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敗北の先に見えた明るい未来。ラグビー日本代表がスター軍団「ライオンズ」に善戦。後半は攻めまくり歴史的トライ!

試合には負けた。それでも、そこから得たものが、計り知れなく大きいことがある。ラグビー日本代表がスター軍団の「ライオンズ」に挑み、明るい希望を手にした。それは日本代表で初出場の男だ。

日本が対戦したスター軍団「ライオンズ」って?正式なチーム名は、「ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ」。英国のイングランド、スコットランド、ウェールズに加え、アイルランドの選手から選ばれたドリームチームのこと。4年に一度、編成されて、南半球の国へ遠征する。歴史のあるイベントで、今回は南アフリカへ向かう。

その遠征を前に、日本代表との試合を行うことになった。場所はスコットランド。日本代表が強豪に挑む。しかも、相手はオールスターチーム。どんな戦いを見せてくれるのか。

試合は10-28の敗戦。前半は0-21とワンサイドで押された。後半8分に1トライを加えられて0-28に。しかし、ここから再生のドラマが始まる。

ここで、日本代表は、一挙に4人を選手交代。そこに、スクラムハーフの斎藤直人選手がいた。早稲田大学時代に大学日本一に貢献し、現在サントリーでプレーする23歳。この試合が代表での初キャップ(出場)となった。

彼が入ってから、試合の流れが変わった。防戦一方だったチームに活気が戻った。攻撃にテンポが出てきて、ボールが次々と動いていく。相手はたまらず反則を繰り返す状況に。ボールを持っていない選手にまでタックルする始末。日本の猛攻に、イライラしている証明だ。

日本が輝きだした。そして後半18分、敵陣深くからマイボールのラインアウトを確保。モールで押し込み、同じく途中交代の姫野和樹選手(26)のトライが生まれた。歴史的なトライだ。

日本のリズミカルな攻撃が圧倒モードを生み出し、その流れで生まれたトライ。それはまさに斎藤選手の出場で生まれた。彼の大学時代を思い出す。テンポの速い攻撃で、早稲田は次々とトライを量産した。そして、オールスターとの一戦で、彼の球出しは、代表クラスでも通用すると証明したのだ。


前半とは全く別のチームになったようだった。正直、疲れの出てくる後半に、これだけテンポの早い攻撃を次々仕掛けられたら、相手はたまらないだろう。後半は完全に日本が押していた。いや、押しまくっていた。

試合には負けた。しかし、後半はスター軍団相手に互角以上の戦いだった。そう考えると、私は十分な善戦だったと思う。

斎藤直人選手。この新戦力は日本ラグビーにとって、大きな希望だろう。

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