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宮下宗三(鍼灸師)
2020年1月15日 10:45
今回は『養生大意抄』から、睡眠に関する記載をいくつか紹介する。1.酒食後すぐに寝てはいけない【原文】○酒食の後いまだ消化(こなれ)ざるに臥しねむれば、酒食の気滞りて気血めぐらず病となる。若(もし)臥さば久しくねふるべからず。傍(かたわら)の人に言置てよびさまさしむべし。【意訳】酒を飲み、食事をした後、まだ消化しないうちに横になり眠ると、酒食の気が滞り、気血がめぐらずに病になる。もし横に
2020年1月8日 11:17
1.寝正月による正月明けの疲労感寝正月という言葉があるように、休みの日にひたすら寝たり、家で大人しくしているというのも、悪くない過ごし方だと思う。ただ、安静に過ごしすぎているために、休暇の後に体調を崩す場合もある。今回紹介する『養生大意抄』の一節は、身体を動かさないことの害について。『養生大意抄』意訳『呂氏春秋』(りょししゅんじゅう)には「流水腐(くち)ず戸枢蠧(むしばま)ず」とある。流