のみんなごめん。
正直に思ってることを書く。
決勝東山に負けて、腰痛治す月間に入りたいって思ってる自分がいる。
沢山の人が応援に来てくれる。学校あげて応援してもらっている。
学校で何人かが出場しない俺にも
「がんばってね」って声かけてくれた。
それでも俺はスタンドで応援するだけや。
される側ではない。死ぬほど悔しい。
俺が出ないなら負けてもいいって思ってしまう自分にもめちゃくちゃ腹が立つ。
腰痛すぎて今日も練習途中で抜けた。
やってられない。でも、

「明日負けたらきみが出る番なくなるからだめ」
「諦めるのはまだはやい」

と大切な友だち。
ピッチに立つこと見せれへんくて死ぬほど悔しい言うたら

「そやんな」
「でもいつか報われる時くる」

と好きな人。
今週はこの2人に大きく救われた。
ありがとう。
ちょうどこれ書いてる今、友だちが応援のメッセージくれた。お前らにピッチで輝くとこ見せたかったよ。
サンガスタジアムのキックオフのときどういうマインドでいるんやろ。

2022/11/12(土)『このムカつきをこれからのサッカー人生のガソリンに』

「後悔ない思いで応援しろよ。負けろって思って負けたら一生後悔するよ」

たくみ(地元の友だち)からもらったLINEで全力で応援することに決めた。
先輩に、バスケ部に、バトン部に、学校の先生に、保護者に、仲間たちに、数えきられへんくらいの橘サポーターがスタジアムに来てくれた。
そこのピッチで俺が泥臭く戦って、活躍してる姿を見せたかった。

試合前の萌誠(キャプテン)の涙ながらのスピーチは全員が心を打たれたはず。
俺も全国の舞台で今度は自分が出る。
だからお前らがんばれ。
っていうマインドになれた。

結果は0-3負け。
勝てる気がしなかった。理由はひとつ。
俺が出てないから。この強気な気持ちを揺るがすつもりはない。俺が出てたら点は入った。でも使ってもらえなかった。それは俺に理由がある。起用したいと思ってもらえなかった自分に非がある。
東山への未練は一切なし。夢舞台の選手権は終わった。


試合前の円陣

2022/11/13(日)『ビーユアセルフ』
試合翌日。
いちばんもらって嬉しかった励ましのLINEは

「きみもかっけーで」
「ほんきなあたり」



後書き

その腰痛の原因は
『ヘルニア/脊柱管狭窄症』
というものでした。
今はその怪我を乗り越えようとしています。
これから先どうなるかは分からないけど、サッカーの悔しさはサッカーでしか返せないとずっと思っています。

大切な友だちや好きな人の言葉に救われながら、なんとかやりきることができました。
後悔はあるか?と訊かれると、答えは
「ある」
になります。もしこの腰痛がなかったらと、どうしても思ってしまいます。それでも僕なりに3年間ガムシャラに頑張ってきたつもりです。この悔しさが僕の人生のガソリンポイントになったはずです。

残念ながら、一生消えない悲しみは、ある。
一生消えない悲しみは、一生の励みになる。

選手権を終えての僕の想いはこの通りです。

ここまでわざわざ読んでいただき、ありがとうございました。
自己中心的な考えで、あまりいいように思わない人もいるでしょうが、正直にそのときの感情を吐き出しました。
今度こそ皆さまに良い報告ができるように、時間をかけてまた頑張っていこうと思います。

おおきに。
釣本盛太朗

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