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2022/09/20 高校サッカー最後の大会がいよいよ始まる。

全国高校サッカー選手権予選の初戦まで残り33日となった。去年の選手権はスタンドからピッチに立つ先輩を応援していた。この夏の自分たちの代のインターハイでは、観客席で松葉杖をつきながら敗北の瞬間を味わった。

サッカーで成功するために今の高校を選んだのに、何ひとつ目標としていたものが達成できていない。それどころか高3になってトップチームに上がったことすらない。

練習や試合で他の人には無いものを発揮し、アピールするしか這い上がる方法はないが、腰痛によって走るだけでも痛みを感じるというのが現状だ。そんなキレのないカラダじゃ試合に使ってもらうことは無理だろう。痛み止めの注射に鍼治療、マッスルガンにストレッチや筋トレといった腰痛に打ち勝つための行動はしてきたつもりだ。それでも痛みは消えない。体が自信に追いつかないことがとにかく悔しい。負ける気がしない奴よりも、序列が下であることが僕のプライドが許さない。

今日のトレーニング前に監督が
「いい選手は怪我をしない」
と話していた。その通りだと思う。絶えず痛みを抱えながらプレーを続けている僕は、このままだといい選手にはなれない。

とはいっても本番まで時間が無い。このままだとあっという間に時間が過ぎ去ってしまう。なんとか滑り込みで選手権のメンバーに入ることができるのか、腰の痛みを言い訳に憧れの舞台を掴み損ねるのか。僕のサッカー人生において、今からの1ヶ月の取り組みによって、大逆転を起こすことも可能である。

このままじゃ終われない理由がある。「全国大会の応援行かせてな」と言ってくれた吹奏楽部の友だち、「お互い全国行って、表彰のとき一緒に前出ような」と燃えることを言ってくれたバレー部の友だち、中学のときの塾や学校の先生への宣言、骨折の診断を受けて涙を流す僕を励まし「冬、名前チェックしとくで」と言ってくれたお医者さん、ずっとお世話になってる整骨院の先生、友だちに誓った約束、切磋琢磨してきた仲間たち。そして、お父さんお母さん。応援してくれる人の期待を裏切る訳にはいかない。なんとしてでも吉報を届けたい。

長々と書いてしまったが結局なにが言いたかったのか。それは、僕は諦めていないということだ。腰に痛みがあれば試合に出れないことは分かっている。今以上に腰の痛みと向き合い、痛みを殺すためのことをもっとする。

そして今週の週末には2部リーグの2連戦が控えている。そこで結果を残すことが、トップチームに滑り込めるラストチャンスだと思っている。そこに照準を合わせる。

コーチが「魂のストライカーが必要」だと言っていた。魂のストライカーってのは僕のことだ。やるしかないやろ。

諦めてたまるか。


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